あなたは現在、
「転職を考えているが、在職中にどのように活動したらよいか分からない。」
と悩んでいませんか?
今回の記事は、在職中の転職活動や内定の取り方、会社への退職届のタイミングまで順を追ってご説明します。
転職サイトに登録しましょう
まず、転職サイトに登録しましょう。
転職サイトは複数の登録をお勧めします。
現在転職サイトは、総合的なサイトから、職業別、業務別、男女別、年収別など様々な転職サイトがあります。
用途に応じて使い分ける事をお勧めします。
転職サイト自体は、いつでも閲覧できますので土日や夕方5時以降を使って効率的に就職活動が行えます。
また、転職サイトは、求人を閲覧するのみならず、ヘッドハンティングを待つ機能もあります。
自分の職歴やスキル、希望年収、希望勤務地などを入力してオファーが来るのを待ちます。
あまり法外な年収や、特殊な職業でなければ、ある程度オファーが来ますので便利です。
ぜひ活用してみましょう。
転職業者の釣り案件には注意!
様々な求職案件で気をつけたいのは、転職業者の釣り記事です。
「年収30万円以上」「時間自由で時給1500円~」などと目を引きそうな文言が並んでいますので、つい読んでしまいます。
ただ、案件を下までしっかり読むと、この求人を出している企業名の記載がなく、転職業者の名前が出てきます。
こうした求人は「釣り記事」の場合が多く、実際に転職業者に連絡すると「その求人はすでに終了しました。そのほかの案件をご案内したいのですが、よいですか?」と言われてしまいます。
なぜ、こうした事をするかというと、転職業者にとっては、まず登録してもらいたいからです。
こうした釣り記事で、登録だけまずはしてもらい、その後そのほかの案件を紹介する流れです。
ですので、こうした釣り記事には注意してください。
自分の転職理由をはっきりさせよう!
転職サイトも最近、いろいろなタイプのものが増えてきました。
また求人案件もゆるい検索条件だと、1000件以上が引っかかってきます。
ある意味、こうした情報過多の中では、適切に情報を取捨選択する事が必要です。
情報を取捨選択するためには、自分の転職理由や希望の職種や年収などをある程度しっかり決めておく事が必要です。
なぜ自分が転職したいのか?今後自分の望ましい職場はどんなものなのか、しっかりイメージしてから転職活動に臨んでください。
転職エージェントを活用しましょう
あまり転職活動をしたことがない、という人は転職エージェントを活用してみましょう。
会社を辞めていないと対応してくれない、と思っている方もいるかもしれませんが、在職中に転職エージェントを使って、転職活動を行う事が可能です。
ここでは、転職エージェントの有効な活用方法をお教えします。
転職エージェントには土日に対面で会いましょう
転職エージェントに会うためには、まず登録を行います。
自分の職歴、スキルや、希望年収や勤務時間などを記入します。
何日かして、エージェントより連絡が来ます。電話でも、もちろん対応してくれますが、できれば「対面」で会うことをお勧めします。
「対面」だと、平日の有給休暇を使わなければ会えないのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、土日や夕方五時以降で構いません。
むしろ、あまり有給休暇は使わないでおくことをお勧めします。
転職活動を進めてゆくと、会社の面接試験はどうしても平日になってしまう、という事案がけっこう出てきます。
その時のために、有給休暇は大事にとっておきましょう。
転職エージェントとの「対面」相談は、土日や夕方5時以降を選択してください。
エージェント側もその辺は心得ています。
転職エージェントに相談できる事
転職エージェントには、一応何でも相談できます。
・自分のスキルの見直しや、自分の市場価値=年収の設定、求職動向
・希望している会社の、詳しい内情(ブラックではないか?)や、必要とされる職能要求
・履歴書の書き方や、面接の受け方など(希望があれば)
・円満退職の仕方や、退職時期など
対面で仲良くなったら、何でも相談する事をお勧めします。
転職エージェントを使う際に気をつける事
転職エージェントを使用する際には気をつける事がいくつかあります。
まず、当然ですが転職エージェントは「この人は、本当に転職をする気があるのか?(熱意があるか)」「市場や企業の要求事項(スキル、能力など)を満たしているか?」を見極めようとします。
見極める前に、自分の都合(家庭の事情、希望年収)ばかり話してしまうと、社会性や協調性がないと思われてしまいます。それはなるべく避けましょう。
また、転職エージェントが紹介してくれた案件は、多少自分の希望と異なっていてもあまりわがまま言わず受ける事をお勧めします。
なかなか自分の希望が100%通る案件もないものです。
多少自分の希望と異なっていても、それはエージェントの客観的視点から、それが適切なのかもしれませんし、案件がない(例えば、そのスキルや職能で、その年収レベルはちょっと・・・というような場合)のかもしれません。
もちろん、転職エージェントによって差異はあるでしょうが、やはり転職エージェントの方が「転職のプロ」ということでお任せしてみてはいかがでしょうか?
