「自分はもしかしたら営業に向いていないのではないか?」

と悩んでいる方は多いかもしれません。

そんな方に向け、営業に向いていない人の特徴と、営業以外に転職するコツをお教えします。

営業に向いていない人の特徴

孤独営業といっても実に様々な業種に存在してます。

また、形態も飛び込み型のものから店舗型、あるいはアポ取りして向かう型のものなど様々です。

ですので、「営業に向いている」「向いていない」という事を一概に言うことは難しいでしょう。

ただ、営業全般におしなべて言える事はいくつかありますので、ここではその特徴を踏まえながら、「営業に向いてない人」について話してゆきます。

特徴1:自分のスケジュールが優先される人

多分誰もが、1日のスケジュールをある程度決めてから仕事に取りかかるものと思います。

ただ、そのスケジュール通りに中々行かないのが「営業」という仕事です。

営業には、ひっきりなしに様々な人から「電話」がかかってきます。

またメールでも「今日中に対応してくれ」などのメールが来ます。

そのたびに、スケジュールを柔軟に対応させてゆくのが営業の仕事です。

ですので、「今日はここまでやろうと思っていたのに、顧客対応で半分もできなかった。」という事はざらにあります。

こうした、自分のスケジュールが乱されるのがストレスだという人は少なからずいます。

もちろん、そのストレスは「顧客から怒鳴られた」などという事に比べれば軽微なものです。

ただ、これが毎日続く、しかも何年も、となると考える人は出てくるかもしれません。

このように、自分のスケジュール通りに仕事がしたい、と考えている人は、「営業」には向かないと言えます。

日々のストレスは微々たるものでも、毎日のようにそのストレスがたまるとなれば、バカにならないものになります。

特徴2:自分の時間が欲しい人

営業にとって自分の時間というのは実に「貴重」です。

「ゆっくり会議資料をまとめたい。」「この商品の販売戦略をゆっくり考えたい、調査したい。」という願望を持っていても、日中はやはり難しいでしょう。

外勤が多い職場であれば、午前中から出先でゆっくり考えている暇もありません。

おまけに、メールでいくつか対応が来ており、夕方帰ってきてからその対応を行わなくてはなりません。

やっと、ゆっくり自分の時間が持てるのは、すでに多くの人が帰宅した夜8時以降・・なんて人も多いのではないでしょうか?

「ゆっくり仕事ができる自分の時間が欲しい」という願望が強い人は、あまり「営業」に向いているとは言えません。

営業にとって、自分の時間が持てるというのは、かなりの「贅沢」という事を覚えておきましょう。

特徴3:交通機関の利用や、外泊が苦手な人

意外に思われるかもしれませんが、交通機関の利用や外泊が苦手という方は、あまり外向きの営業には向いていないかもしれません。

個人的な体験からお話すると、私は公共交通機関を使うのはそれほど苦ではありません。

ただ、車内(特に高速バス)などで細かいパソコンの文字などを見るのは苦手で、少し車酔いのような状態になります。

ですので、顧客から次の顧客へ移動する時に、車内でさくさくと次の資料作りやメール返信などを行っている同僚をみるとうらやましく感じたものです。

全体で見ても、やはりこうした人の方が仕事の効率が良かった記憶があります。

また、外泊するとあまりよく眠れない(枕が変わると眠れない)という人もあまり向いていないでしょう。

場合によっては、何日間もホテル泊まりという場合もあります。

こうした場合、明らかに「疲れ」が蓄積しているなあ、という人とかえって元気になる人と差が出ます。

こうした差は、普段ではそれほど気にならないのですが、何年というスパンで見たり、管理職となって仕事がさらに多くなった、というような場合は、その差は顕著に表れる事でしょう。

こうした適性は、個人ではどうしようもない部分ではあります。

あまり自分を責めず、自分の適性にあった仕事探しをするのも一つの方策です。

特徴4:対人感情に鋭敏な人

「営業」はコミュニケーション能力が必要とよく言われますが、コミュニケーション下手な人は具体的に何がハードルとなっているのでしょうか?

原因は多岐に渡りますが、メジャーなものの一つが「対人感情への鋭敏さ」です。

これは、「飛び込み」営業などをすると顕著に表れます。

「飛び込み営業」の場合は、アポなしですので、相手側は何か仕事をしているのが通常です。

今仕事で忙しいのに、突然話しかけられて、商品の売り込みをされるわけです。

当然、相手側は、大抵は仕事を邪魔され仏頂面をしています。

そうした中、延々と商品の売り込みをするわけです。

ここで、「相手の機嫌が悪そう、止めよう。」と思う人は営業に向いていません。

そこを敢えて無視して、引っかかる商品が出てくるまで話を続けるのがプロの営業です。

そうすると、その時は何もなくても、顧客の方から「質問」が来たり、次に会った時は色々世間話ができて仲良くなったりと、「関係性」が構築できてくるので不思議なものです。

対人感情に対して鋭敏な人は、常に「こんな事する(言う)と、相手側に嫌われるのではないか?」という不安を抱えています。(そんなに特殊な事ではありません。大なり小なり誰もが持っている機能です。)

こうした性格は、心理カウンセリング等で、ある程度軽減させる事ができます。

特徴5:仕事以外で人に関わるのが嫌な人

「仕事」以外では、あまり人間と関わるのが嫌だ、という人はいませんか?

