ホテル業界から転職!未経験でも転職できる職種とおすすめの志望動機

「ホテル業界から転職したい、でもどんな職種に応募すればよいか分からない」と悩んでいませんか?

そんな方に、ホテル業界でのスキルを存分に生かせる職種と面接時の志望動機をご紹介します。

ホテル業界からの転職:未経験でも転職できる職種

shop店員ホテル業界で身につくスキルについて皆さんは把握していますか?

一言でホテル業界といっても、その仕事は様々です。

転職を始める前に、自分がアピールできるスキルについては棚卸しして、ぜひリストアップしてみてください。

ここでは、ホテル業界でのスキルを生かせる「職種」についていくつかご紹介したいと思います。

営業職

ホテル業界でまず見逃せないスキルは、やはり接客業という所での対人マナーや話術ではないでしょうか?

また、外国人観光客が大挙して押し寄せている昨今、語学スキルもかなりのものをお持ちと思います。

このどちらのスキルも「営業職」おいて、存分に生かす事ができます。

なぜ、まず「営業職」をお勧めするかというと、どの業界でも必ずある職種である事、とにもかくにも求人数が多いことが上げられます。

ですので、最終的にどうするかはともかく、選択肢の一つとしては間違いなく入れておいてください。

営業職の求人には「未経験でも大歓迎!先輩が親切に教えてくれます。」といった未経験者を積極的に取り入れるものと、「○○(業界用語)の経験優遇!」といったある程度の経験者を取りたい場合のものがあります。

転職するにはどちらが適切でしょうか?

もちろん未経験者ですから前者に応募したくなりますが、ぜひ、まずは後者を受ける事から始めてみてください。

「未経験者大歓迎!」といった場合、「誰でもできる」と言えばそうですが逆な言い方をすれば「体力勝負」という事になります。

つまり、この会社なりの経営方針がなく(市場が何を求めているのかを分かっておらず、明確な経営方針がない)、体力や精神力で何とかしろと言っているに等しいのです。

あなたにどれだけの話術や交渉術があっても、市場の要求性に合致していない製品を売ることは不可能なのです。

逆に、「○○(業界用語)の経験優遇!」といった場合、ある程度会社の方針は明確です。

もちろん、あなたにはその経験値はありませんが、まずはその業界の研究をして自分なりのスキルや方針を持ってみてはいかがでしょうか?

「営業職」はすべての業界にあります。

まずは自分で色々業界の勉強をしてみましょう。

そうすれば、自分のやりたい事も見えてきますし、モチベーションも上がってきます。

「○○(業界用語)の経験優遇!」の場合、「未経験者」は確かに不利ですが、やる気とモチベーションと体力があり、語学スキル、対人スキルを兼ね備えた人を「取ってみようか」と思う企業は多いことでしょう。

また、「未経験」を承知で取ってくれるわけですから、就職後の研修なども充実している事は十分に推測できます。

店舗販売員(ハイクラス店舗)

ホテルマンの接客マナーや話術は、通常の営業職や店舗販売員に比べてもやはり抜きん出たものがあります。

そうした場合、高級百貨店や高級車などの店舗販売員としての需要があります。

こうした店舗は、すぐに何かの販売に結びつけるというよりは「お客様にいかに心地よい空間を提供できるか?」に重点を置いています。

このような場合、元ホテルマンのスキルがいかんなく発揮できる事でしょう。

現在、こうした高所得者向けの販売は強化される傾向にあります。

求人自体は、それほど多いわけではありませんが、見つけたらぜひ応募してみてください。

イベントコンサルタント、企画コーディネーター

ご存じのようにホテル業界といえば、宿泊だけでなく結婚式や様々な行事、イベントも行っています。

そうしたイベントの企画・立案から運営・サポートまで行うのが、イベントコンサルタントや企画コーディネーターです。

就職先としては、俗に「イベント会社」と呼ばれる業態です。

大手の会社では、様々な商業施設や博物館などのデザインや建築などのいわゆる「箱物」も手掛けています。

また、地方ではいわゆる「町おこし」の企画・イベントなどが活発です。

そうした地域ごとの企画やイベントなどを立案するコンサルタント業務なども需要があります。

こうした企画で大事なのが「いかにお客様に楽しんでもらうか?」というマインドです。

また、空間デザイン力や色彩センスなども非常に重要なスキルです。

実際の運営にあたっては、群集心理に根ざしたリスク管理や適切な人員・資材の配置が求められます。

もちろん、ホテル業界での仕事は、ホテル内にイベントが限られていたと思いますが、以上のようなスキルやセンスをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

「色々なイベントを企画して、お客様に楽しんでもらえるのが好き」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

接客がもういやだ、という人のお勧め職種

もう、接客業に疲れた、人と関わらない仕事がしたい、という方もいるのではないかと思います。

ホテル業界で仕事をしてきた方にとって、顧客へのサービススキルは捨てがたいものがあります。

勤務時間や上司との関係、職場の雰囲気などが改善すれば、実は「お客様の楽しそうな姿を見るのは嫌いではない。」という方もいるのではないかと思います。

そうした場合、転職によって職場環境は劇的に改善する場合も多いので、もう少し接客業かそれに近い仕事を検討してみてください。(まずはゆっくり休息してもよいでしょう。)

ただ、本当にもう「接客業は卒業したい」という方に向けいくつかの職種をご紹介します。

ホテル業界は基本的には「シフト制」で勤務時間は不規則です。そのため、体力には自信がある、シフト中の仮眠や不規則な生活にも適応できるという方は多いのではないでしょうか?