転職活動を始めましょう
さて、いよいよ案件が出てきたら、就職活動の開始です。
内定までの道筋は会社によって様々ですが、多くは①1次面接(筆記試験+人事担当者の面接)②2次面接(直属の上司による面接)③最終面接(役員面接)という具合に進んでいきます。
小さい会社であれば、①~③はいっぺんに終わるという事もあります。
以下、注意点を記載します。
スケジュール管理はきっちりと
現職の仕事をしながらなので、けっこう大変です。
スケジュール管理はいつにも増してきっちり行ってください。
中途採用で、現職の場合は、転職先の会社もある程度スケジュールは考慮してくれます。
ですので、夕方5時以降に面談を設定してくれる場合もあります。
ただ、役員面談などは特にスケジュール調整がシビアですので(会社に勤めている方はよくお分かりと思いますが)、あまりわがままを言わず、有給休暇を使ってください。
また、連絡はきっちりとその日には返信を行うようにしましょう。(例えば、その日の午後2時に来たメールは必ずその日の夜12時までに返信します。)
ただ、個人的には、連絡が来た場合はなるべく早く返すようにしていました。
特に、お昼休みは有効に使って、転職エージジェントや転職先の会社への連絡を取ってみてください。
中途採用の面談は、ある意味相互理解の場
中途採用の面談試験は、お互い社会人としての最低限のマナーや常識があるという前提ですので、新卒採用とはかなり雰囲気が違います。
もちろん、その会社の風土によっても異なると思いますが、基本的には相互理解の場と考えてください。
ですので、ある程度こちらの聞きたい事(年収や福利厚生、どんな仕事なのか、求められるスキルなど)は遠慮無く聞いても問題ありません。
ですので、お互いに疑問点を話し合った上で、お互い納得して雇用契約を締結すると考えてもよいと思います。
ただ、そこはもちろん採用試験の場ですので、自分のスキルや仕事に対する熱意は十分アピールする必要があります。
そこは、ぜひ忘れないようにしましょう。
内定が1件出たらどうするか
めでたく、内定が1件出たとしたら、それ以外の面接が進んでいる案件はどうするのか?悩みどころですね。
もし、内定が出た会社が第一候補であるならば、進行中の案件はすべて、電話かメールでお断りしましょう。これはそれほど問題となる事はありません。
問題は、内定が1件出たのが、第一候補でなかった場合です。
この場合、新卒採用と異なり、内定を保留できる期間はそれほど長くありません。
せいぜい一週間か長くても2週間というところです。
どうしても、その時までに第一候補が決まらなければ、内定を辞退するか内定を承諾するという二者択一を迫られます。
これは、どちらがいいか?とはこちらからは申せません。
あなたの考え方次第ですが、慎重にかつきっぱりと決断してみてください。
現会社への退職を申し出ます
内定を承諾したら、いよいよ現職の会社への退職届を提出します。
特に、上司との関係性が悪い場合は、勇気が要りますが、ぜひ、勇気をだして提出してみましょう。
以下に、そのやり方やスケジュールに関して記載します。
退職の申し出が退職日の何日前なのか
できれば転職活動を始める前に、社内規則はよく読んでおきましょう。
大抵、就業規則の部分に、「退職を希望するものは、退職日の○○日前までに直属の上司に伝える事」といった文言があります。○○はだいたい30日が普通です。
ただ、法律的には「(雇用)期間の定めがない場合は、原則2週間前(月給制など期間によって報酬を定めた場合は、賃金計算期間の前半)までに申し出る」事になっておりますので、すぐにでも、転職先から働いて欲しいと言われている場合は、2週間でも可能です。