以下の具体例を考えてみましょう。

あなたは、同業他社の人と一緒に仕事をしました。

会社も相手の役職も自分と同レベルで、気を遣って接待する必要はありません。

仕事が終わりました、あなたは相手を食事に誘いますか?

ここで、絶対「誘わない」という人は営業に向いていないかもしれません。

営業は、もちろん究極的には「商品」を買ってもらうことが目的ですが、それまでには色々なプロセスがあります。

「商品」の利点を話す事だけが営業の仕事ではありません。

営業はその「人間性」によって関係性を構築してゆく、ということが重要な点です。

「接待」に代表されるように、仕事の話だけではなく、様々な世間話や、その人間味が重要視される場面が必ず出てきます。

こうした、「人と会う事が好きかどうか?」という部分は、営業では結構重要な適性の一つとなります。

自分の営業の仕方はどうか、もう一度見直してみましょう。

営業以外に転職するコツ

あなたが必要前章までで、「自分はやはり営業には向いていないかもしれない。」と思った方は、思い切って別の職種に転職を考えてみてもよいかと思います。

様々な職種があり、あなたの適性に合致する職種もあると思います。

ここでは、営業以外に転職するための重要なポイントをいくつかお話します。

営業職で獲得できる重要なスキルとは?

営業職で獲得できる、最も重要なスキルはなんでしょうか?

それはずばり、「対人関係におけるプロ」という事です。

具体的には、「様々な話術」「交渉術」「クレーム対応」「ストレス耐性」「柔軟なスケジュール管理、対応」「度胸」などなどです。

「対人関係」は多かれ少なかれどんな職種でも発生します。

それは社外、社内問わずですが、上の上級管理職になればなるほど、対外的な接触は増えてゆきます。

つまり、ある一定の管理職以上での「営業スキル」は必須といってもよいでしょう。それほど、重要なものなのです。

営業と対極にあると言える「研究・開発職」でも、営業スキルがあれば、他社動向や市場調査などを独自に行う事ができ、研究にそれを応用する事ができれば、これほど良い事はないでしょう。

「研究・開発職」にこそ、「営業研修」を半年間実施して欲しいと常々思っています。

それほど、皆さんが獲得したスキルは得がたいものなのです。

転職先において、「私は○○年間、○○の営業を行っていました。」と言える事は、ある一定程度のアドバンテージになる事は間違いありません。

目指す職種のスキルや実務経験を積み上げよう

営業職で得られるスキルは確かに得がたいものではありますが、それだけでは他の職種への転職はおぼつきません。

他の職種でもそれなりのスキルや専門性があります。

ぜひ、そうしたスキルや実務経験をある程度積み上げてから「転職」する事をお勧めします。

もちろん、営業の合間に夜学などに通う事もよいでしょう。

ただ、ただでさえ忙しい営業です。

中々その時間を見つけにくいのではないでしょうか?

そうした場合、一番お勧めなのが、会社内での部署異動です。

営業から比較的移りやすい部署としては、販売の戦略部門、経理部、財務部、総務部などです。

ただ、生産部門や研究開発部門は、少しハードルが高いかもしれません。

こうした部門は、専門性がかなり高いですので、学生時代にある程度の経験・スキルを積んでいる事が前提条件になります。

まず、同じ会社内での異動により、実務経験を積み上げ、その後「転職」を考えるという方がよりベターですが、会社内の組織の硬直化が激しく、異動が厳しい場合は、ダイレクトに「転職」を考える事になります。

転職はできれば30歳になるまでに

営業職から、それ以外の職種に転職する際、できれば若い内、30歳以下で転職する事をお勧めします。

特に、前節で出てきたような生産部門、研究開発部門への転職の場合、30歳以下での転職がベストです。

学生時代の経験・スキルがまだ考慮されます。

それ以上になってしまうと、営業スキル以外は何もない状態になりますので厳しいのが現実です。

30歳以降で営業職から転職するコツ

30歳以上の営業職経験者でよくあるのが、「私は、10年以上○○で営業経験があります。」というような言葉です。

確かに、営業スキルは得がたいスキルなのですが、「幅」や「広がり」がないのもこの営業職のスキルなのです。

ですので、30代以上の方は、営業スキルにプラスで何ができるのかを考えて「棚卸し」をする事をお勧めします。

例えば、「語学スキルが堪能で、海外支店の立ち上げを行い、販売網を築き上げた。」「販売分析の延長で、財務諸表にも詳しく、簿記の資格も持っている。」などです。

一点注意したいのは、30代以上は即戦力人材であり、管理職レベルです。

つまり、営業以外に転職しても、営業に近い部門(販売戦略、広告宣伝など)への転職ですし、対外的な「対人スキル」は必須な職種になる(管理職なので対外的な交渉は増えます)という事は覚えておきましょう。

もちろん、一念発起してまったく未経験の職種という転職は、30代でも不可能ではありません。

その場合、一からスキルや実務経験を積み上げてゆく事になります。

キャリアアップや給与の問題(間違いなく減収になります)などをしっかり考えておくようお勧めします。

営業に向いていない、と思ったら早めに転職を考えましょう。

走る男自分が営業に向いていない、と思ったらとにかく早めに行動を起こしてください。

営業スキル自体は、とても得がたいものである事は何度もお話しました。

しかし、5年以上続けてもそれ以外のスキルがあまり蓄積しないのも営業職の特徴です。(もちろん、それを自覚して、自発的にスキルアップをする方も多いです!)

ある程度、営業経験を積んで「自分がタフになったなあ」と実感できたら、次の職種への「転職」を考えてみましょう。



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