「仕事に疲れ果てた・・辞めたい、死にたい」と思い悩んでいる方はいないでしょうか?
すぐ休める人も、そうでない人も、ぜひ以下の記事を読んで対処をしてみてください!
仕事の疲れには「良い疲れ」と「悪い疲れ」がある
ただ、「良い疲れ」と「悪い疲れ」があるのをご存じでしょうか?
良い疲れとは、「今日は疲れた・・」と思っても、次の日や遅くとも週末には、その疲れを解消できるような状態のものです。
これが、ほぼ毎日慢性的な疲労感が続き、週末の休みを使っても解消されない場合は「悪い疲れ」です。
どうして、このような疲れが「悪い」のでしょうか?
それは、体の疲れをリカバリー(回復)できていない、ということです。
例えば、1日の体力的な疲れ、精神的な疲れは、通常であれば睡眠を取る事で回復させる事ができます。
もし何らかの事情で、その日は睡眠がうまく取れなくても大丈夫です。
2日~3日後ぐらいにはまとめて十分な睡眠を取れれば問題ありません。
週末の寝だめは良くないという人もいますが、そんな事はありません。
週末でもよいので、疲れが残っているのであれば、十分な休息や睡眠を取りましょう。
しかし、過度な残業や精神的ストレスが毎日続くような環境下にあっては、この「疲れ」はたまる一方です。
体力的、精神的負債がたまる一方なのです。
これは「疲れ」の蓄積と「解消」のバランスが完全に破綻している状態なのです。
例えば、2週間以上慢性的に「疲れ」が取れないという人は、自分が思った以上に深刻な状況にある事を理解してください。
これ以上進むと、取り返しのつかない病気を発症してしまうかもしれません。
仕事の疲れで、辞めたい・・休みたい、死にたい方への対処法
「疲れ」がかなり長期間解消されていないのではないでしょうか?
こうした感情面だけでなく、身体症状(慢性的な不眠、めまい、吐き気、朝になると体がだるく動けない)もある場合は、一刻も早く以下の対処をするようにお願いします。
まずは何がなんでも休む
まずは、何がなんでも休んでください。
それも明日からでよいです。
まずは、かなり蓄積しているであろう有給休暇を利用してください。
上司に対しては、まずはあまり細かい事を言わず「体調不良です。」という事でよいでしょう。
特に、パワハラ上司の下で苦しんでいる方は、電話などがしつこく掛かってきても無視して問題ありません。
また、ノートパソコンを開けてメールの確認などもしないようにしましょう。
「あの件、今日中に仕上げなきゃ・・」「あの件、どうなったか心配だ・・」という気持ちは分かりますが、この際仕事の事は忘れてください。
ある程度の大きさの会社であれば、会社は1人ぐらいいなくても、ちゃんと回るようにできています。
そう思って、まずは仕事の事は忘れて、休養を心掛けましょう。
心療内科に相談する
休養を取り始めてから2~3日しても、死にたい、辞めたいなどの気分があまり解消されない、あるいはベットから起きるのも面倒だ・・というような場合は、ぜひ心療内科を受診してみましょう。
「心療内科」に行くのはかなりハードルも高い、と考える人もいると思いますが、通常の「心療内科」であれば、精神ケアに長けたスタッフが大勢いますので、かなり普通の病院より居心地よく感じると思います。
あまり「どのように話そうか・・」と思い悩まず、気軽にコンビニに行くような気分で出かけてみてください。
患者が悩んで、整理できていない感情をほぐしながら、言葉に出してもらい整理してゆく・・・こうした過程を導いてあげるのもスタッフの必須技術であり、テクニックであるからです。
治療の主体になる、医師についても同様の事が言えます。
通常であれば、初診はかなり長めに取り、よく話をきいてくれると思います。
逆な言い方をすれば、すぐに診断を下したり、上から目線であれこれ言うような感じであれば、そのクリニック(病院)は変えて、別の「心療内科」にした方がよいでしょう。
「心療内科」を選択する判断基準は簡単です。
それは、お医者様との「フィーリング」が合うかどうかです。
これは単に優しいかどうか、という事ではありません。
むしろ、時には厳しい事を言ってくるかもしれませんが、そういった事を超えて「この人とだったら、このつらい気持ちや悩みを一緒に乗り越えてゆけるかなあ・・」と思える事です。
休職届を提出する
まずは、有給休暇で休息を取ったものの、症状や気持ちは改善されず、むしろ長引きそう・・という事があるかと思います。
このときは、「休職届」を会社に出しましょう。
基本的には、「心療内科」に行けば何らかの「診断」が成されると思います。
そして、その診断結果があれば、基本的には「休職願」は受理されると考えてよいでしょう。
「会社を辞める」よりも「休職」をする利点はいくつかあります。
一つは、金銭的な側面です。
会社を辞めると退職金は出るかもしれませんが、基本的には無収入になってしまいます。
転職がすぐには難しい中で、症状がつらいプラス金銭的な心配もしなければなりません。
休職の場合、会社によってですが、給与の何%かが補充される場合があります。
会社の規定をよく読んでみましょう。
また、加入している健康保険から「傷病手当」が支給されますので、こちらを受け取る事は可能です。
もう一つは、引き継ぎの問題です。
通常、会社を辞めるとなれば、引き継ぎをしなければなりませんが、病気、けが等で休職になった場合、会社を辞めるわけではないのでそれほどうるさく言われないのが現状です。
