「自分は仕事ができない!自分が情けない。」と悩んでいる方はいませんか?
そうした方に向け、そのようなつらい、苦しい気持ちを和らげ、解決する方法をお教えします!
自分が情けないと思う事は良いこと?
「仕事ができない、情けない!」と感じている人は、実は仕事ができない人ではありません。
「仕事ができる人」です。
というのも、本当に仕事ができない人というのは、仕事ができていない、周りに迷惑を掛けている、という事に気づいていないか、気づいていても改善しようとする気がない人たちだからです。
ですので、「仕事ができない、情けない」と感じる方は、すでに「現状を何とかしたい」と解決策を模索し始めている人たちです。
どんな優秀な人でも、いや優秀な人ほど、「自分はまだまだ仕事ができていない」と感じているものです。
それは、常に高い目標を掲げ、自分自身の成長を何より重視しているからです。(仕事ができない事を人のせいにする人は、「自分が情けない」とは思いません。)
「仕事ができない、情けない」と感じた時点で、すでに問題の半分以上は解決していると考えてください。
仕事ができなく、苦しく辛い時の解決法
「仕事ができない、何とかしたい」と思っていても、なかなか解決策が見つからず、厳しい時期はあるものです。
そうした場合は、少し立ちどまって、物事を客観的にみる事が必要です。
また、簡単にその気持ちを和らげる方法についてもお教えします!
仕事量の適切な調整
現在多忙を極めており、仕事量が増えすぎてしまっている、という事はないでしょうか?
仕事量が増えすぎてしまうと、その場しのぎの解決策に終始してしまい、中々中長期的な視点で物事が見れません。
その結果、視野がせばまり、さらに応急処置的対策が増えるという悪循環に陥ってしまう場合があります。
このような場合、意図的に少し仕事量を減らしてみましょう。
責任感の強い方ほど、自分で仕事を抱え込んでいるという事はないでしょうか?
優先順位の低い業務は、少し棚にしまうなどしても良いかもしれません。
また、部下がいるのであれば、思い切って部下にまかせる事も解決方法の一つです。
また、たくさんの仕事をこなせる人が「仕事ができる人」というわけではありません。
体力があり、高い業務処理能力があれば、仕事はバリバリこなせるでしょう。
ただ、それだけの事です。
全員が100m競争で9秒を出さなくてもよいのです。
個人個人それぞれの特質というものがあり、人材をうまく使いこなし仕事の配分をできる人、処理能力は低いが創造的アイディアにすぐれ革新的なアイディアが出せる人、どれもがすばらしい人材ですし、「仕事ができる人」なのです。
あなたが、もし業務量が過多で「仕事ができない」と考えているのであれば、少し仕事量を調整し、「自分自身の良い部分で何だろう?」という事を再度考えてみましょう。
職場での人間関係を良くする方法
仕事がうまく行く、行かないに重要な要素となるのが「職場の人間関係」です。
現代社会は高度に分業化が進んでいます。
それゆえ、1人ですべての事を処理するのはほぼ無理で、多くの人の手助けや協力が必要となります。
それゆえ、職場での人間関係はもっとも「仕事の可否」を決める重要事項であり、反面その精神的ストレスも大部分は人間関係に起因しているとも言われています。
もし、「仕事ができない」がこうした人間関係の不備に起因しているのであれば、どのように解決してゆけばよいのでしょうか?
それは「声かけ」です。
これは、仕事の依頼、雑談、情報共有、何でも同じですが、まず自分から声を掛ける、話をするという事が大事です。
「機先を制する」という言葉をご存じでしょうか?相手より先に行動して、その計画・気勢をくじくという意味です。
例えば、ある部署の人と協力してミッションを遂行する事になりました。
すでに相手方にも上司を通じて話が行っているはずです。
さあ、あなたなら相手が話に来るのを待ちますか?それとも自分から持ちかけますか?答えは、ぜひ自分から話してみましょう。
また、失態を犯して、上司にわびをいれなければいけない時も同様です。
呼びつけられるより、自分から謝りに行きましょう。
そうすれば機先を制してそれほど怒られない場合があります。
このように、様々なコミュニケーションはまず自分から話しかける、声を掛ける事で相手より優位に事が運びます。
別に仕事に話ではなく、単なるあいさつや雑談でもよいでしょう。
自分から話す、相手は話しかけられるというコミュニケーションパターンを作っておくと、いざ何かを依頼する、何かを一緒に遂行する場合に、自分の思い通りに事が運びやすくなります。
ただ、人間関係というものはとても難しいもので、どうにもならないという場合があります。
こうした場合、いさぎよくあきらめて、相手から離れるようにしましょう。
あきらめも、時には大事です。
「まあ、いいや」を上手に使う
「仕事ができない」とお悩みの方は、もしかしたら完璧主義に陥っていませんか?
もちろん、間違いなく仕事をこなす事はとても重要です。
ただ、それもメリハリをつけるべきで、全てを完璧にこなそうとすると仕事が返ってうまくいかない場合があります。
例えば、顧客に提出する見積もりの金額と旅費精算時の電車賃の金額どちらがより重要ですか?
