「明日、仕事行きたくないなあ・・・」
「疲れが取れず、だるい。仕事に行く体力がない・・」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向け、簡単にうつな気持ちを和らげる方法をお教えします。
症状がひどい場合は、心療内科へ
「明日、仕事に行きたくないなあ・・」というのは誰しもが一度は考えた事があることでしょう。
ただ、その気持ちがあまりにも継続しているようであれば、注意する必要があります。
いわゆる、「うつ状態」「うつ病」にまで進行してしまう可能性があるからです。
特に、慢性的な不眠、仕事が行きたくない気持ちが1ヶ月持続している、仕事以外の好きな趣味や食べ物でも何も感じない、頭痛やめまいが持続している、突然涙が止まらない、などの身体的症状や精神症状がある方は、まずは心療内科を受診する事をお勧めしておきます。
以下でご紹介するような、簡単な気持ちを和らげる方法ではかえって症状が進行してしまう可能性もあります。
心身の不調を感じたら、まずは、心療内科を受診されることをお勧めします。
うつな気持ちを和らげる方法
「仕事が行きたくない」というような場合、理由は様々ある事でしょう。
ただ多くは、過重な仕事量や残業、あるいは人間関係(パワハラ、セクハラを含む)というケースも多い事でしょう。
こうした原因があるのであれば、それをなくす努力をすべきですが、実際問題としてそんなに簡単ではありません。
例えば、上司に「仕事量減らしてくれ」と言っても、「みんながんばっている、君だけを特別扱いできない。」と言われてしまうでしょう。
さらに、パワハラ上司であれば、怒声を浴びせられる事になってしまいます。
組織で動いている以上、簡単にその流れを止める事はできません。
それほど辛いのであれば転職すればよいのですが、転職するのも勇気が要りますし、ただでさえ仕事でパンパンなのに、転職活動までする余裕がない、という方も多いのではないでしょうか?
もちろん最終的にはこうした「仕事に行きたくない」という気持ちの根本的原因になっている事象についても解決してゆくべきですが、ここではまずはその「うつな気持ち」を和らげる簡単な方法についてご紹介します。
質の良い睡眠を取る
まずは、質の良い睡眠を取る事が何よりも重要です。
睡眠時間は7時間~8時間程度とる事が推奨されますが、残業等で確保は厳しいという方も多いでしょう。
ですので、睡眠時間が取れないのであれば、その「質」にこだわってみましょう。
まず、寝る前の「パソコン」「スマホ」は禁止です。
特に忙しい人の場合、寝る前に仕事をやってしまう方がいますが、最も眠れません。
仕事は朝に持ってゆきましょう。
食事も、寝る1時間前に済ませるようにします。(本当は3時間程度が良いのですが)
どうしてもその時間が確保できない場合は、食べる量を減らしましょう。
胃に負担になるほど食べ過ぎてしまうと、質の良い睡眠が取れない場合があります。
また、寝る部屋はなるべく真っ暗な方が良いでしょう。
特に夏場に朝日が入るような部屋の場合、中途覚醒が起きやすくなります。
ただでさえ、睡眠時間が短いのに、4時ぐらいに起きてしまうと、その後仕事が気になって眠れなくなります。
部屋の構造上難しいという場合は、「アイマスク」などの利用をお勧めします。
また、意外にこれは重要な事ですが、不必要に強く「眠らなきゃ」と思わない事です。
眠れなくても、横になっているだけで体をある程度休める事ができます。
「どうせ眠れないなら、仕事をしてしまえ!」という人もいますが、お勧めしません。
体を横たえて、ゆっくり呼吸だけに意識がいくようにしてみましょう。(余計な事を考えない!)
多くの人が経験する事ですが、重要な仕事やストレスが高い仕事が翌日待っていると、当然前日は良く眠れません。
ただ、体自体はそうした緊急事態に対処するようにアドレナリンが出るので、意外に本番の仕事自体はうまくいくものです。
仕事を忘れる時間を確保する
1日の内で、1時間でよいので仕事を忘れる時間を確保してみてください。
別にリラックスする必要はありません。
体に余計な負荷がかからないのであれば、軽い運動などもよいでしょう。
典型なのは、自分の趣味の時間です。
また、時間が無ければ、夕食を取りながらという事でもよいでしょう。
ともかく大事な事は、いったん仕事の事を忘れる事が「脳のリセット」になるという事です。
「仕事に行きたくない」と考えている場合、仕事の事を考える事は基本「嫌な事」なはずです。
こうした「嫌な事」について考え続けていると、基本的に思考回路はかならずネガティブな方向に行ってしまい、極端な悲観論に偏り、ストレス性が上がってしまいます。
そうならずに気持ちを和らげるために、「仕事を忘れる」という事は、とても重要な事なのです。
朝食はなるべく取るようにする
朝食は、時間が無くても取るようにしてください。
朝食を取らないと、脳に糖分が行きません。
脳という器官は、とても多くの糖分を必要とする器官です。
これが足りないと、イライラや集中力に欠けた状態になってしまい、ストレス性が上がります。
また、長い間胃が空っぽな状態になると、胃酸過多や逆流性食道炎なども起きかねません。
こうした体の不調やイライラは、基本的には「仕事に行きたくない」という気持ちを和らげるよりは助長してしまいます。
ストレスが高い時ほど、心身を整えるように心掛けてみましょう。
ただ、そうは言っても「朝食は、体が受け付けない」という方も多いのではないでしょうか?