ただ、入社時に「社内規定を遵守するように」という誓約書のようなものを書いて押印したのではないかと思います。
どちらが、優先するかというともちろん法律の方ですが、円満退社を目指すのであれば、なるべく社内規定も遵守する事が望ましい事はいうまでもありません。
なぜ、会社はわざわざ1ヶ月という法律よりも長い期間を設定しているかというと、「引き継ぎ」にある程度の期間が必要であると思っているからです。
これについては、次節で述べてみたいと思います。
引き継ぎは退職日までにできる事に絞る
引き継ぎは、退職までに行う最も大事な仕事です。
ただ、とかく過重になりがちです。
特に引き継ぎには「引き継ぐ人」がいるわけですが、もっとも丁寧な引き継ぎは、OJT(オン・ジョブ・トレーニング:その引き継ぎ後継者と、一緒に仕事をしながら、仕事を覚えさせる事)になります。
だだ、これを本気でやったら1年かかってしまいます。
ですので、会社への退職申し出から退職日までの期間が30日であるとするならば、その期間内でできるOJTに絞ってください。
それ以外は、文書による引き継ぎをしてください。
上司から、OJTの申し出があっても、「次の転職先での仕事が始まるので」ということで、毅然とお断りしてもよいでしょう。
逆に、引き継ぎさえしっかりとできれば、30日以内でも(法律的には2週間なので)円満退社できる可能性が高まります。
転職を決意した時点から、仕事の棚卸しや、文書作りはしておいてもよいでしょう。
自分のノウハウを文書化しておくという行為は、たとえ転職しなくても、社内の様々な事務仕事のこなす場合に非常に有益となります。
ぜひ、普段から心掛けてみましょう。
しばらく休暇を取りたい、は可能か?
意外にこの気持ちを持つ方は多いようです。
確かに在職中は、夏休みもなくまとまった休みを取れていなかった人の方が多いのではないでしょうか?
ですので、せっかく転職するこの機会を捉えて、海外旅行やしばらくのんびりとしたいと考える方は多いと思います。
内定承諾が取れると、転職先の企業は一刻も早く仕事をして欲しいと思っています。
ですので、いかに無理なく(嘘つく事なく)この間に休暇を取るのかが鍵になります。
ここで重要になってくるのが「退職証明書」です。
退職証明書は、現職の企業から発行され、会社を辞めた事の証明書で、「退職日」が明記されています。
これを、転職先の会社の持って行く事になります。
転職先の会社としては、できれば退職日の翌日から働いて欲しいと思っているわけで、これを無理に伸ばそうとすると、あまり心象が良くありません。
ですので、お勧めは「有給休暇の消化です。」
例えば、有給休暇が10日あったとします。
退職の申し出が30日前だとすると、30日間の内、20日を出社して「引き継ぎ」を行います。
残りの10日は有給休暇の消化を行います。(つまり、退職日と最終出社日が異なるので注意!)
この10日間のうちに自分のしたいことをしてみてください。
ただ、引き継ぎ期間は短くなりますので、その分20日間で十分引き継ぎができるように準備する事が必要になります。
また、幸運な人は、1ヶ月ぐらい休みが取れるかもしれませんが、あまり長期間はお勧めしません。
へたをすると元に戻れないまでリラックスしすぎる場合があります。
次の仕事に備えるためにも生活のリズムは保っておいた方がベターでしょう。
転職活動に際しては大まかな流れを頭に入れましょう。
いかがでしたか?転職活動に際しては、ぜひこのおおざっぱな流れとスケジュールを頭にいれて、効率的な活動をしてみてください。
転職先はもちろんのこと、お世話になった現職の会社にも迷惑をかけないようにするのがベストです。
転職の成功を祈っています!