警察官になったものの、あなたが思い描いていた警察官像とのギャップが大きいと感じたことはありませんか?
今回は警察官の体験を元に、警察官を辞めた理由と警察官から転職を成功させる方法を紹介させて頂きます。是非とも参考にして頂けたらと思います。
警察官になってからのギャップ
警察官になってから、あなたが真っ先に感じたことは思い描いていた警察官像と現実の警察官とのギャップではないかと思います。
テレビドラマや映画等で多くの警察関連の内容のものが放送や放映されてとても人気がありますが、あの場で映っている警察官はあくまでもテレビや映画の世界の警察官です。
現実には、有り得ないことが沢山起こっています。
私服で出勤したり、髪が染まっていたり、拳銃を何発も発砲したり等挙げだすときりがないので割愛させて頂きますが、警察官はヒーローのような取り扱いをされている部分が多いですが、現実の警察官は地道に捜査したり、地道に交通違反を探したりとテレビドラマでは映っていない部分が多いです。
実際の警察官は地味で地道な勤務を日々繰り返して勤務を終えています。
テレビに映るような刑事や違法な裏工作をする公安であったり、そのような警察官はおそらく現実の警察官には居ないでしょう。
テレビや映画を観て、警察官に憧れる人も多いですが、現実の警察官は仕事の半数以上が書類作成等の事務作業であるという事を知っておいて欲しいです。
この理想と現実のギャップを知っておかないと警察官を拝命した後に、思っていたものとは違ったと感じてしまうことがあると思います。
警察官を辞めたい理由
警察官像と現実の警察官像が違ったというギャップ
警察官を辞めたいと思う理由としてはいくつかあります。
まず1つ目に、先程、お話しさせて頂いた思い描いていた警察官像と現実の警察官像が違ったというギャップからくるものです。
この理由で辞めた同期や後輩を何人も見てきました。
憧れていた警察官は実際はこんなものなんだと気持ちが落ちてしまう人が多いようです。
拘束時間が長い
2つ目に、拘束時間が長いことです。
警察官は勤務上、不規則であることが不定休であり、大きな事件があればすぐに呼び出しがかかります。
時間外勤務や休日出勤は当たり前で、公安職であるため労働基準法の規定外にあたる職業になります。
勿論、時間外勤務をすれば時間外手当は付きますがほんの少しです。
また、記録に残らないようなサービス残業的な時間がかなりあります。
家族が居たりすると、家族との時間も少なくなるので、大変だと思います。
定時で帰るというようなことは殆んどありませんので、時間的拘束が長いのに耐えきれない人はこの事が原因で辞めたいと言います。
トップダウンの組織形態
3つ目に、トップダウンの組織形態であるということです。
警察官には階級があり、階級がものをいう世界となっています。
上の言うことは絶対で、間違っていると思っていても上の指示に従わなければなりませんし、従わなければ出世の芽をが絶たれる事にもつながりかねません。
そのような組織の中にいるのが息苦しくなって辞めたいと思う人も多いです。
風通しの悪い組織で、昔ながらの考えを持った上司が多いのも辞めた理由の1つと言う同期も居ました。
制限や手続きが多い
4つ目に、何かと制限や手続きが多いということです。
飲酒するときは飲酒届けを提出しなければなりませんし、旅行に行くときには旅行計画書や管外外出届けを提出しなければなりません。
行ってはいけない国もありますし、行ってはいけないお店もあります。
こういった制限や手続きが多いのがめんどくさいという方も多くいます。
警察官からの転職
では、警察官から転職をしたいと思われている方々に、転職を成功させる方法をご紹介させて頂きたいと思います。
警察官から転職するまでの下準備
警察官から転職をするにはいくつかの下準備が必要となります。
まず始めに、警察官から転職をする際に大変な事は面接試験や筆記試験を受験する際に、有給休暇を取得しなければならないことです。
転職サイト等に登録して、書類選考を通過しても、結局仕事が忙しくて、本選考を受験できずに不採用になったというケースはよくあります。
ですから、書類選考を通過された場合には、すぐに有給休暇を取得してから選考を受験できる準備をしましょう。
まずは第一段階でここまでは最低限するようにしておいて下さい。
いくら、書類が立派でも経験豊富でも、選考を受験できなければ意味がありません。
次に、どのような業種の職業を受けるかということ。
警察官は特殊な職業ではありますが、公務員でもあります。
公務員ということは、給与も安定していますし、最低限の福利厚生は整備されています。
ですから、転職をする際には、給与水準や理想が高くなりがちです。
業種によっては転職する前の方が好条件であることもあります。
これでは、転職をする意味がないと思われる方も多いと思います。
ですから、そう思われた方々は、何も軸にして転職をするのかを考えて頂きたいです。
給与がいい、福利厚生が整備されている、休日が120日以上、完全週休2日制、自分のやりたい仕事等、様々あると思います。
軸を決めてから、それがぶれないような転職活動を行ってください。
軸がぶれてしまうと、あっちこっち受験したものの内定が貰えずにズルズルと転職活動を続けていく羽目になります。
そして、最後に警察官から転職を考えているあなたにお伝えしたいのが、転職理由です。
転職活動をする際に、企業は中途採用であなたを採用すると思います。
中途採用は面接試験に比重を多く置いている企業が多いです。
そういった中で確実に質問されるのが、
「あなたは何故、警察官を辞めて転職されようと思ったのですか?」
という質問になります。
この質問に対しては、確実に答えれるようにあなたなりの回答を準備しておいて下さい。
警察官から転職を成功させる
先程、お伝えした下準備をした上で、転職を成功させるにはどうすればいいのかをお伝えします。
警察官に従事していたというだけで、企業はあなたに対して好印象を確率が非常に高いです。
何故ならば、警察官は上下関係の激しい縦社会で、規律や礼儀に関しても最低限身に付けているからです。
また、厳しい訓練に耐えて警察学校を卒業している児とから忍耐力を備わっていると評価されるからです。
ですから、転職試験で面接試験を受験する場合には警察官色を全面に出してから面接を受験する事をオススメします。
元気よく、大きな声でハキハキと相手の目を見て話すだけで、企業側には、やっぱり警察官だなあと印象を残すことができます。
そして、警察官を辞めて転職する理由についてあなたなりに考えた理由を素直に伝えてください。
立派な学歴や資格等を求めている企業もあるかもしれませんが、警察官という特殊な職業に従事していた際に体験した経験は誰もが出来る経験ではありません。
あなたが警察官人生でされた経験はネットに掲載されているような模範解答ではないかもしれませんが、あなただけのオリジナルの回答が出来る事はとても強みだということを理解しておいて下さい。
警察官から転職を成功させるには、特別なスキルは全く必要ありません。
あなたが警察官人生でされた経験と何故受験した企業に転職したいのかをしっかりと警察官らしく企業に伝えることが出来れば、あなたは転職活動を成功させる事が出来るでしょう。
まとめ
警察官から転職を成功させるには、下準備が必要となります。
下準備する事としては、1つ目に、書類選考を通過し本選考に移った際に有給休暇を取得すること。
2つ目に、受験する業種をしっかりと決めて、転職をする際に軸をぶらさずに転職活動を行うこと。
3つ目に、明確な転職理由を考えること。
以上の3つが下準備として必要となります。
警察官から転職を成功させるには、あなたが警察官人生で経験した事を素直に伝えて、受験する企業にどう活かせるかを警察官らしく大きな声でハキハキと相手の目を見て話すこと。
今回は、警察官から転職を成功させるまでの経緯についてお伝えさせて頂きました。是非とも、警察官から転職を考えているあなたの参考になれば幸いです。