「仕事が楽しくない!」と感じる事は、皆さんも一度は体験した事があるのではないでしょうか?
そのような時にどうしたらよいか、様々な原因を元にその対処法をご紹介してゆきます。
上司との関係を良くする
まずもって、上司との関係性が良くなければ、「仕事を楽しい」とは感じられない事でしょう。
どんなに優秀であっても、上司に仕事を認められる状況にないのであれば、モチベーションは上がりませんし、仕事にも多大な影響がある事は間違いありません。
一番大事な事は、上司の考えている事、して欲しい事を把握しておくことです。
上司が最も嫌う部下は、仕事のできない部下ではありません。
「言うことを聞かない」部下です。
上司に言われたことや指示を無視したり忘れていると、心象は極めて良くないのだ、という事を肝に命じましょう。
もし、あなたが上司との関係性で悩んでいるのであれば、仕事の進め方や、性格、資質などについて不満を持っているという事はありませんか?
上司も人間です。あなたと同様至らない部分もあります。
もしそうであるのであれば、上司に対する不満をリストにして書き出してみましょう。
そして、同じ数だけ「上司の良いところ」「上司の尊敬できるところ」を書き出してみましょう。
どうでしょうか?少し、上司に対する見方が変わったのではありませんか?
ぜひ、上司に対して、良いイメージを継続して描けるようにしてみましょう!
部下を使いこなす
上司であるあなたは、部下を使いこなさなければならない立場です。
ただ、様々な問題は起こすわ、言うことは聞かない、部下同士のいさかいがあるなど、色々な問題を抱えた状況では決して「仕事が楽しい」とは感じられない事でしょう。
まずもって基本中の基本は、部下は平等に扱いましょう。
もちろん上司とて人間です。
好き、嫌いがあるのは当然です。
ですが、それを表に出して部下をあからさまに不平等に扱うと組織としては決してうまく行きません。
もちろん、業績給や目標管理で差を付けるのは当然なので問題ありませんが、「扱い」は平等にしましょう。
私が上司であった頃、必ず守っていた事があります。
「必ず、一日一回は部下全員に声掛けをする。」というものです。
部下は、意外に細かい行動を見ています。
雑談でも何でもよいので、一日一回は声かけをして、何か不満を持っていないか、悩んでいないか探るようにしていました。
また、こちらから「声を掛ける」という事は、機先を制するという心理状態を作り出します。
普段からこのコミュニケーションパターンを作っておくと、本当に依頼したり指示したりする場合に、相手が受け入れやすく、コントロールしやすいのでお勧めします。
同僚との付き合い方を見直す
会社の中で意外に重要なのが、同僚との付き合い方です。
特に、出世競争が激しい場合、同僚が自分よりも先に役職についた、となれば心穏やかではいられないでしょう。
こうした「他人との比較」は時に、仕事のモチベーションを奪い、仕事が楽しくなくなってしまう場合があります。
このような場合、考え方を変えてみましょう。
実務的には「同僚」はとてもありがたい存在なのです。
同期の人は、会社の各部署にちらばっています。
まったく普段コンタクトのない部署に案件をもって行く場合、通常は、まずその部署の上司に、それまでの経緯、お願い事等を説明しなければなりません。
組織というものは基本的に「現状維持」ですので、他部署からのやっかい事はあまり好まれず「まあ、検討しておくよ・・」ぐらいでさらっと忘れ去られる、という事も少なくありません。
こうした場合、同僚がいればとても簡単です。
電話1本で「○○の件で、△△して欲しいのだけど・・」とお願いすれば、「まあ、何とかやっておくよ、上司には僕からうまく説明しておくから。」と言ってくれれば、ありがたい事この上ないのです。
これは、同僚が出世すればするほど、その権限と範囲は高まります。(その分身軽ではなくなりますが・・・)
あなたも、同僚の出世を妬むのではなく、自分の業務にどのように利用するか?を考えてみてはいかがでしょうか?
いわれた仕事を「自分」の仕事にする秘訣
仕事を楽しく感じられるには、やらされている仕事ではなく「自分が好きでやっている仕事」とする事が不可欠です。
ただ、基本的には仕事というものは、上司から言われたり、顧客からの要求事項で決まるので「やらされる仕事」になってしまう事が多いのです。
そうした場合、どうすればよいのでしょうか?
命令された仕事を「自分の仕事」とするには、自分自身で創意工夫をする事です。
大枠は、上司や顧客が決めてしまいますが、その中で自分なりに考え、自分なりに工夫して、自分のアイディアを盛り込みましょう。
そうすると不思議なもので、自分でこの課題をクリアしたい、という欲求が高まってきます。
これがモチベーションとなるのです。
それほど難しい事でなく、簡単な事でもよいのです。
アイディアだけでなく、自分で調べてみました、程度の事でもモチベーションは上げる事ができます。
ぜひ試してみてください。
簡単にスキルアップする秘訣
「仕事が楽しくない」と感じる大きな要因の一つとして、スキルが足らない、どのように仕事を進めれば良いか分からない、という事があります。
こうした場合、簡単に解決する方法があります。
答えは、「人に聞く」事です。
意外にプライドが高く、人に素直に聞けない、教えを請う事ができない、という人は意外に多いのではないでしょうか?
なぜ、人に聞くのが良いのでしょうか?
