保険調査員の仕事内容って?年収や転職に有利な資格や保険調査員になる方法

これから転職を考えているあなたに今回は保険調査員の仕事内容や年収等、また取得していると有利な資格等をご紹介させて頂きたいと思います。

時々、転職サイト等にも掲載されている保険調査員ですが、実際にどんなお仕事をするか分からない方も多いのではないかと思います。

まずは、どのような仕事内容であるのかをお伝えさせて頂きます。

保険調査員の仕事内容

保険調査員ってそもそも何なの?というご質問からお答えさせて頂きます。

保険調査員とは、主に損害保険調査員のことを言います。

そして、損害保険調査員とは保険会社が保険金を支払う前に、保険金額の査定の調査を行う調査員のことを言います。

保険の種類には、自動車保険や生命保険、火災保険、損害保険等の多くの種類があり、これらの保険のいずれかに加入している被保険者に何か損害が発生した際に、保険会社は保険金を支払う前に、損害の有無の確認や虚偽の申告がないかの調査、損害金額の調査、保険金の査定等の調査を行った上で、保険金を支払うという流れになります。

今挙げた調査を行うのが損害保険調査員となります。

損害保険調査員は、保険会社に属している場合と保険会社から委託されている調査会社に属している場合との2つに分かれます。

損害保険調査員が行う調査としては、火災事故や自動車事故が多い印象を受けます。

もし、上記した事故が発生した際には、実際に事故現場に向かい、現場状況の確認と調査、周囲からの聞き込み、事故原因の調査、過失割合の査定、警察で調書の確認、破損状況確認等を行い、報告書を作成しなければなりません。

生命保険の際には、被保険者が受診した病院に向かい、保険金支払い対象の病気であるのかの確認や病状の調査、保険加入時期と発症時期に被りがないかの確認等を調査します。

損害保険調査員に求められることは、コミュニケーション能力と多角的に物事を視ることが出来るかが必要不可欠なスキルです。

当事者や周囲の人々に対して、様々な聞き込みをする事が多いためコミュニケーション能力は重要視されていますし、当事者が虚偽の申告をしていないかを現場状況や聞き込みの結果から多角的に視れる能力も必要です。

保険調査員の年収等

では、保険調査員はどのくらいの給与(年収)を頂いているのでしょうか?これからお伝えさせて頂きます。

先程もお伝えしましたように、保険調査員は2つに分かれています。

保険会社に属している場合と保険会社から委託されている調査会社に属している場合です。
それぞれの場合で給与は変わっています。

保険会社に属している場合

大手損害保険会社に属している場合には、正社員として雇用されます。

その場合ですと、年齢にもよりますが、平均月給24万円+ボーナス2回+手当になりますので、年収は350万~390万位になります。

この金額は大手損害保険会社の場合であり、そうでない会社にについては、240万~というところもあります。

ボーナスについても、4ヶ月分支給されるところもあれば、2ヶ月分や支給無しというところもあります。

保険会社から委託されている調査会社に属している場合

この場合には、給与体系が完全歩合制を取り入れている会社が多いです。
ですから、経験者が集まっている傾向が見られます。

給与も完全歩合制ですので、定まりがなく、多い人では1000万円の方もいますし、300万の人もいます。

調査をした件数だけ歩合が付いていくので、経験や知識、処理能力の早さが必要となります。

保険調査員の勤務時間等

保険調査員の転職サイトの掲載内容を見てみると、勤務時間は朝9:00~夕方18:00、土曜日曜祝日休みで年間休日120日以上という所が多くみられます。

しかしながら実際には、現場によっては遠方に赴いて調査をしなければなりませんし、それが終わって戻ってきてから報告書作成をしなければなりません。

勤務が終わるのが夜の9時や10時は普通にありますし、お客様からお電話があれば休日であろうと出勤しなければなりません。

時間外手当や休日出勤の代休が貰えるのは一部の大手損害保険会社くらいです。

ですから、掲載内容を鵜呑みにして応募することはオススメ出来ませんが、そのような現実を踏まえた上で応募するのであれば、やりがいあるお仕事ですので是非とも応募して頂きたいです。

保険調査員に有利な資格

保険調査員になるためには特別な資格を取得しなければならないということはありません。

一般社団法人日本損害保険協会が認定している損害保険登録鑑定人や一般社団法人日本海事検定協会が認定しているインターナショナルアジャスティングを取得しておくと転職に有利となるでしょう。

また、保険の知識を独学で勉強して身に付けておくことも大切だと思います。

保険調査員は入社してからも日々勉強をして知識を身に付けていかなければならず、交通法令や損害保険等の専門的な勉強をしなければなりません。

保険調査員のやりがい

この世の中には不正請求が沢山発生しています。

自動車保険に加入し、一度も請求せずに保険料だけ払い続ける善良な契約者が沢山いる一方で、何度も事故を故意的に引き起こし保険を何度も請求している契約者も沢山います。

こういった不正請求が横行してしまうと保険制度は壊滅してしまう可能性がありますし、大多数の善良な契約者の方々が損するような社会になってしまいます。

保険調査員はそういった不正請求を徹底的な調査を行い殲滅させるという社会意義の高い使命感のある仕事です。

保険調査員の仕事はあなたの思い描く理念を掲げながら仕事ができます。

もちろん自身の生活の為という側面もありますが、それ以上にこういう世の中であって欲しいという気持ちを前面に出して業務に携わることが出来ます。

現場状況を確認をしている際に、いきなり雨が降ってくることもありますし、夏の現場では汗だくになりながら調査をしなければなりませんし、冬の現場では寒さに耐えながら外で調査をしなければなりません。

こういった大変な日々を経て、徹底的な調査を行い、契約者が不正請求をしていたことを暴いた時には何物にも変えられない達成感を感じることが出来ますし、保険調査員のやりがいであると思います。

こういった不正請求を暴く以外にも、事故当事者の方々から涙ながらに感謝の言葉を頂いたりすることも多々あります。

「あなたが居て、心強かった。」という一言が次も頑張ろうという活力になります。保険調査員だからこその醍醐味だと思います。

まとめ

保険調査員の仕事内容としては、保険に加入している被保険者が損害を被った際に、事故の詳細を調査し、虚偽申告の有無がないかの確認や損害の有無の確認を保険会社が保険金を支払う前に調査するのが主な仕事です。

現場に向かい、事故当事者からの聴取や周辺の聞き込み、過失割合の査定等を行い、徹底的な調査を行います。

保険調査員の平均年収は240万円~1000万円位になります。

年収は、大手損害保険会社に属している場合と保険会社から委託されている調査会社に属している場合とで分かれます。

保険調査員になるために特別な資格は必要ありません。

コミュニケーション能力や多角的に物事を視ることが出来る人材が求められています。

保険調査員は大変な仕事であり肉体的にも精神的にもタフでなければ務まりません。

大変だからこそ、仕事をやり遂げた時の達成感は言葉に出来ないものがあります。

是非とも、これを読んで頂いたあなたは保険調査員に転職する事を候補に入れてみてはどうでしょうか。



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