これは、意外にも特筆すべきスキルで、決まった時間に、同じ枕でしか眠れないという人も結構います。

こうした不規則な勤務時間に適応できるとお得な業種や職種はいくつかあります。

例えば、3交代制の工場勤務や警備員などがそれに当たります。(24時間開業しているコンビニなどの店舗販売員もそれに当たりますが、接客があるのでここでは紹介しません。)

また、年齢制限がありますが、警察官や消防士も基本シフト制です。

警察官や消防士は地方公務員ですし、危険職なので給料もよいです。

20代であればまず問題ありませんが、30歳を超えると年齢制限で厳しくなってきます。

どちらにしろ、各地方自治体のホームページなどを参考にしてみてください。(地方自治体により若干の差異があります。)

体力に自信がある人、上下関係の厳しさに耐えられる人はぜひお勧めします。

ホテル業界からの転職:おすすめの志望動機

集団面接ホテル業界から、異職種に転職する場合、志望動機はどのようにしたらよいのでしょうか?

「志望動機」は、面接時に最初に必ず聞かれる項目です。

従って、事前に用意しておき、よどみなく答えるのが基本です。

ぜひ、以下を参考にして「志望動機」を考えてみてください。

ホテル業界のスキルを志望動機にする

ホテル業界にいた強みを「志望動機」にしてみましょう。

ごく一般的には、対人マナーや話術といったところでしょう。

例えば、営業職への志望動機の一例です。

「御社の営業職を志望しました理由は、ホテルマンとして培いました対人マナーやお客様に心地よい空間を提供する話術には自信がありまして、御社の求人やホームページを見させていただき、お客様に対する丁寧な対応と配慮を重要視していると感じました。御社に就職すれば、これまでのスキルをいかんなく発揮できると思い、志望致しました。」

重要なポイントは、未経験な職種にチャレンジするに当たり、現在のスキルがどのように生かせるのか具体的に述べる事です。

転職後のスキルアップや将来性を志望動機にする

未経験の異職種に転職するわけですから、もちろん「経験」はありません。

ただ、そうはいっても、会社やその職種に関する研究は十分してみましょう。

そして自分なりの、方針や将来性を語ってみましょう。

正確である事はかならずしも必要ありません。

むしろ、間違っていてもよいので、やる気やモチベーションが伝わる伝え方をしてみましょう。

「私は、お客様の笑顔や喜んでいる姿を見るのが好きです。前職では、結婚式のコーディネートや企画を行ってきました。現在、地方での人口減少や過疎化が非常に大きな問題になっております。そうした地方に根ざした、企画やイベントを考案して実行する事により、地方の活性化に取り組んでゆきたいと思っています。御社では、そのような事業にも積極的に取り組んでいると聞いております。ぜひ、御社ではたらかせて頂きたく志望致しました。」

もちろん、すぐにこうした仕事ができるかどうかは、求人案件によっても異なりますが、まずは「こういった仕事をしてみたい!」との熱意を伝えてもよいと思います。

高年収や固定時間制を志望動機にしてもOKか?

ホテル業界は、ごく一般的には「シフト制」でありかつ年収はそれほど高くないのが現状です。

こうした事は、もちろん転職の最大の理由になっていることは少なからず多いのではないか?と思います。

こうした事を「志望動機」にしてもよいものでしょうか?

個人的な意見としては、「ありきたりの志望動機よりは、正直でよい」との好印象なのですが、あまり一般的ではないかもしれません。

結論としては、あまり前面に出すのは好ましくありません。

前節のような、「ホテル業界でのスキル」や「転職後の将来性」を志望動機の前面に出すのがよいでしょう。

ただ、面接官にもよりますが、正直に答えた方が好印象のケースもあります。

面接官との話が進んで「会社を辞めた理由」などを聞かれた場合は、素直に話してもよいかもしれません。

また、女性の場合、家庭事情(結婚・出産・育児など)により「シフト制」が難しくなったので・・・という言い方をしても問題無いでしょう。

どちらにしろ、面接は「生もの」ですので、その場その場で臨機応変に対応できるように、複数の回答を用意する事をお勧めします。

接客スキルを生かせば、かならずハイクラスの転職ができます

明るい女性日本が今後どのような分野でお金を稼ぐかという議論はたくさんありますが、観光分野は間違いなく大きな柱の一つであり、東京オリンピックに向けてますますその傾向は顕著になってゆく事でしょう。

ホテル業界にいた皆様は、ある意味そうした日本式「おもてなし」を体現している皆様でもあります。

この業界は去ることになるかもしれませんが、その接客術や心は、各方面でも大いに役に立つことと思います。

誤解を恐れずに言うのであれば、「接客術」を必要としない会社は存在しないのです。

皆さんが、ホテル業界で培ったスキルを各分野に生かす事ができるよう祈っております。



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