「仕事でイライラしてしまい、部下に当たってしまう。」
「仕事がうまく行かず、イライラしてしまう。」
と悩んでいませんか?
そんな方に向け、イライラの原因と対処法を説明してゆきます。
仕事でイライラするその理由
仕事でイライラするという場合、仕事がうまく行かず悩んでいる、辛い、という状況とどう違うのでしょうか?
多くの場合、わりと成長意識が高く、仕事の理想が高い人がそうなりやすい傾向にあります。
もちろん、それ以外の原因もありますので、一緒に見ていきましょう。
睡眠不足や疲れは、要注意!
まずは、どんなに仕事がうまくいっていても、睡眠不足や、疲労が蓄積していては、どうしてもイライラしてしまいます。
これは生理的な現象ですので、あなたの性格や資質とは無関係の事です。
ですので、過度に悩んだりせず、まずは体調を整えるように、自己管理を徹底させましょう。
睡眠時間は、自分で適切な時間を把握できていると思いますので、なるべくその時間を確保できるように、睡眠前は、仕事やスマホなどをせず、リラックスに心掛けましょう。
また、朝食などを取っていないと、頭に糖分がいかず、やはりイライラの原因になってしまいます。
なかなか朝食を作る時間や食べる時間がない、という人は、糖分の高いジュースやお菓子を食べるだけでも、だいぶ違います。
イライラしないためには、自分の体調を整える事は、大前提なのです。
仕事のペースややり方が合わない:上司編
上司と仕事のペースや、やり方が合わないのでイライラする、コミュニケーションがうまく取れない、という方も多いのではないでしょうか?
原因は様々な事が考えられますが、最大の原因は、上司の指示と納期をキチンと守れているか?です。
「分かりました」と言いつつ、自己流の仕事に勝手に変更していませんか?
納期もなんだかんだ理由を付けてやっていない、という事はないでしょうか?
典型的な破綻のパターンがあります。
上司は、言われた事が守られていない(自分が無視されている!)と感じると、逆に何とか守らせようとして、細かい所の指示、指導を行うためさらに口やかましく、そして会議やミーティングを増やしてゆきます。
これは冗談ではなく、本当にあった事ですが、本会議の前のプレ会議、さらに前のプレプレ会議まで作ってしまった、という例があります。
ここまで会議が増えてくると、部下はほぼ毎日資料作りに忙殺されてしまい、返って本来の業務の進捗が遅れ出します。
そうすると、上司はさらに言われたことが守られていない、と感じ、さらにきつく、パワハラ事例まで進行してしまうのです。
この事例では、確かに上司の資質にも問題ありですが、部下として考える事は、上司にとって最も痛い、辛い事は「自分の言ったことが守られていない!」と感じる時である、と認識してください。
もちろん、自分なりの仕事のやり方やペースがあるのも分かります。
ただ、上司の言うことを聞いたフリをして、自分の仕事のペースややり方に勝手に変更するのはやめましょう。
まずは、上司の言うことを聞く、もし異論や反論があるのであれば、上司に相談した後、了承が得られれば実行するようにしましょう。
異なる人間同士ですから、仕事のやり方が異なっていて当然です。
ですが、それを(話し合って)近づける努力をしなければ、イライラはつのるばかりです。
仕事のペースややり方が合わない:部下編
特に、管理職に成りたての方は、部下が自分の指示した事をちゃんとやっているか気になるのではないでしょうか?
そして、ちゃんと守られていないと、イライラするのではないですか?
管理職には管理職になるまでの、様々な経験や成功体験があります。
「この仕事は、こうように進めるのだ!」という、信念もおありではないか?と推察します。
ただ、部下には部下の仕事のやり方やペースがあります。
それをある程度尊重してあげましょう。
もし、部下が指示されたとおりにやっていないのであれば、イライラするのではなく、「この仕事は、○○と指示しておいたけど、××でやっているね?何か理由があるの?」と怒らずに、冷静に聞いてあげましょう。
このように、コミュニケーションを密にする事で、部下の特質や性格が分かってきます。
業務過多で、自分の理想とする形で完了できない
業務量が多すぎて、自分が理想と考えている仕事の水準まで達していないと、イライラする事はありませんか?
例えば、外勤で、夜7時に帰ってきたとします。
明日は、顧客との重要な折衝です。
資料作りをしなければ、しなければ、と思っていたのですが、仕事が忙しくまだできていません。
そこで、急いで資料作りに取りかかります。
ただ、ここで重要な事に気付きます。
「あのデータがなければ資料作りができない!」
それで急いで担当部署に電話します。
しかし、担当者がすでに帰宅しており、電話対応した人ではらちが飽きません。
あなたはついイライラしてしまい、電話の相手に怒鳴ってしまった・・
このように、業務量が多すぎると、「自分がここまで!」と考えている仕事の水準まで達せず、時間が間に合わなくなってしまい、イライラする場合があります。
こういった人の特徴は、完璧主義である、結果よりもプロセス重視、という特徴があります。
仕事量を少なくするか、仕事のやり方を変える必要があるでしょう。
嫉妬、恋、人間関係が原因のイライラ
仕事とあまり関係ない人間関係でイライラする事はありませんか?
