うつ病で転職エージェントに相談する事で円満退社・転職成功できる理由4つ

この記事はうつ病で現在苦しんでいる、あるいはだいぶ良くなったけれど、今の会社から転職を考えている、または会社をすでにやめて新しい仕事を探している方にお勧めの記事です。

ただでさえ体調や気分に変動が激しい時期、単独で解決しようとするより転職エージェントに相談したほうが、よりよい結果が得られる場合があります。

今回は、退社と転職に分けてそれぞれ二つのメリットをご紹介します。

転職エージェントへの相談・・・円満退社に向けてメリット2つ

うつ病で休職している、あるいはうつ病でもがんばって働いている方で、転職を考えている皆様、一度転職エージェントに相談してみるのもよいかもしれません。

そうは言っても、まず現在の会社を退社しなければなりませんよね。

実は、退社についても転職エージェントに相談する事が可能です。

以下にメリットを2つ紹介します。

対面でしっかり相談できる

対面でしっかり相談できる事がメリットです。

うつ病になると、人間関係が面倒になったり、家から出られないといった時期もありますので、人に会う機会も少なくなっているのではないでしょうか?

そうした場合、少し面倒に感じるかもしれませんが、対面で転職エージェントに会う事をお勧めします。

心療内科で心理カウンセラーと面談する機会があった方はお分かりかもしれませんが、対面で自分の悩んでいる事を話すと気分がずいぶんと軽くなります。

自分の悩んでいる事を受け止めて分かってもらえたという感情がわき上がる「傾聴(けいちょう)」という技術です。

傾聴とは話し手の方のお話を、そのまま受け止めながら聴くことを言います。

これはもちろん、電話やメールなどによる言葉のやりとりでも効果がありますが(言語的な側面)、対面により、非言語的な側面を加える事でより大きな効果を発揮します。

非言語的な側面とは、具体的には「アイコンタクト」「表情」「身振り」などの事を言います。

一例として、「アイコンタクト」を例に取って説明しましょう。

普段、何気なく行っている「アイコンタクト」=「視線を合わせる」という行為ですが、相手にどんな感情を持っているかにかかわらず「相手の存在を認める」という行為になります。

ですので、あえて相手の存在を無視したい場合、視線をそらす、声が聞こえてもそちらを振り向かないという行動を行います。

ゆえに対面で視線を合わせるという行為は、非常に重要で「まずは相手の存在を認めましたよ。」というポジィティブなシグナルを相手に送る事ができ、その効果は高いといわれています。

もちろん、転職エージェントは心理カウンセラーではありませんので悩み事を何でも話すというわけにはいきませんが、相談事においては、自分の気持ちや思っている事を開示する事は必要です。

まずは信頼できそうな転職エージェントに、対面でなんでも話してみてはいかがでしょうか?

これは、退社時のみならず転職時にも同様で、転職エージェントを利用する際の一貫したメリットになります。

退社の手続き、引き継ぎなども相談できる

なんといっても転職エージェントは、転職のプロです。

うつ病を治すためには、心療内科などの医療機関にかかる事が大切ですが、さて退社の手続きとなると、それは医者に聞く事はできません。

また、一口に退社といっても、実際には結構大変です。

以下は、筆者の個人的な体験ですが、

・まず、言い出すのにすごく勇気がいる。

上司は、どなったり、圧迫的な言動をする人ではありませんでしたが、「退社を切り出したとたん豹変したらどうしよう?情報が流されて、退社までに様々な嫌がらせを受けたらどうしようか?退社が認められなかったらどうする?」など色々悩んでしまい、結局切り出すまで数ヶ月を要しました。

・上司は、ある程度予感があったようで(事前に総務に退職金がいくらになるか?など聞いていたので情報が流れたかもしれませんが)二つ返事でOKを出してくれました。

ただ引き継ぎは非常に大変で、半年かかりました。

自分のやっていた仕事の洗い出し、引き継ぐ人員の確保、教育、引き継ぎ資料作成(手順書のように細かい行動まですべて文字にする)、引き継ぎ人員に実際に仕事をやってもらいそのサポートをするなどなど、これでもかと詰め込まれた印象があります。

