パワハラが辛すぎてうつ病(うつ)だけど不安で転職できないアナタへ

パワハラが辛すぎて、すでにうつ病の診断を受けた、あるいは医者には行っていないが、夜眠れない、会社に行くことを考えると憂鬱になる、上司(パワハラ側)の姿を見ただけで、手が震えるなどの身体症状がある方はいないでしょうか?

そうした方は、以下を読んで、一刻も早く対処してください。

すでに様々な身体症状があるのであれば、一刻も早く心療内科へ

眠り1もし、様々な身体症状(不眠、めまい、頭痛、憂鬱、何をしても楽しくない)がある方で、医者に行っていない人は、まずは心療内科を受診しましょう。

すでに身体症状が出ているという事は、表面上は我慢できているといっても、すでに体からは悲鳴にも似たシグナルが出ている事になります。

これ以上症状が進行すると、ある日ベットから起きあがれない、外に出れないなどの深刻な「社会不適応」を起こしてしまいます。

いったん重症化した場合は、リハビリも非常に時間がかかります。

仕事に復帰できるまで長い道のりになります。

そうならない前に、ぜひ心療内科を受診して現在の状態を客観的に診てもらいましょう。

すぐにすべき事は、まず休む事

心療内科に行くとの同時に、まずやらなければいけない事は「休む」事です。

明日から、早速休みましょう。

理由付けは「体調不良」でOKです。

引き継ぎしないと・・、上司に怒られる、などと考えてはいけません。何も考えず休んでください。

上司からしつこくメールや電話が来ても対応してはいけません。

「体調不良で休みます」とだけ言って、あとは無視してください。

心療内科からの診断結果を待って、引き継ぎ等は「人事部」にかけあってみましょう。

真面目な人ほど「自分がいないと迷惑を掛けてしまう」と悩んでしまいますが、1人抜けたぐらいで、会社はどうなるものでもありません。

そう思って、十分な休息を取るようにしてください。

辛すぎるのに、不安で転職できないワケとは?

孤独束縛上司などからのパワハラが辛いのに、不安で転職できないというのはどういった状況なのでしょうか?

多くの場合、上司からパワハラ+マインドコントロールを受けているケースです。

以下で詳しくご説明します。

また対処方法についても述べてゆきます。

パワハラ側が仕掛けるマインドコントロール(洗脳)

パワハラする側は、様々な圧力を掛けます。

暴力、暴言、威嚇、脅し、罵倒などです。

理由は様々ですが、唯一困る事があります。

それは、辞められると自分の人事評価に響くので困るという事です。

ですので、意識的、無意識的にもかかわらず、十分に圧力をかけながら、なおかつ辞めさせない(転職させない)という行動を取ります。

もっとも良く知られているマインドコントロール法はダブルバインド(二重拘束)と呼ばれる手法です。

具体的な事例を述べてゆきます。

パワハラ上司であるAさんは、毎日のように「お前は役に立たない」「何の取り柄もない、仕事辞めろ」とBさんに対し暴言を繰り返します。

ただ、ある時Aさんが失態を犯して、顧客に謝りに行かなければならなくなりました。

このときAさんは「Bさん、私の代わりに謝りに行ってくれないか?」と依頼しました。

しぶしぶBさんが謝りに行くと、このときばかりはと「お前は優秀だ」「すばらしい仕事をした」と褒めちぎります。

Bさんはこの日だけは、上司におびえずに仕事を終える事ができました。

ダブルバインドの根幹は、「矛盾したメッセージを違う階層で行う事」にあります。

この場合、「お前は何やってもダメ」という全人格的な否定的メッセージがまず先にあります。

そうした上で「上司の言うことを聞いたら」という条件付きで肯定的メッセージが発せられます。

全く同じ階層で「仕事ができる」「仕事ができない」があると矛盾がBさんにも明らかなため「反発」を生んでしまいます。

「あの上司は何を言っているか分からない」というわけです。

ただ、この場合「上司の言うことを聞けば」という条件は巧妙に隠されています。

この結果Bさんの心に生じるのは「混乱」です。

否定的な暴言を繰り返す上司と自分を褒めてくれる上司の見分けができず、混乱を生じ思考停止の状態になってしまうのです。

このマインドコントロールの悪質で巧妙な部分は、「自分の言うことを聞くおまえはできる人」「言うことを聞かなければおまえはダメな人」との隠れたメッセージがある事です。

つまり、「わたしの元を離れたら、おまえは何の役にも立たないダメな奴。私の元にいるから何とかなっているんだぞ」という「依存」を促進するようなメッセージが隠されています。

ただでさえ、普段から全人格を否定されて「自分はなんてできない奴なんだ」と自分への肯定感が薄い場合、逆にパワハラ上司Aさんへの依存が進んでしまう可能性さえもあるのです。

ましてや、転職などを考えもつかないような状況に陥ってしまいます。

このようにマインドコントロール(洗脳)とは、その人を無意識の鎖でしばり、現状に対して我慢する事を強制する恐ろしいものなのです。

マインドコントロールを解く鍵とは?

