上司と合わない時の接し方や付き合い方6つ

「上司と反りが合わない」という愚痴は、ありとあらゆるところで聞きます。

むしろ、「上司と気が合って困っちゃう」などという場面を見たことが無いですから、「上司と合わない」という状況の方が、標準的と思って良いのでしょう。

本記事では、上司と合わない時の接し方や付き合い方のコツを6つ紹介します。

本題に入る前に1つ注意点があります。

もし、あなたが上司と合わない理由が、あなたが仕事に対して一生懸命になれないことが原因と思われるのだとしたら、この記事は読む必要はありません。

本気で仕事に向かっていて、本気で仕事に取り組みたいのに、上司との人間関係が原因で全力を出し切れないと思っている方に向けて、本記事は作成しています。

仕事に対し本気で取り組んでいるのなら、上司との衝突は当たり前です。

少し語弊があるかもしれませんが、若い方は視界が狭くなりがちです。

少し見方を変えて、考え方を変えるだけで、ぐっと楽になるのでは?と思いますので、そんな方のお役に立てればと願います。

まず、上司の立場を考えてみよう

まず、全ての人付き合いの基本となる1つの考え方として、『人は自分にメリットが無いと動かない』ということを認識しましょう。

例えば、あなたが上司の指示を聞くのは、あなたに「会社で上手く仕事がしたい」「能力を認められたい」といった、あなた側に「メリットがある」からですよね?

これは、上司、部下、同僚、恋人、全てにおいての原理原則だと考えましょう。

上司からの指示に疑問を感じるとき、「上司が私に何を求めているのか?」が全く理解できず、指示を受け入れたくない場合がありませんか?

こんな時は、「上司が会社に何を求められているのか?」「上司が上司から何を求められているのか?」を考えてみましょう。

例えば、上司にある企画の説明資料を求められたとします。

あなたは、正確でこと細かに数十ページにもおよぶ資料を徹夜までして作って提出しましたが、上司からは「もっと、数ページ程度に要約して資料化してくれないかな?」とダメ出しをもらったとしましょう。

あなたは、上司に自分の企画を詳しく知ってほしいと思ったから、その思いを資料にぶつけたのでしょうが、上司のニーズは違います。

その上司はさらに会社の上層部への説明に流用したかったのでしょう。

上司とのすれ違いを防止するためには、こういった「上司の立場」や「上司のニーズ」を考えて仕事のやり方を決めることも重要です。

この場合、大切なのは「あなたの思いを詳しい資料に示す」ことではなく、この企画を会社に認めさせることではありませんか?

だとすれば、1つの資料作成でゴールへの最短距離を進んでいる、上司の仕事の方が生産性も高く、効率的な仕事の仕方と言えるでしょう。

これに気づけず、「上司の頭が固くて…」と愚痴っている若手、中堅社員が以外に多いものです。

「あれ?」と思ったときは、上司の立場に立って、上司のニーズを考えて仕事をする様に、心がけてみましょう。

上司と同じ世代の人の声を聞いてみよう

「上司が何を考えているのか分からない」と愚痴っていませんか?

考えてもみましょう、あなたと上司はどの程度年齢が離れていますか?

数年程度という上司もいれば、自分の親の年の方が近い上司もいるでしょう。

だとしたら、育ってきた環境も、置かれている立場も違いますので、考え方が全く違うのは当然のことです。

「上司が何を考えているのか分からない」のは、「某国が何故ミサイルを発射するのかが分からない」のと同じくらい、「考え方に差があって当然」なのです。

まずは、これを受け入れましょう。

もし、他部門でざっくばらんに話せる先輩や、あなたの大学時代の先輩、兄弟や親でも良いので、上司と同じ世代の知り合いがいたら、今のあなたの状況を相談してみてはいかがでしょうか?

会社の上司は、指導や人事評価という名目で、あまり何を考えているのかを部下に説明しないことが多々あります。

この良し悪しは置いておいて、あまり真意を語らない上司のニーズを把握するなら、上司と同世代のニーズ調査を行ってみるのも良いのではないでしょうか?