ただ、現状の仕事は誰かに引き継いでもらう必要がありますが、最低限の文書のやりとりで済ませてもよいでしょう。
パワハラ上司が、何だかんだ難クセを付けてきても「病気だから・・」という事で取り合わないようにしましょう。
基本的には、「休職願」などの重要な書類は、総務部を介して行いましょう。
穏便に退職する方法
休職中にある程度回復できた場合は、「復職」するか「転職」するかの選択をする事になります。
もちろん、仕事量の調整や人間関係も問題ないようであれば復職はOKですが、無理なようであれば「転職」を選択しましょう。
穏便に退職するのは、それほど難しくありません。
すでに休職中に「引き継ぎ」は完了しているからです。
個人的な体験ですが、私は普通に「転職」しましたが、会社に言って辞めるまでに6ヶ月かかりました。
引き継ぎの文書はもちろん、後任のOJTまでさせられるハメになり、今では「もっと毅然と断ればよかった。」と後悔しています。
休職後の転職は、引き継ぎ事項がほとんどなく、穏便に短期間で会社を辞められる、というメリットもあります。
仕事の疲れで休みたいが、休めない場合の対処法
「死にたい」とまで考えているのであれば、ともかくの休養を強くお勧めしますが、まだそこまでではない、という方には、仕事をしながら「疲れ」を取る方法をお教えします。
ただ、本当につらくなったら、迷わず「休養」を取ってください。
質のよい睡眠法
「疲れ」の解消には、ともかく質のよい睡眠を取る事です。
質の良い睡眠を取るには、寝る前の準備がとても大切です。
まず、寝る前2~3時間のパソコン、スマホ禁止です。
パソコンを使った「仕事」は最もやってはいけない事です。
どうしても仕事がしたければ、朝に回しましょう。
夕食もなるべく睡眠の1時間以上前に済ませるようにしてください。
あまりお腹いっぱいにしない方がよいでしょう。
お風呂があれば、ぬるめの温度で20分ぐらいつかるのが最も効果的です。
お風呂がなければ、少し熱めのシャワーでもよいでしょう。
とにかく、体をある程度温めるのが質のよい「睡眠」には効果的です。
お風呂から上がったら、湯冷めしない程度に着替え、ゴロゴロしながらリラックスしてみてください。(後述の簡単な瞑想もお勧めです!)
そうすると、深部体温が少しづつ下がるにつれ、眠くなりますので、このときに就寝すると「質の良い睡眠」が期待できます。
一点注意点があり、「あまりこうしなきゃ・・」と思い詰めないでください。
リラックスするのが最大の目的ですので、返って緊張しないように、適度に守り、適度に手を抜きましょう。
お勧めしたい休日の過ごし方
休日は、とにかく「睡眠負債」の解消と、「仕事を忘れる」事に専念します。
まず、睡眠不足で「睡眠負債」が溜まっているのであれば、遠慮無く12時間でも20時間でも寝てしまいましょう。
寝だめは良くない、という人がいますが、寝ないよりもよほどましと言えるでしょう。
あとは、仕事を忘れるために、外出して買い物をしたり、部屋の掃除などもよいでしょう。
自分の趣味などでももちろんOKです。
「休日なんだから、何かしなきゃ・・」と思い悩まないで、仕事を忘れられるのであれば、部屋でゴロゴロしていても全く問題ありません。
自分なりの休日の過ごし方を模索してみましょう。
お勧めしたい簡単な瞑想法
仕事の事を考えずに、リラックスしたい方にお勧めなのが簡単な「瞑想」です。
誰でも短時間でできる簡単なものですので、ぜひ試してみましょう。
場所はなるべく静かな場所を選びます。
TVやパソコンなどは電源を切りましょう。
まず、楽な姿勢で座ります。そして背筋を伸ばします。
腰がつらいようであれば、壁際に座り、背を支えてもらう感じでもよいです。
準備体操として、肩をできるだけ上に持ち上げます。
これ以上できないぐらいギューと上に持ち上げ5秒ぐらいたったら、ストンと落とします。
これを2~3回繰り返します。
肩こりなどがある場合は、これでかなり体がリラックスした状態になると思います。
いよいよ本番です。といっても難しい事はありません。
なるべく大きく呼吸して肺に空気を取り入れます。(胸が大きく膨らむのが分かります。)
5秒ぐらいで大きく空気を取り入れたら、ゆっくり、とにかくゆっくり息を吐き出します。
20秒ぐらいで息を吐き出す感じです。(もちろん途中で苦しくなったら、それ以上我慢しないで吐き出すのを止めてOKです。)
これを何回か繰り返します。
うまく効果が出ているかどうかは、半分眠っているような半分起きているような微妙な感じになるはずです。
これを「半覚醒状態」と呼びます。
この瞑想のコツは、あまり余計な事を考えない事。
息を吸ったり吐いたりしている時に、呼吸で上下する胸の動きだけに注意が行くようにしてみます。
これを10分ほど行えば、かなりリラックスした状態になると思います。
眠くなったら、遠慮無く寝てしまいましょう。
仕事の疲れで、辞めたい、死にたいと思う場合は、とにかく休む!
これ以上この状態が続くと、「うつ病」などの重篤な精神疾患になるリスクがあります。
一度「うつ病」となってしまうと、回復までかなりの時間がかかり、リハビリにもかなりの期間を要します。
今後の自分の働き方やキャリアアップにも多大な影響を及ぼします。
そうならないように、自分の体は自分で守りましょう。
会社は、けっして面倒をみてくれませんよ。