セクハラが辛すぎてうつ病(うつ)だけど不安で転職できないアナタへ

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セクハラが辛すぎて、すでに心療内科で「うつ病」と診断された、あるいは不眠、めまい、頭痛、抑鬱、上司の姿を見ると手が震える、などの実際の身体症状がある方は、何も考えず一刻も早く休息を取ってください。

ここでは、なぜセクハラがひどく、辛いのに、転職などの具体的行動ができないのか、その理由や対処法について解説してゆきます。

セクハラが辛すぎるのに、不安で転職できないワケとは?

セクハラが辛すぎるのに、なかなか転職の決断や、対策を取る事ができないのはどういった状況でしょうか?

もちろん、その人その人の様々な事情があることでしょう。

ただ、多くの場合、何らかの理由で「思考停止」の状態に陥っている可能性があります。

ここでは、「思考停止」の状態になる様々なケースを見てゆきたいと思います。

「うつ状態」の時の心理は、通常と異なります

まず、うつ病やうつと呼ばれる状態の場合、様々な病的な心理状態になります。

多くは、抑うつ気分という呼ばれ、気分が落ち込む、むなしい気分になり何もやる気がしない、何をしても楽しくない、生きていても希望がないと思う、などです。

もちろん、こうした状況下においては、とても転職などを考える状態ではありません。

この「抑うつ気分」という症状は、本来のあなたが持っている性格や性質から出たものではありません。

あくまで、「病気」がそういった気分や気持ちにさせているのです。

ですので、あまり思い込まず、セクハラが起きない安全な環境下において、ゆっくり休息を取ることが最も大切な事です。

セクハラ側が仕掛けるマインドコントロール(洗脳)

パワハラとセクハラがセットになっているような上司の場合、意識していないかもしれませんが、ダブルバインド(二重拘束)と呼ばれる心理的操作により思考停止状態に追い込まれている場合があります。

マインドコントロール下に置かれていると言ってもよいでしょう。

以下で具体例を見てみましょう。

上司A(男性)は、部下であるBさん(女性)に向かって、事あるごとに会議等にて「これだから女はダメなんだ。」「本当に役に立たないなあ、女は。早く辞めて結婚すれば?」など全人格否定(パワハラ)+セクハラ+恫喝を繰り返します。

ただ、会議が終わった後や仕事が終わった時などは、「最近ちゃんと寝れている?」「彼氏とはまだ仲良くやっているの?」などのやさしい言葉を掛けてきてくれます。

Bさんはこの時だけはほっとした気持ちになりました。

このケースの悪質で巧妙な部分は、やさしい言葉がけでさえも「セクハラ」をしているという点です。

「彼氏とはまだ仲良くやっているの?」は、仕事と関係ないプライベートな事を聞いていますので、立派な「セクハラ」です。

エスカレートすれば、さらに過激な言動になる事でしょう。

話を戻して、ダブルバインドが何かというと「矛盾したメッセージを違う階層で行う事」です。

この場合、まず「女は何やってもダメ」という全否定的メッセージがあります。

その後で仕事ではなくプライベートでは、肯定的な信頼関係を築くようなメッセージが発せられます。(本当はこれもセクハラですが)

これが仕事を否定した後に、仕事ができるというようなメッセージを発してしまうと、受けた側に矛盾が明らかなので「反発」を呼んでしまいます。

「あいつ何言っているの?」という感じです。

仕事とプライベートという違う階層において、恫喝と信頼という相矛盾したメッセージがあると、受けた側に生じるのは「混乱」です。

Bさんにとって、上司Aは恫喝+セクハラを繰り返す悪い上司なのか、自分をかわいがってくれている良い上司なのか判断できず、思考停止に陥ってしまうのです。

はっきり断言しますが、この矛盾するメッセージのどちらも立派な「セクハラ」であり、良い悪いで言えば悪いに決まっています。(片方だけでも、もちろん悪いです!)

あなたがもしこういった状態であるのであれば、冷静になり、これは「悪い事なのだ」と、はっきり認識する事が、マインドコントロールから脱する第一歩なのです。

かわいがっているようで、実はセクハラ

傍目からはとてもかわいがられているようで、じつは「セクハラ」を行うというケースが実に多くあります。

上司Aは、新人で配属されたBさんに対し、新人研修と称して同行などを行います。

仕事のやり方なども丁寧に教え、とても面倒見のよい上司に見えます。

しかし、次第に同行後に食事などへ頻繁に誘うようになり、最初は仕事の話などでしたが、次第にエスカレートし、肩を寄せる、おしりを触るなどの行為を行い、「おれの愛人にならない?」「今、どんな下着を付けているの?」などセクハラ的な言動を繰り返すようになりました。

このケースの悪質な所は、相手の弱い部分を突いて(この場合新人で、1人で仕事ができない)、「俺の言うことを聞かないと、仕事できないよ、会社に居られないよ。」というメッセージを発している事です。

セクハラを受ける側は、この人に言うことを聞かないと、何もかもダメになる、と追い詰められてしまいます。

このように、仕事全体が上司Aに依存した状況になると、逃げ場がなく、精神的にも追い詰められ「上司の言うことを聞く」以外の選択肢がなくなったように見えてしまいます。

これも一種の「洗脳」状態で、思考停止の状態といってよいでしょう。

こうならないためには、あまり1人の人に仕事(教育・指導)を依存するのは危険という事です。

多少苦労ですが、多人数の人に意見を聞いたり、仕事を教えてもらう方がよいでしょう。

逃げ道がなくなる前に、適切な距離を相手(上司)と保つ事が賢明といえるでしょう。

相手に好意がある場合とセクハラ行為は明確に違います

よくあるセクハラのグレーゾーンとして、「相手に好意があり、積極的にアプローチしているだけ」という言い訳があります。

特に、セクハラを受ける側がそれを信じる、信じ込まされている場合は、そのセクハラ行為を我慢して受け入れる状態になってしまい、とても悪質なケースと言えるでしょう。(これも一種の洗脳状態で、思考停止の状態です。)

ここで、本当に好意がある場合とセクハラは明確に違うのだ、という事を覚えておきましょう。

それは、男女の平等性と、相手に対する「尊厳」があるかどうかです。

セクハラを行う者は、どこか女性に対する侮蔑的な感情を持っています。

どうせ女だから・・女だからしかたがない・・・などの平等性を無視した発言や言動はしていませんか?