そういった場合、消化しやすくかつ栄養価の高いものを選択してみましょう。
ヨーグルト、バナナなどは典型です。また、市販の補助栄養食品などでもOKです。
とにかく、脳にある程度糖分だけは届けるように気を配ってみましょう。
思考が止まらない人は、簡単な瞑想がお勧め!
「仕事を忘れる時間を確保する」の項にて、「嫌な事(仕事)について考え続けていると、基本的に思考回路はかならずネガティブな方向に行ってしまい、極端な悲観論に偏り、ストレス性が上がってしまいます。」という事を申し上げました。
このように、止めたくても嫌な事を考え続けてしまう、頭の中で思考がぐるぐるしてしまい、止まらないという状況は少なからずあるのではないか?と思います。
このような場合、お勧めなのが簡単な「瞑想」です。
やり方は、いたってシンプルです。
まず、音のない静かな環境を選びます。
姿勢は、座ってリラックスできる姿勢です。
足を組んだりする必要はありませんが、背筋は伸ばした方が良いでしょう。
もし、肩などがこっているようであれば、初め軽くストレッチなどをしてもよいでしょう。
まず、目を閉じて、深く息を吸ってなるべくゆっくり長く吐き出します。(吐き出す時間の目安10秒~30秒)
これを何回か繰り返します。
意識は呼吸に伴う胸の上下動だけにいくようにし、余計な事は考えないようにします。
数十回繰り返すと早い人では、半分眠っていて、半分起きているような「半覚醒状態」と呼ばれる深いリラックスが得られます。
もちろん、このまま寝てしまっても何の問題もありません。(なるべくベッドに移動しましょう。)
慣れてくれば、様々なイメージを思い浮かべたり、嫌な事を敢えて客観的に見てみたりでき有用ですが、現時点ではまずリラックスや気持ちを和らげる事に重点を置いてください。
対人ストレスは、相手に良いイメージを持つ
「仕事に行きたくない」と思う一番の原因はもしかしたら「嫌な人間関係」かもしれません。
特に、上司などの権限を持っている人の「パワハラ」は、本当につらく心身への影響は多大です。
その人がいるとおもうだけで吐き気やめまいがする、という人も少なからずいます。
こうした対人ストレスによるうつな気分を簡単に和らげる方法があります。
それは、その人の良いイメージを引き出す事です。
過去に「意外に○○のような一面があった。」などのポジティブなイメージを探すようにします。
そして、そのイメージを思い浮かべながら、朝仕事に行く準備をしたり、実際にその人と接してみるとよいでしょう。
人間というのは、不快なコミニュケーションパターンにお互いがはまっている可能性があります。
こうした脳内のイメージを変更するだけでも、微妙なしぐさ、目線などに変化が出てきます。
こうした微妙な変化からコミュニケーションのパターンを実際に変更する事も可能です。
ただ、一点注意したいことは、どんなに良いイメージが見つかったとしても、現状パワハラを繰り返しているのであれば、それは、良い上司ではなく悪い上司です。
そこの「事実」は忘れないようにしましょう。
このテクニックは、当面の「気持ちを和らげる」ために使うのであり、中長期的にはパワハラ自体をなくすように働きかけるべきです。
それが期待できないのであれば、さっさと転職をお勧めしておきます。
資料などの準備不足は、話術で乗り切る
仕事が忙しく、個人の力量を超えてあふれてくると、資料が準備できなくなったり、内容も粗雑になってしまい、会議が嫌になったり、顧客と会いたくないなどの「うつな気分」になる事はあるのではないでしょうか?
「進捗がない」というような場合も同様です。
こうした場合は、無理に準備しようとせずに、ある意味「割り切り」と「思い切り」が必要です。
多くの人は、資料がきっちり準備できていないと突っ込まれるのではないか?と思っていますが、むしろその逆で余計な事を書かないで、話術でその場を乗り越えるようにしてみましょう。
ポイントは、相手方(上司、顧客)の聞きたい事に答えられているか?です。
聞きたい事を無視してしまい、悪感情をもたれると、もはや重箱の隅をつつくように突っ込まれてしまいます。(逆にそうなると、どんなに完璧に資料を作っても無駄です。)
資料は最低限で、顧客や上司の意図を読み取りながら口頭で伝えるようにします。
また、どうしても進捗がなかったり、ダメな所は、素直に言い、逆に助言を求めるような形にするとスムーズに事が運びます。
簡単な方法で、うつな気持ちは打破できます!
「仕事に行きたくない」といううつな気持ちは決して軽視すべきではありません。
うつ病などの深刻な病気に発展する場合もありますし、中長期的には必ず根本的な解決を図るようにお勧めします。
もっとも単純な解決方法は「転職」です。
ただ、すぐにそうした行動が取れない場合もあります。
そうした場合、これまで書いてきた「対処法」により、あなたの気持ちが少しでも和らげば、これほどうれしい事はありません。
「仕事に行きたい!」と思えるようになる事を願っています。