手取り16万の正社員が年収アップさせる転職のコツ、ワープア脱出法

あなたは今、

「正社員だが、月給の手取りが少なく生活がきつい。」

「何とか将来のためにお金を貯めたい、そのために年収アップしたい。」

と考えていませんか?

今回の記事は、そういった方のための転職やワークプア脱出法をお教えします。

なぜワークプアなのか

タイムイズマネー
正社員であるあなたは、仕事時間はどのくらいでしょうか?残業代はどのくらい出ているのでしょうか?

アルバイトであれば、どんなに仕事があろうが決まった時間に帰れたのに、正社員になってから急に仕事の責任や量が重くなり、過大な残業をしているという事はないでしょうか?

ここでは、まず「なぜワークプアなのか」をステップを踏んで考えてゆきます。

時給換算で自分の給与を計算してみよう

正社員になると月収になり、時給換算という概念がないのであまり計算したことがないかもしれません。

これを機会に計算してみましょう。

時給換算金額=(月の月収)/(月の仕事時間)
*「月の仕事時間」は、残業時間や休日の持ち帰り仕事などもすべて時間として入れてください。(会社が残業代を支払っているか、そうでないかは無視します)

いくらになったでしょうか?それは高いでしょうか?低いでしょうか?

そして、それは現在の仕事量、責任に見合った額だったでしょうか?

時は金なりという事

「タイムイズマネー=時は金なり」という有名な言葉があります。

前項で時給換算の金額を出してもらったのもそのためです。

人間は平等に1日24時間しか時間を持っていません。

睡眠時間6時間、食事、風呂など生活で3時間と考えると残り15時間しかありません。

今、時給1000円だったとします。1日12時間働き、週4回の休みで月24日働いたとします。(かなり過重労働ですが・・)

そうすると、1000円×12時間×24日=288,000円です。

以外に多いと思ったかもしれませんが、ここから税金が引かれるので手取りは、多分22万円程度になります。

上記のような働き方だと、ほとんど他の事を考える余裕もなく仕事に没頭しているレベルです。

まさに、身を削って人生をかけて仕事をして、かつ手取りは22万円です。

ここから、将来の結婚資金や老後の蓄えなども捻出するのでしょうか?

また、この算出は12時間で残業代がきちんと出ている場合ですので、出ない場合の時給換算金額はもっと低くなります。(月収が変わらず、仕事時間(サービス残業)は増えるので)

金持ちはなぜ金持ちか?

ここで「お金持ちの人はなぜ金持ちか?」という事を考えましょう。

理由ははっきりしています。「労働の対価としての報酬」以外の収入があるからです。

例えば、

・役員には「役員報酬」という別の収入があります。

・近所には、農地から月極駐車場に転用した農家がいます。農家は農家としての「農業」という収入がありますが、それ以外に駐車場から月100万円の収入があります。

前項でも述べたように、人間の1日に使える時間は平等で24時間しかありません。

労働時間に比例した賃金をもらっているのが「労働者」です。

それに縛られていると、どれほどがんばっても大幅な年収アップは見込めません。

大事な事は、「働いた時間=労働時間の対価としての賃金」という、ある意味呪縛から解き放たれる必要があります。

より具体的には、「労働時間を増やすのではなく、労働しないで得られる収入を増やす」ということです。

これは、本当のお金持ちであれば、アパートの家賃収入、株や債券への投資、印税、役員報酬などを指すのですが、一般の人には難しいのが現実です。(もちろん、株の投資などはやってもよいと思います。)

ですので、少し定義を拡張して、「労働しないで得られる収入=通常の労働対価にプラスできる付加価値による収入」という事にして、今後の議論をすすめたいと思います。

年収アップの転職をする前に考える事

会議
正社員である皆さんは、かなり仕事もきっちりこなしているのではないでしょうか?

また責任感も強く残業なども進んで行っているかもしれません。

年収アップを考える場合、もちろん条件の良い会社に転職するという事は考えてよいのですが、それより前にいくつかぜひ検討して欲しい事がいくつかあります。

働いている時間の再検討

「労働時間を増やすのではなく、労働しないで得られる収入を増やす」という事を会社内に置き換えてみましょう。

もちろん、会社内でこっそり副業するのはダメです。

会社内で上の事項を達成する場合、「月額の基本給料アップ」しかないのですが、そんなに簡単に基本給料アップしたら誰も悩んでいないですよね。

ここで、お勧めなのが「労働時間の短縮」です。

先ほどの時給換算金額の計算は、月収を労働時間で割っていました。

つまり、月給が伸びないのであれば、労働時間(サービス残業)を減らせばいのです。

これにより、月収は変化せず、労働時間だけ減るので時給換算の金額は増えます。(残業代がつく場合は別の計算になります。)

労働時間を減らすには、もう一度自分の仕事を棚卸しする必要があります。

「お付き合い残業はないか?」「他人に任せてもよい仕事はないか?」「やらなくてもよい仕事はないか」など考えて、効率的な仕事を心がけてみましょう。

アフター5を有意義に過ごす

残業が減った分、アフター5を有意義に過ごしてみましょう。

副業を行うのももちろんOKです。

サービス残業がなくなり、会社の基本給料+副業の収入があれば時給換算の金額はもちろん増加します。(会社の規定によっては、副業を禁止したり、申請が必要な場合がありますので確認しておきましょう)