会社はもちろん、仕事をする場所ではありますが、人間が集まるところ(それも男女)嫉妬、恋愛など様々な感情が渦巻きます。
もちろん、恋をしてしまったのであれば、その気持ちは抑えられませんし、まったくそういった感情と無縁でいられる人も少ない事でしょう。
ただ、人間関係がうまく行かない、常にイライラしてしまい、仕事に支障があるようであれば、一旦はそういった気持ちを捨て去り、「仕事をする場所なのだから、仕事に関係する人間関係のみに集中しよう!」と割り切る事で、ずいぶんと無駄な人間関係を捨て去る事が可能でしょう。
むしろ、人間関係は、社内よりも社外に求めた方が、広がりもあり、より素敵な人間関係が見つかる事もあるのではないでしょうか?
そう考えて実行してみましょう。
仕事でイライラして辞めたいと思った時の対処法
仕事でイライラして会社を辞めたいと思った事はないでしょうか?
そのような場合、どのように対処すればよいのか、解説していきます。
まずは深呼吸して、休憩を!
まずは気持ちを落ち着けましょう。
イライラするのは、さまざまな多方面からの情報を脳が処理し切れなくて、ヒートアップしている証拠です。
「ちょっと止めた!」と言ってその場(デスク)から離れましょう。
コーヒーを飲んだり、タバコをすったりして気持ちを落ち着けましょう。
その場から離れられないのであれば、何度か深呼吸をしてみましょう!
脳が冷静になってくると、いまやらなければいけない事、もう少し後回しでもよいこと、無視してよいこと、などの優先順位が決まってきます。
特に「会社を辞める」という最終判断はとても重大なことです。イライラしているときに判断せず、冷静なときに決定するのが、最も重要なことです。
イライラしている事への自覚をキチンとする
イライラしているときの自覚はキチンとしましょう。
イライラしている時に、人に八つ当たりをして人間関係を台無しにしてしまう人がいます。
また、重大な判断をするのも止めましょう。
とても重要なポイントは「自分が果たしてイライラしているのだろうか?」という冷静な判断ができるかどうかです。
しぐさのある人は自分でも気をつけてみていると、とても良いでしょう。
貧乏ゆすりは典型ですが、顔に手を当てる、咳払いをする、頭をかくなど、実はとても分かりやすく表現している人も多いです。
自分で探してみましょう。
自分の仕事のやり方に固執しない
優秀な方にありがちですが、自分の仕事のペースややり方で間違っていないんだ、という固執があると、それと違うやり方をする者、ペースが遅い人に対してイライラしがちです。
もちろん、あなたがその方法で成功体験を積み重ねてきたのは分かりますが、色々な人がいてその人なりの仕事のやり方やペースがあり、それが間違っているとは言えないのではないか?と思います。
会社には色々な人がいて、色々な業務があります。
その多様性があるからこそ、さまざまな危機にも柔軟に対応できるのです。
もちろん、やるべきミッションは決まっており、納期も決まっています。
時には、部署全員が同じタスクで同じ処理をしなければいけない場合もあることでしょう。
ただ、そういった場合も、個人の個性は認めてあげた上で、「今回は、このようなやり方でやってくれないか?」とお願いしてみてはいかがでしょうか?
きっと、相手もそれほどいやな顔はしない事でしょう。
仕事をなるべく簡素化する
イライラして仕事を辞めたい、と思う前に仕事をできるだけ簡素化してみましょう。
もっとも仕事を簡素化する方法は何かご存知ですか?それは以外にも「信用」です。
あなたが上司である場合、部下を信用すればよいのです。
その場合たった一言で業務は終了です。
「お前に任せる」といえばよいのです!
これでありとあらゆる、報告、承認、指導、から開放されます。
もちろんこれは極端な言い方ですが、そう思考すればやるべき業務としなくてもよい業務が見えてくるのではないでしょうか?
あなたが誰かの部下である場合、まず上司から信用されるようにしましょう。
信用がないと、会議、報告、承認は増えるばかりです。
信用されれば、上司からの猜疑心に満ちた暗い無駄な会議は日ごとに減少してゆくことでしょう。
上司から信用されるにはどうしたらよいか?
まずは、上司の言うことを聞きましょう。
ある程度信頼関係ができたら、自分のやりたいことや異議、改善点などを進言してみましょう。
黙って、自分の仕事のペースややり方に持って行ってしまうと、最も信用されない嫌われる部下になります。
注意しましょう。
転職するのであれば、投げ出さないで仕事を完了させてから
さまざまな改善点を試したにもかかわらず、どうしても自分と仕事のペースややり方が合わない、人間関係が改善しない、失恋してしまいどうしてもこの会社にいられない、ということであれば転職を考えましょう。
だだ、一点注意点があります。
今の仕事を完遂させてからにしましょう。
多くのケースでは、やはり自分の仕事のやり方や、人間関係の構築の仕方に問題があったという場合があります。
このような場合、途中で仕事を投げ出して転職しても、転職先でも同じ過ちを繰り返す可能性があるのです。
ですから、自分に非がなかったのか、などを残りの仕事期間の中で見つけ出し、改善点や修復方法も探ってみましょう。
そうすれば、次の職場では成功間違いなしです!
イライラしても拙速な判断は厳禁です
仕事場ではさまざまな理由でイライラします。
時には辞めたくなるときもあります。
ですがイライラしているときに拙速な判断は禁物です。
必ず冷静なときに自己分析し、自己に改善点や見直すところがないかチェックしましょう。
もし、会社を辞める場合でも、やはり冷静なときに判断を行い、しっかりと自分の仕事を完遂させた後で、転職しましょう。