間違いなく前者です。
顧客に見積もりを出す場合は、自分でも2回~3回は見直しをしますし、上司にも確認してチェックを入れるぐらいはしてもおかしくありません。
ただ、後者で旅費精算が数百円単位で間違っていたからといって誰がどうということはありませんし、ミスを経理部に指摘されたら直せばよいだけの事です。
また、こうした完璧主義者が上司である場合、どんな業務にも確認・ダブルチェックなどを入れたがり、業務の進行が極端に遅れるといった事があります。
また猜疑心も強く基本的には部下を信用していない点も非常にやっかいな所です。
このような点に気づいた場合、心の中で「まあ、いいや」とつぶやいてみましょう。
間違いは誰でも犯すものです。
ただ、その間違いが致命的なのかどうかの判断を、個々人、あるいは上司であればなおの事、見極める能力が必要です。
「まあ、いいや」とつぶやいて、2~3確認業務を減らしてみれば、あなたの業務効率は格段に上がるかもしれません。
仕事をしながら上手にスキルを上げる方法
仕事ができないと感じる時、たしかに自分には経験やスキルが足らないな、と思うときがあります。
このような場合、無理に語学教室に通ったり、研修会に参加しない方がよいでしょう。(もちろん、本当に必要と思えば受けてください!)
まず、経験はスクールや研修会では積み上がりません。
あくまでデモンストレーションです。
ですので、経験は実務で養うしかないのです。
ですので、あせらず今の実務を忠実に続けながら、着実に経験やスキルを身に付けてゆきましょう。
スキルも身に付ける一番の近道は、「他人の意見を受け入れる事」です。
どんなに自分の考えと相容れなくても、間違っていると感じても、ある一定の「理」がある事は受け入れてください。
もちろん、最終的にそれを行うかどうかはあなたの判断で決めてもよいのです。
苦しく、つらい気持ちを和らげる方法:リフレッシュ
「自分は仕事ができない」と感じつつ、すぐ経験値が上がるわけでもない、という状況は本当に苦しいものです。
こうした辛い気持ちを和らげる方法としては、「仕事」をいったん忘れる事です。
簡単な言葉で言えばリフレッシュです。
「仕事ができない」という事を考え続ければ続けるほど、改善はせず、人は「失敗したくない」という「不安」に苛まれます。
そして「不安」は「不安」を呼び、失敗しないための方策や準備が際限なくなり、仕事量は増える一方で、業務効率は下がってゆきます。
このような負の連鎖を断ち切り、前向きで「仕事をしたい」という気持ちを呼び込むためには、いったん仕事の事は忘れてください。
一番簡単なのは、趣味をやったり、友達と飲んだり話したりするだけでも十分な効果が認められます。
家に帰るとネガティブな事を考えて、よく眠れないという場合は、寝る前のちょっとした時間を使って瞑想するのもとてもよいのでお勧めします。
方法は以下のページに、記載しましたので、ご興味のある方は読んでみてください。
苦しく、つらい気持ちを和らげる方法:他人と比較しない
仕事ができなくて、辛い、苦しいという場合、他人との比較はしていませんか?
「あいつは、俺と同期なのにもう部長だ・・」「あいつの方が体力的にも、精神的にもタフだ。このぐらいで(自分が)苦しいのは情けない」などの考え方をしていないでしょうか?
このように、人はどうしても他人との比較をしてしまうものですが(人間の性というやつです)、少し視点を変えて見てはいかがでしょうか?
「あいつは、俺と同期なのにもう部長だ・・」というのを別の視点で見てみましょう。
「部長になったら、急に仕事が増えた。給料それほど変わらないのにかわいそう・・」
「残業続きで家族とも会えないらしい。それに比べて自分は家族と会えて幸せだ。」
「人の面倒をみる(管理職)のは苦手だから、今の方が自分に合っているかな?」
「もし、自分の上司になったら、気心が知れているから有利かも・・」
どうでしょうか?意外にポジィティブな面が見えてこないでしょうか?
このように視点を少し変えるだけでも、物事の色々な面が見えてきます。
そして、最終的には結局、他人がどうとかいう前に、自分の満足できる状況が実現できるかどうかが重要であり、他人との比較はあまり意味がないものである、という事に気づくと思います。
そう考えて、他人との比較はやめ、自分が満足できる状況とはどんなものか考えてみるのがよいでしょう。
あまりあせらず、着実に実績を積み上げよう!
「仕事ができない、情けない」と苦しい思いをしている方は、むしろ向上心のある「仕事ができる」人です。
ただ、経験やスキルはそう簡単に増えるものではありません。
一歩一歩着実にあせらず、スキルや経験を積み上げてゆきましょう。
また、あなたを苦しめている主要因は、「他人との比較」や「不安にかられて対処療法的に無駄な業務を増やしている」事に起因するのではありませんか?
もしそうであるならば、少し仕事の事は忘れて、少し客観的に自分を見つめ直してみるとよいでしょう。
あなたは、すでに解決の道の半ばぐらいまで来ているかもしれません。
仕事ができない事を他人や環境のせいにせず、自分の事として考えられる事は、何にも増して得がたいスキルなのです。