これは不利益だけでなく、利益がある場合も同様です。

「女だからしょうがない、俺がやってあげるよ。」は一見、自分の利益になりますが、侮蔑的感情が裏に隠れています。

つまり、その感情が、いつか自分の不利益になる可能性を十分理解しておくべきです。

また、相手に尊厳(女性でも男性でもない、同じ人間としての尊厳)を持っているのかは重要な分かれ道です。

すくなくとも、相手に対する尊厳の気持ちがあれば、嫌だと言っていること(言葉にしなくても、表情や目線でシグナルを送る事も同様です。)つまりセクハラをやり続けるという事は「無い」と考えて良いでしょう。

セクハラは、相手の性に対する侮蔑性に満ちた、相手の尊厳を破壊する行為そのものなのです。

「自分に好意があるかもしれないので、嫌だけれども(セクハラを)受け入れている。」という場合は、「相手に本当の好意(好き)はありません。」とはっきり申し上げておきたいと思います。

不安で転職できないワケとは?

これまで、「抑うつ気分」や「洗脳状態」で思考停止の状態に陥っているケースを見てきました。

ただ、そうした症状やマインドコントロールが解けても、転職が不安というケースがあります。

こうした場合、やはり自分の経験やスキルが足らないと考えているケースです。

セクハラを受け続けている場合、「自己肯定感」が薄く、自分のスキルや経験が足らないのでは?と考えがちです。

しかし、そんな事はありません。

たとえどんな未経験の職種や業種であっても、現時点よりは「まし」と考えましょう。

セクハラを受け続け、それによりうつ病、うつになっているという現状は、客観的に見て、これ以上ないというほど、ひどい状況です。

一刻も早く転職をして、セクハラ上司と職場から離れるようにしましょう。

体調が回復後に行う転職活動の方法

ここでは、実際にどのように転職活動をして、新しい新天地を見つけるか?について解説してゆきます。

ポイントは、十分な休息と転職エージェントの活用です。

うつ病と診断されたら、まず休職願いを出しましょう

医者から、うつ病、うつ状態と診断された場合は、とにかく休息を取りましょう。

まずは有給休暇で構いません。早速、明日から取りましょう。

セクハラ上司には「体調不良です。」の一言で十分です。

その後、上司からメールや電話が来ても、出てはいけません。

他の人や顧客に迷惑を掛ける、引き継ぎしなければ・・・などの心配はしないでもOKです。

会社という組織は、何とか回ってゆくものです。

有給休暇以上に「休息」が必要なケースも多いです。

こうした場合、「休職願」をお勧めします。

医師の診断書があれば、ほぼ間違いなく認められますし、給与の何分の一かは支給される場合があります。「傷病手当」なども取得できます。

手続きは、「総務部」を介します。

上司とは連絡を取らないようにしましょう。

とにかく優先すべきは、安全な環境下においてゆっくりと休息を取る事です。

軽度のうつであれば、転職活動も可能

もし、セクハラされない安全な環境下において、外出できる、普通に一般的な生活ができるようであれば(あるいはそこまで回復したのであれば)、転職活動をし始めてもよいでしょう。

その場合、「転職エージェント」を活用する事をお勧めします。

女性専用の転職サイトもだいぶ増えてきました。

女性の転職エージェントも多数在籍しており、異性には話にくいセクハラの実態についても、相談できます。

また、セクハラをさせないような対処方法についてもレクチャーを受けるとよいでしょう。

うつになるまで、セクハラを放置していたという状態は、会社の体制にも大いに問題ありです。

こうしたパワハラ、セクハラが横行しているブラック企業は選択しないように、あらかじめ転職エージェントに相談していれば、よりよい職場を見つける事ができるでしょう。

元の会社に復帰する事はお勧めしません!

体調が良くなれば、元の会社に「復職」という事を考えている方はいないでしょうか?

「セクハラ上司のいない他部署であれば良いのではないか?」「セクハラ上司のセクハラの証拠を集めて告発したい」など理由は様々あると思いますが、お勧めしません。

うつ病やうつになるまで症状が悪化した場合、その対象者が近くにいると思っただけで、過呼吸やパニック障害などの体調悪化が考えられます。

また、セクハラを野放しにしている会社はどこかそうした雰囲気が全体に蔓延しています。

他部署でも、そうした不利益を被ってしまう可能性があります。

様々な思いはあるとは思いますが、せっかく転職できるまで回復したのです。

過去の事はすっぱり忘れて、新しい職場で心機一転される事を強くお勧めします。

セクハラが辛すぎたら、思考停止を解いて転職活動を!

もし、あなたが「セクハラが辛いが、転職などの行動が取れず我慢している。」「すでに身体症状がある、うつ病と診断された。」という状況であれば、まずは休息を取りましょう。

そして、何らかのマインドコントロールがあるのであれば、この記事も参考にしながら、友人や家族に状況を話してみましょう。

客観的な意見を聞くことで、マインドコントロールも早く解くことができます。

ある程度回復したら、転職エージェントを活用して、転職活動をしてみましょう。

きっと、体調が回復され、よりよい職場に転職される事を祈っています。

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