現在、会社という組織は、それまで口で伝えられていた事やノウハウをなるべく文書化しようという方向に動いています。
ただ、それでも個人個人が持っているノウハウやトラブルに対する対処法は膨大です。
こうした膨大な情報の多くは、個人の頭の中に内蔵されており、文書化していないものも多いのです。
このような場合、自分で一から考えて対処するよりも、知っている人に聞いた方が、はるかに正確で効率的です。
特に、年齢を重ねると「年下の経験の浅い若造に、聞く事なんかできるか!」という感じの方もいるかもしれません。
ただ、「知らない事は素直に人に聞く」という態度は、どんなに年齢を重ねても、人間として持っておくべき最も重要な「資質」という事ができると思います。
長期的なビジョンを持つ
会社に入ると、ほぼ日々の仕事を忙殺されてしまい、長期的なビジョンが持てないという事はありませんか?
仕事を楽しくするためには、「将来自分はどうなっていたいのか?」「本当に自分がしたい仕事ってなんだろう?」といった長期的視野に立った「生き方」の模索をしてみてもよいでしょう。
仕事を楽しくする、というよりも「人生を楽しくする」と言い換えても良いかもしれません。(当然、仕事はそれに多くのウェイトを占める事でしょう。)
将来自分がどうなっていたいか?を考えるためには、会社という狭い池の中から飛び出す事も必要です。
土日や休暇を使い、他業種や他職種の人の話も積極的に聞いてみましょう。
そうすれば、多大な刺激を受けて、結果論として、現在の会社の仕事に生かせるアイディアや知識が得られる事間違いありません。
当然、今の仕事はとても楽しくなるでしょう!
仕事が楽しくなる時間の使い方
仕事においては、ある一定程度の効率が必要です。
特に現代社会では、ある程度仕事を効率的にこなしていかないと、仕事がたまってしまい、押しつぶされてしまう事にも成りかねません。
そうなってしまうと、仕事は楽しいどころではありません。
仕事をやるにおいて「時間の使い方」はとても重要な項目の一つです。
まずもって何より大事なのは、仕事はきちんとスケジュール化しておく事です。
今日中にやる仕事、週末までにやる仕事、今月中にやる仕事、とりあえずほったらかしでも問題ない仕事、色々なレベルの仕事があります。
これを、項目ごとでも締め切りごとでも構いませんが、しっかりリスト化して管理しておく事は基本中の基本です。
もう一つ、議事録、報告書の類いは、なるべく終わった直後に書いてしまいましょう。
これが、一週間後では半分も思い出せないでしょう。
思い出すだけでも、多大で無駄な労力がかかります。
また、連絡や相談はこまめに、そして手短に、できれば口頭が好ましいでしょう。
メールをいちいち書いているとそれだけで時間の無駄です。
口頭で、「○○お願い!」と一言で済めば、これほど有効な時間の使い方もないのではないでしょうか?
これを行うには、なにより相手方と信頼関係を築いているかどうか?がキーポイントです。
信頼のできる、同僚、部下、上司を集めておいて、報連相は手短に、そして口頭でできるような環境が最もストレスのない有効な時間の使い方なのです。
仕事がうまく行かない時の考え方
どうしても仕事がうまく行かない時は誰にでもあります。
当然、そういった時は「仕事が楽しくない」と感じられる事でしょう。
こういった場合、どのように考えればよいのでしょうか?
まずは、不必要に自分を責めない事です。
仕事のミスやトラブルは自分ではどうしようもない部分があります。
「自分はやるべき事はやった。それで起きたのならしょうがない!」とある種の割り切りも必要です。
そして、次に自分がどのような行動を取るべきかを思考しましょう。
すでに起きてしまった事をクヨクヨ考えても何も良いことはありません。
過去の事はスッパリを忘れて、次にどのような行動をするべきかに集中してください。
また、この仕事がうまく行っていない時こそ、成長するチャンスだと捉えましょう。
そのように思考する事で、人は前向きに行動する事ができます。
給与が少ないと感じた時の対処法
給与が少ないと感じていませんか?
実は給与と仕事のモチベーション(楽しさ)というのはかなりの相関性があって、どんなつらい仕事でも高給をもらえるのであれば、我慢できる、モチベーションになるという事はあります。
また、転職の大きな理由の一つが、「給与に対する不満」なのです。
このように、「給与」と「仕事のやる気」は切っても切れない関係性があります。
ゆえに、仕事が楽しくないと感じる原因の一つとして、「給与の不満」は十分考えられるのです。
給与を上げるために私たちが取れる施策はないのでしょうか?
個人的な意見としては、給与を上げるのはかなりの厳しさを感じます。
業績に応じた業績給が導入されて久しいですが、経営者の多くはどちらかというと人件費を抑制するための手段として活用しているので、劇的な給与の改善は望めないケースが多いのです。
もちろん、頑張れば給与が上がるという環境にあれば問題ありませんが、もし、それはとても望めないという事であれば、思い切って転職を考えるのも一つの手段です。
まずは転職サイトに登録してみるだけでもよいので、お勧めしておきます。
疲れている・・と感じた時の対処法
慢性的に疲労が蓄積している、という場合、やはり仕事は楽しく感じられない事でしょう。
そういった場合、思い切って有給休暇を使って(多分ほとんど使っていないのではないですか?)リフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
お勧めしたいのは、五感を使って体験ができるようなイベント等です。
視覚のみでなく、聴覚、触覚、味覚、体感などをフルに使って楽しんだり、笑ったりできる体験をしてみましょう。
このような体験を通して、一時的にでも「仕事の事は忘れる」事が何よりも重要です。
もし、それでも疲労感が消えない、何もやる気が起きない、不眠である、などの症状が続くようであれば、一度心療内科などを受診される事をお勧めします。
最後に:仕事が楽しくない理由は様々。理由をしっかり探ろう
仕事が楽しくない、と感じる時、理由は様々です。
まずは、どうして楽しくないのかよく考えてみましょう。
理由は一つとは限りません。
いくつもの要因が重なっている場合もあります。
理由をしっかり探り、対策を立てればきっと仕事を楽しくできますよ!