今回の記事は、「うつ病になってしまったが、新しい仕事を探している」という方に向けてポイントを4つご紹介します。

最初に言っておかなければならないのですが、もし現在「うつ病」で苦しんでおり、回復期にはないという方は、ぜひゆっくり休んでくださいね。

仕事探しも、もちろん大事ですが、まずは何も考えずゆっくり休養してください。

自分の性格を見直す

哲学

うつ病の成因の一つとして、うつ病になりやすい性格というものが知られています。

真面目、几帳面、責任感が強い、他人を気にしがち、などが上げられます。

こうした性格を見直した方がよいのか、そのままでもよいのか含めて一度自分の性格を見直す事をお勧めします。

現在、心療内科に通っているという方は、認知行動療法などの心理療法も行われていますし、家で簡単にできるチェックシートなどもあるようです。

ただそうはいっても、自分の性格を把握して、必要であれば直すなんて事が簡単にできるのか?疑問に思っている方も多いことでしょう。

今回は、簡単なポイントをいくつか説明致します。

自分の性格を決めている主要因とは

「自分は真面目な性格だ」といった場合、どの場面でそう思うのでしょうか?多分それは、実際の行動であったり、ある場面での自分の「考える事」だったりするのでしょう。

実は、これら人間の行動や意識を支配している別の領域があります。

それは「無意識」というものです。

心理学では、「人間の無意識の領域は90%で意識はほんの10%程度である。」と言われています。(本当にそうなのか科学的に確かめる手段はありませんが・・)

そうだとすると、性格を見直すという作業において、この無意識へのアクセスがとても重要になってきます。

あまり真面目にやらないほうがよい?

うつ病になる方は、真面目な人が多いと言われています。

そういった方は、こういった性格や認知の見直しをある意味とても真面目にやろうとします。

チェックシートを見ながら、「こういった考え方はよくない」「こういった感情を持つのはよくない」など何とか自分の性格を直そうと真面目にやってしまいます。

実はこれはこれでもよいのですが、もう少し無意識レベルも目を向ける必要があります。

無意識=「腑に落ちる」という感じ

日本にはとてもよい言葉があります。「腑に落ちる」という言葉です。

がんばってチェックシートを埋めている時は、これは大脳を使った理性(意識)の部分で作業をしています。

しかし、これを体全体(内臓=腑)で分かる=無意識のレベルまでもっていく必要があります。

これは個人によって異なりますが、多くは半覚醒状態の時に起こると言われています。

個人の体験ですが、私も心理療法を受けていました。

受けて終了後、「なんだ、何もかわらないじゃん」と大抵思うのですが、帰りの電車でボーッとしながら揺られていると「なんだか心が軽くなった、心臓のあたりが暖かい」という感情がわき上がってきました。

これは1週間ほどで消える場合もありますし、かなり長い期間(数年)感じる事もできた場合もあります。

また、単純な軽作業(頭を使わず、手だけを動かしている=半覚醒状態ですね)時に、「そうか、そうだったのか!」という強い「気づき」が得られる場合が多々ありました。

こうした細かい「感情」・「感じ」の動きは、普段忙しくしていると感じられない場合があります。

もし、うつ病で休職しているのであれば、まずはゆったりとリラックスして空でも眺めてみてください。

以外に「気づき」が得られるかもしれません。

自分の適正の把握とスキルの棚卸し

考える女性

自分の性格を見直すとの同時に、これまでの自分の仕事への適正やスキルを見直してみましょう。

以下に3つポイントをまとめます。

本当に自分がやりたい事はなにか?

「本当は、自分は何がやりたいのか?」という事を考えたことがあるでしょうか?

案外、大学からそのままの勢いで就職した場合、じっくり考えた事がないという人も多いのではないでしょうか?

また、20代、30代、40代と年齢を重ねるごとに価値観は変わってきます。

これを機会にもう一度考えるよいチャンスかもしれません。

自分のやりたい事をできているという実感は、仕事のモチベーションはもちろん、ストレス耐性にも深く関係してきます。

乱暴な言い方ですが、どのような仕事をしても楽な仕事はありません。

様々な困難や壁が待ち受けています。

そういった時、自分のやりたい事ができているのであれば、乗り越える力となります。

また、達成感も非常に大きい事でしょう。

これを機会に、考えてみてはいかがでしょうか?

自分の適性を見極める

現在あなたはどんな職種についていますか?営業でしょうか?事務関係?あるいは製造・生産でしょうか?

これを機会にまったく別の職種についても検討してみてください。

現在、定期的な配置転換(ジョブローテーション)を行い、様々な職種を体験させる会社も多いようですが、「苦手だ」という先入観がある職種にはこれまでなかなか足が向かなかったのではないでしょうか?

検討するにあたり、「適正試験」は自分を客観的に見つめる良い手段です。

普通は、入社試験時に強制的に受けさせられ、ネガティブな印象を持つ方も多いと思いますが、自主的にやってみると、正直に回答でき自分を把握しやすいです。

Webから簡単にかつ無料で行う事が出来ますので、ぜひトライしてみましょう。(「適正試験、無料」のキーワードでたくさん見つける事ができます!)