これができれば、その世代のお客様(きっと決定権のある重要顧客の世代ではないでしょうか?)のニーズ調査にも、つながるものがあるはずです。

ジェネレーション・ギャップという言葉で片付けず、ギャップを受け入れる余裕を自分の中に作ってみましょう。

上司という人間を認めよう

何度も言いますが、上司とは衝突するものです。

なので、「上司のことが好きになれない」人は、サラリーマンの大多数にのぼるでしょう。

人間というものは不思議なもので、一度「嫌い」というレッテルを貼ってしまうと、その人の話し方、食べ方、歩き方まで、何もかもが嫌いになってしまう様に思います。

ここで大切なのは、「上司を好きになる」必要はありませんが、「嫌いにならない」ことです。

あなたが上司に苦手意識を持っている場合、十中八九、上司の方でもあなたのことを苦手だと思っているはずです。

上司は聖人ではありません、普通のあなたと同じ人間です。

まずは、上司という一個人を人として認めて、敬意を持って接することです。

今後あなたが昇進して上司になった時には、部下に嫌われたくないですよね。

上司もそう思っていますし、それが上司のニーズとも一致する方向性です。

上司、部下、同僚を問わず、全ての人を「嫌いにならず」、敬意を持って接することができることは、あなたの未来において、とても大切なことです。

会社内で横軸のつながりを持とう

先に、「上司と同じ世代の人の声を聞いてみよう」と書きましたが、ぜひ会社内で部門という縦の繋がりだけではなく、会社行事や会社の部活動/サークル活動にも積極的に参加し、会社内で横軸の繋がりを持つ様にしましょう。

部門組織の人付き合いは、会社における最大のしがらみである「人事評価」と表裏一体です。

これがある以上、全てを本音で話せる人間関係を築くのは、皆さんが思っているより難しいものです。

だとしたら、組織の外に本音で話せる先輩や、意見を聞ける先輩を多く持っていた方が良いです。

先にも書きましたが、世代が異なる人の考え方を全て汲み取るのは、自力では非常に難しいものです。

こういったコネクションを持っていることが、今後のあなたの会社生活を楽にしてくれます。

上司に敬意を持って接しよう

前の記載と重なりますが、上司に対してきちんと敬意を持って接しましょう。

たとえ、だらしない、ふがいない上司であっても同様です、上司として誠意を持って接してください。

私は、車で同乗しながら話をしている際に、携帯でゲームをやりながら話す部下を怒鳴りつけたことがあります。

今考えれば、私も大人げないと赤面してしまうのですが、その時私は、かなり侮辱された様な気持ちになったことを覚えています。

この私に怒鳴られた人は、例えば社長や大切なお客様と車に乗った時も、同じ態度をするのでしょうか。

きっとしないはずですよね。だとすれば、私を馬鹿にする気持ちがどこかに有ったのでしょう。

あなたが上司と接している態度には、どうしても相手に対する敬意の度合いが現れてしまうものです。

どんな上司にも分け隔てなく、大人としての態度ができる社会人になりましょう。

休日はきちんと会社から離れよう

そして最後の1つは、「休日はきちんと会社から離れる」ことです。

会社以外の人付き合いも、あなたの人生にはとても大切なものです。

大学時代の仲間との交流、同窓生との交流、地元の友達や子どものPTA活動でできた友達など、仕事以外でできた人脈も、あなたの社会人としての価値を高めてくれる大切な資産です。

これら仲間の中で「自分は会社だけではない」と思える気持ち的な余裕というのは、人間関係に悩んだとき、あなたの大きな糧にもなってきます。

「友達は会社の中だけ」、「友達はSNSでつながっている人だけ」では、会社の人間関係に行き詰ったら、あなたの人生まで行き詰ってしまいます。

休日はきちんと会社から離れ、自分の時間、社外の人間関係を築く様にしましょう。

最後に

人付き合いの上手さというのは、ある程度「訓練が必要」なのだと思います。

長く会社生活を続けていると、気難しい上司にも合わせられる様になりますし、上司を自分の意見になびかせる様な、難しい折衝もできる様になってきます。

経験を積んで仕事を覚える様に、人付き合いも経験を積んで上達するものなのだと思います。

上手くいく仕事/失敗する仕事がある様に、人付き合いも上手くいく場合と上手くいかない場合があって当然なのだと思います。

1つの人間関係でまいってしまわず、あの手この手を考えられる様なマインドの強さというか、工夫ができる人が、人付き合いも上手いし、仕事もできる人なのでしょう。

まずは、「上司との人間関係など、上手くいかなくて当たり前」と受け入れ、本記事を参考に、試行錯誤してみてはいかがでしょうか?



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