前節にて、もしかしたら自分もマインドコントロールを受けているのでは?と疑問も持った方は、すでに半分以上マインドコントロールから抜け出せている方です。

ぜひ、周りの友達や親に現状を話してみましょう。

客観的意見が得られる事でしょう。

ただ、聞く側の皆さんには一点注意点があります。

それは、あまり攻めすぎないという事です。

せっかく意を決して相談したのにまた人格を否定するような事を言われると、その否定から逃れるために、また元の洗脳場所(パワハラ上司)の元にもどってしまうかもしれません。

淡々とその人の話しを聞いてあげるようにしましょう。

こちらに話をしてくれた時点で、すでに洗脳は解けてきています。

相談する側は、親や友達、なるべく多くの人に話をして、客観的事実のみを拾うようにしてみてください。

友達や親もあなたを思ってくれていればいるほど、感情的であったり、一方的な物言いになりがちです。

「心配してくれていたんだな」とだけ思い、感情的な部分は捨て去るようにしてみましょう。

最後は自分を認められる(許せる)かどうか

長期間マインドコントロールされていればいるほど、抜け出すのは難しいものです。

なぜならば、そのマインドコントロールされている時期を否定しなければならないからです。

何度も申し上げますが、パワハラを受ける側は毎日毎日自分の全人格を否定されて生きています。

つまり非常に「自己肯定感」の薄い状態になっているのです。

そんな人が、これまでのマインドコントロールされている時期を一度は否定しなければならない事は、非常に痛みを伴います。

ですので、最後は(マインドコントロール)されていた自分も含めて「全人格」を自分で認められる、許せるかどうかにかかっています。

どうか、これまでの経験全てが自分の糧になってると思って、パワハラを受けている時期を肯定的に捉えてみてはいかがでしょうか?

体調が回復後に行う転職活動の方法

モチベーション1パワハラが辛すぎて身体症状が出たら、まずは心療内科にかかること、まずは何をおいても休息を取ることをお願いしました。

ある程度、体調が回復してきたら、今後についても少し考えてみてもよいでしょう。

決して無理はいけませんが、無理しない程度に転職活動をされることをお勧めします。

うつ病と診断されたら、まず休職願いを出しましょう

心療内科にて、「うつ病」と診断された場合、症状は決して軽くありません。

最初に申し上げたようにまずは休息を取るように心掛けましょう。

有給休暇が残っていれば問題ありませんが、それを過ぎて長期間休息を取る場合、お金の面が心配になってきます。

そうした場合にお勧めなのが「休職願」です。

「休職願」は、医師の診断書があればほぼ間違いなく認められます。

会社によりますが、多くの会社は休職中も給与の何%かを受け取る事が可能です。

また、健康保険から「傷病手当」などを受け取る事も可能です。

とにかく、お金の心配などをせず、ゆっくり休む事が何にもまして優先されます。

軽度のうつであれば、転職活動も可能

うつの状態にあった場合でも、パワハラ上司と会う機会が無くなれば、外出や日常生活に問題ないという場合は、それほど症状は重くないと言えます。

医者にも相談しながら、「転職活動」などを始めてみてもよいでしょう。

転職活動を始めた場合、離職理由をどうすればよいか?という問題がありますが、正直に上司のパワハラがひどかった旨、伝えてもよいでしょう。十分考慮されます。

また、転職にあたっては「転職エージェント」などを利用し、パワハラや過酷な残業を課すような「ブラック企業」に就職しないように、慎重に企業を選択してみてください。

Web上の求人では、本当にその会社がどのような会社なのか情報が少なすぎて判断できません。

このような場合、「転職エージェント」を利用して、情報を細かく得ながらよりよい会社を見つけてみてください。

元の会社に復帰する事はお勧めしません!

体調が回復してきた場合、元の会社に戻る「復職」も考えられます。

また、パワハラ上司に対し法的措置を取りたいというような場合、証拠集めが必要になり、その会社に戻りたいという場合もあるかもしれません。

しかし、個人的には元の会社に戻る事はお勧めしません。

パワハラ上司の下でなく、別の部署ならばよいのでは?という考え方もあります。

しかし、あなたがうつ病あるいは「うつ」になるまでその状況がほったらかされていた、という事は考慮するべきでしょう。

つまり、その会社では自浄作用が効きづらく、他部署でも平然とパワハラが横行している可能性があるのです。

よしんば、元のパワハラ上司の元に戻る事は絶対止めた方がよいでしょう。

せっかく回復したのに、会っただけでパニック障害や過呼吸などが出てしまい、うつ病が再発してしまう可能性もあります。

自分をここまでにした上司に対して、恨みの気持ちがあるのはもちろん当然の事ですが、そのパワーをどうか転職活動の方に昇華させて欲しいと思います。

パワハラが辛すぎたら、洗脳を解いて転職活動を!

ハイタッチパワハラがひどく辛いのに、不安で転職できないという場合、上司のマインドコントロールやうつ病の症状のせいで、「思考停止」の状態になっている可能性があります。

こうしたマインドコントロールを解いたり、十分な休息を取る事により、自己肯定感が増し、生きるためのエネルギーが満ちてきます。

そうしたら、元の会社に復讐するなどのネガティブな考え方は捨て、そのエネルギーをどうか新しい未来に向けてみてください。

これまでのひどい経験は、きっとあなたの糧になる事でしょう。

あなたが、転職してより良い未来を切り開く事を願ってやみません。



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