スキルの棚卸し

ある程度、自分の性格や適正が把握できると、だいたいの具体的な仕事の内容が想像できるようになります。

そこまできたら、自分のスキルの棚卸しです。

自分が再就職を希望する業界、職種に就くにあたり、何を持っていて、何を持っていないのかリストに書き出してみましょう。

一般論で言えば、これまでいた業界や業種の方が、もちろん持っているスキルがたくさん見つかる事でしょう。

反対に、これまで踏み入れた事のない業界・業種の方が、これから獲得しなければならないスキルがたくさん見つかる事でしょう。

どちらにするか、もちろんご自身の判断になりますし、もちろん年代や「うつ病」になった経緯でも大きく違ってくると思います。

どちらにしろ、必要なスキルは獲得できるようにスケジュールを立ててみましょう。

注意点としては、スキルにプラスで「実績」や「経験」が重要視される場合もありますので、その辺もよく調べてみましょう。

仕事探し・再就職において考える事

仕事探し標識

仕事探しや再就職する場合、転職エージェントを積極的に活用してみましょう。

無料で相談出来る上、ホームページや転職サイトでは分からない会社内の内情も分かります。

もちろん、ブラック企業はリストから除外されています。

以下に、転職エージェントに相談する際のポイント1つと自営業やフリーランスの可能性についてもお話します。

うつ病であるかをエージェントに言うべきか

これは、「うつ病」である方にとって、一番悩むところではないでしょうか?

とても難しい問題です。

もちろん、その「うつ病」の重症度がとても重要になってきます。

もし、あなたが非常に軽度であり、環境を変えたら問題ないレベルであれば、敢えて言う必要もないかもしれません。

ただ基本的には、心療内科にかかり「うつ病」であると診断された場合は、基本的には開示して活動した方が良いように思います。

転職エージェントに「うつ病」である事を開示した場合、先方の会社にも情報が行きます。

面接で落とされる可能性もある反面、「うつ病」である事を分かった上で採用してくれるということであれば、非常に理解のある会社です。

勤務地や通勤時間、仕事量など細かい配慮をしてくれるでしょう。

反面、隠して再就職した場合は、こうした配慮は全く受けられません。

むしろ、即戦力として最前線に立たされるかもしれません。

また、あとから「うつ病」である事が発覚し、かつ報告していないという事になれば、問題となる可能性もあります。

フリーランスや自営業も検討してみる

仕事探しや再就職というと、別の会社に転職と思いがちですが、実は自営業やフリーランスという選択肢もあります。

これを機会に考えてみるのもよいでしょう。

ただ、多くの人が「会社の人間関係が面倒だから」「自分の好きな事ができる」と思いがちです。

確かに、それは間違っていないのですが、勘違いしている部分も多いです。

まず「人間関係が面倒」という点ですが、確かに社内の人間関係はなくなりますが、社外は圧倒的に増えます、というか「営業」も自分でやらなければなりません。

また「自分の好きなことができる」といえばそうですが、依頼主(顧客)の要求は絶対です。

それを無視することなどあり得ません。

ただ、良い面を言うのであれば、確かに体調に合わせて仕事量は調節できます。(もちろん、その分売り上げは減ります!)

また、外に出るのが難しいという事であれば、家でリハビリがてらパソコンのみを使った在宅の仕事もあります。

そういった仕事の組み合わせを自分で好きなように組み立てられるのがメリットです。

ただ、やはり仕事を軌道に乗せるにはある程度の期間がかかります。

個人的な意見ですが、半年から1年程度、十分暮らせるぐらいの貯蓄は持っていた方がよいと思います。

再就職後のフォローも視野にいれておく

仕事仲間

再就職する場合、ぜひ再就職後のフォロー体制についても気にしておくとよいでしょう。

基本的には、「うつ病」である事を開示している事が前提です。

以下に、「会社内のフォロー体制」「外部のフォロー体制」について記載します。

会社内のフォロー体制

うつ病である事を開示していますので、いきなり精神的ストレスの高い部署という事はないと考えられます。

それに加えて、業務量なども配慮してくれるのか、上司や同僚も「うつ病」であった事に理解があるのか、なども事前に確認しておくとよいでしょう。

外部のフォロー体制

外部でのフォロー体制なども合わせて確認しておきましょう。

・転職エージェントによっては、再就職後も定期的に面談などを行い、フォローしてくれる場合もあります。

・心療内科には継続して通院しましょう。投薬がない場合でも、心理カウンセリング等をカウンセリングルームなどで受け付けています。

・「うつ病」経験者どうしの、集まりや連絡サイトなども探して、利用してみましょう。

まとめ

明るい女性

最後に、要点を簡単にまとめておきます。

・仕事探し・再就職検討は、うつ病が回復してからにし、それまではゆっくり休みましょう。

・仕事探しの前に、自分の性格をみつめてみましょう。

・仕事探しの前に、自分の適性やスキルの棚卸しをしてみましょう。

・仕事探しや再就職は、転職エージェントを利用してみましょう。(その際、「うつ病」である事は、基本開示して行います。)

・再就職後のフォロー体制も把握しておきましょう。

いかかでしたか? 「うつ病」になられた方の中には、これまで脇目もふらず、一心に会社のために仕事をしてきた方も多いのではないでしょうか?

まずは休んで、その後これまで人生についてゆっくり考えてみてください。

復職も含めて同じ仕事に戻られる方も、まったく違う仕事を選択する方もいらっしゃると思います。

どちらでもあっても、「自分を大事にする」という事をぜひ考えてみてください。



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