ただ、私がお勧めしたいのは、「自分への投資」です。

自分への投資つまりスキルを磨く事で飛躍的に時給換算の金額をアップさせる事ができます。

つまり、「通常の労働対価にプラスできる付加価値による収入」ということです。

例えばワープロで文字を打ち込むという仕事を考えてみましょう。

・与えられた文章をただワードファイルに打ち込む

・打ち込み+誤字脱字の校正や簡単な文章の修正を行う事ができる。

・打ち込み+校正+自分で文章を書ける。

この3つのうち、一番時給が高そうな仕事はどれでしょうか?まず問題なく3番目ですよね。

このように「自分のスキルを磨く」=「自分に付加価値を付け、高度な仕事をこなす事」により時給換算の金額をUPさせる事ができます。

この「自分への投資」は、何も現在在籍している会社の役に立つ技能という意味ではありません。

むしろ、現在の会社ではどんなにがんばって高度な仕事をこなそうが、営業成績を上げようが給料は横ばいではありませんか?

転職を考えているのであれば、世の中には、様々な業種、職種があり様々な人がいます。

こういった人と知り合ったり、話し合ったりする機会を設けてぜひ「人脈」を広げる努力をしてみましょう。

もちろん、夜学や自分で勉強を行い、将来必要な資格やスキルを獲得する事もとてもよいことだと思います。

終身雇用が終わりを迎え、自分の仕事は自分で作り出す時代です。

会社員であっても、いつでも独立できるぐらいの気概を持つことも必要です。

転職を決意したときの年収アップの方策


様々な事情を勘案した結果、転職を決意した場合、当然、年収はアップさせたいものです。

前節で述べたように、自分に専門的スキルや人脈があればそれはやはり年収アップする可能性が高まります。

ただ、現状の仕事が忙しく中々その時間も取れないという方も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、年収アップ転職のための方策をいくつかお教えします。

一番簡単なのは実はライバル会社

実は、一番簡単な年収アップの転職は、同業同種の仕事です。

つまり、現在のあなたのライバル会社かもしれません。

同業同種(例えば、製薬会社の営業職であれば、同じ製薬会社の営業に転職ということ)への転職は、仕事のスキルはもちろんありますし、同じ業界内の諸事情に精通しているので、かなり簡単です。

こうした同業会社への接触は、営業がもちろん一番多いわけですが、研究・開発職でも様々な学会などを通じた交流などがあります。

総務、法務、経理などの内向きの仕事でも、それに合わせた外部との接触は結構あるわけで、そういったつながりを利用できます。

私の体験になりますが、製薬企業の学術営業をしていました。

学術営業は、飛び込みの営業ではなく、どちらかというとすでに利用している顧客の問い合わせに答えたり、新しい試薬を紹介したりする仕事でした。

1年に何度かは展示会といって、同業種の様々の企業が展示ブースを出す機会(多くは、学会に付設される)があります。

そういった時に、同じような試薬を出している企業やその会社の技術に興味を持っている会社などがたくさんやってきます。

そういった時に結構ざっくばらんに、現在の会社の状況や内部事情などを聞いたり話したりしていました。

不思議な事に、競合している会社でも、営業員レベルでは、けっこう親しく雑談していました。(もちろん、社外に出せない情報は出しません。)

そんな事が契機になるのでしょうが、非常に引き抜いたり、引き抜かれたりということは頻繁にやっていました。

優れた営業マンというのは、顧客との関係性だけでなく、代理店(試薬を卸す会社、製薬業界特有)やこうした他社(競合他社を含む)との関係性も作るのが抜群に上手だったのをよく覚えています。

このように、まず転職を考えるのであれば、現状の外部との人脈を最大限活用して転職するのが一番の早道です。

特に「引き抜き」であれば、まず間違いなく年収アップを望めることでしょう。

転職サイトやエージェントの利用

上記のような外部の人脈がないのであれば、初めて転職サイトや転職エージェントの活用を考えましょう。

無料で利用できますし、何よりもインターネットサイトには掲載されていない会社内部事情なども、エージェントに詳しく聞く事ができます。

転職エージェントを利用するにあたり、転職エージェントは「この人は本当に転職する気があるのか?またそのためのスキルや熱意はあるのか?」を見極めようとします。

なるべく積極的な態度で臨んでください。どっちつかずの態度は、どちらも時間の無駄になります。

また、有給休暇はなるべく残した方がよいでしょう。

転職エージェントは、土曜日などでも比較的会ってくれますが、転職先の会社の面接やペーパーテストは平日行われます。(あたりまえですが)

転職先が決まるまでは、在籍している会社の業務を可能な限り、通常通りに続けましょう。

まとめ

ビジネスマン
以下に内容を要約しておきます。

・ワークプアからの脱出法として、時給換算の金額を算出してみましょう。その金額に付加価値を付ける仕事を目指しましょう。労働時間は増やさない。

・現在の労働時間を減らす努力をしてください。そして、余った時間を有効に活用して、副業や「自分への投資」を行います。

・年収アップの転職としては、普段からお付き合いのある「外部」の会社(ライバル会社を含む)をまず念頭に置いてください。普段からそのように心掛け、外部での人脈作りに励んでください。

いかがでしたか?「働けど働けどわが暮らし楽にならず・・」という有名な詩がありますが、こういったワークプアの現状は非常に深刻な問題になっています。

ぜひ、皆さんも自分の付加価値を見つめ、それに見合った給料を支払ってくれる会社を探してみてください。



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