今思えば、社内規定には1ヶ月前までに退社を申し出れば退社できるとなっていたので、ここまでする必要性はなかったと、現在は思っています。

うつ病になる方はきまじめな方が多いとも言われますので、案外「これまでお世話になったから」「迷惑をかけたくない」という思いをうまく利用されて退社が引き延ばされている場合もあるかもしれません。

このような場合、転職エージェントに相談していれば、過度な引き継ぎ作業を行う事なく、かつ円満に退職できます。

どの程度まで引き継ぎを行えばよいか、客観的にアドバスをしてもらえるでしょう。

また、うつ病で引き継ぎ作業自体が難しい場合は、しっかりと診断書等を使ってその旨交渉してみてください。

トラブルになるような場合、転職エージェントさんの方で適切なアドバイスや介入をしてもらえるでしょう。

基本的には、「退社」自体は労働者の権利であり、どのような事情があろうとも企業側でそれを引き留める事はできない、という事だけは覚えておいてください。

転職エージェントへの相談・・・転職へのメリット2つ

いよいよ、退社が決定すれば転職を考えましょう。

引き続き転職エージェントと相談しながら進める事をお勧めします。

メリットを以下に2つ記載します。

自分のできる事とできない事を客観的にアドバイスしてもらえる

うつ病は病気に起因して、過度に自分を責めたり(自責感)あるいは、逆に過度に自分を過信する場合があります。

つまり、現在自分で何ができていて、何ができていないかを冷静に考えるという事が難しい状況にあります。

こうした場合、転職エージェントの客観的な視点は非常に有益です。

現在何ができて何ができないのか、自分のスキルと合わせて転職エージェントと一緒に考えましょう。

そして、将来どうしたいのか、そのためには何が不足しているのかなども考えられるとよりベターです。

もしかしたら、転職エージェントより「今は、まだ少し休息した方がよい。」と言われるかもしれません。

その場合も、客観的意見として受け止めて、最終的には心療内科のお医者さんとも相談して決めてみましょう。

転職先企業の内情をより詳しく知ることができる

これがなによりも転職エージェントを使うもっともよい利点です。

企業の情報というのは、ホームページや転職サイトを見ただけではほとんど分かりません。

むしろ、人材を消耗品のように考えているブラック企業の方が、「アットホームな職場です。先輩が懇切丁寧に説明してくれます。」なんて文言が踊っているものです。

その辺は、転職エージェントにお任せです。

当然ですが、転職エージェントのもとにはどの企業がブラックでそうでないか情報が集まってきます。

また、うつ病の方の社会復帰を目指して仕事の量や、時間を細かく調整してくれる企業なども探してもらえます。

ここで一つ問題なのが、「相手側の企業にうつ病であった事を知らせるべきか?」という点です。

これは、転職エージェントに話をした時点で、基本的には先方の企業に情報が行くと思ってください。

むしろ、情報を隠して採用が決まった方が後々問題となる場合がありますので注意が必要です。

転職エージェントを利用すればうつ病のアナタでも退職・転職が成功できます!

最後に一点だけお伝えしなくてはなりません。

残念ながら、人材紹介会社は規制緩和が進み、様々な業界からの参入がありました。

中にはかなりひどい対応の転職エージェントも存在します。

これは筆者の体験ですが、一度面談したきり、全く連絡をよこさないエージェントもいました。

反対に、とても親身になって相談を聞いてくれるエージェントもいて、会うのが楽しみだったという経験もあります。

しかし、結果から言いますと、転職エージェントを利用すればうつ病のアナタでも退職・転職が成功できます。

それは、あなたが抱える不安や悩みを転職のプロの転職エージェントだからこそ、解決してくれるからです。

何もせずに一人で悩んでいても、時間がどんどん経過して状況は良くならないで勇気を出して、退職、転職への一歩を踏み出してください。

あなたに良い転職エージェントとの出会いがありますように。



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