朝になると仕事に行けないのは甘えではないので克服しなくて良い理由

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「朝になると仕事にいかなければいけないのに、体が動かない」
という経験がありませんか?

そんな方は、ぜひこの記事を読んでください。

あなたの体は悲鳴を上げています。

すぐにでも、仕事は忘れて休養を取る事をお勧めします。

仕事に行けないのは甘え?

「仕事に行きたくない」という感情は誰もが一度は経験したことがあるでしょう。

ただ、それが毎日続く(2週間程度持続して毎日)、実際に体が動かないとなれば話は別です。

すでに体は限界に達しており、下手をするとうつ病やうつ状態である可能性があるのです。

ただ、人によっては「仕事に行けないのは甘えだ」「この程度のストレスで会社に行けないなど情けない」といった感じで自分を責めてしまう方もいるのではないでしょうか?

そうではありません、すでにもう長期間ストレスに耐え続けてきて、むしろそのせいで感情は麻痺してしまっています。

そのため、体が動かないというのは「これ以上我慢したら体がおかしくなるよ!」という体からの警告シグナルなのです。

もう、すでにあなたは十分ストレスに耐えてきました。

ですから、決して甘えではなく、体の限界まで仕事をがんばったという事ですから、もう体を楽にさせてあげましょう。

そのためには、明日から休養を取る事です。(まずは有給休暇)

仕事の引き継ぎは・・などと悠長な事を考えている場合ではありません。

朝、仕事に行けないのを克服しなくてよい理由

ここでは、「朝仕事に行けない」という状況を我慢したり克服する必要がない理由を述べてゆきます。

克服しても何も良いことはありません。

むしろ体を壊してしまい、長期間仕事ができなくなる事の方が心配です。

朝仕事に行けないのは、体が限界に達しています

前章でも少し述べたように「仕事に行けない」というのは、「行きたくない」という感情ではありません。

むしろ感情の方は「行きたくない」という事を無視して麻痺している状態にあります。

「会社に行けない」というのは、むしろ実際の身体症状(めまい、吐き気、頭痛)があり、家から出られない、電車に乗れないという事ではありませんか?

ただ、家で少し休んでいると、気が少し楽になったり、吐き気が収まるという事ではないでしょうか?

「自分はおかしくなってしまったのではないか?」「この程度で、会社に行けなくなるなど情けない」と自分を攻めてはいけません。

身体症状があるということは、体からの「これ以上我慢したら体が壊れますよ!」という明確なシグナルなのです。

これ以上がんばって克服するというより、あなたは十分我慢して耐えてきました。(感情が麻痺するほどの)

体を壊してしまうより、甘えではありませんから十分な休養を取るようにしてください。

明日から早速、有給休暇で構いませんので休息される事をお勧めします。

「やりたい」と「やらなければいけない」は全然違う

「仕事が行けない」というのは、逆の言い方をすれば「仕事にいかなければならない」事を示しています。

それはその通りで、「仕事に行かなければお金が稼げない、生活できない」「仕事に行かなければ家族を養えない」「ここで諦めたら、これまでの自分が否定されてしまう」といった感じで仕事に行かなければならない理由は山ほどみつかるのではないでしょうか?

これはつまり「不安」です。「もし仕事に行けなかったら・・・(不安の理由)があるので、仕事に行かなければならない。」という思考になっています。

実は、こうした不安は不安を呼び、負の連鎖が起きる事が知られています。

身体症状があると言うことは、「明日、吐き気が出たらどうしよう(仕事に行けなくなる)」「会議中に調子が悪くなったらどうしよう」という不安もあるのではないでしょうか?

このように不安は不安を呼び、選択肢はさらにせばまり、際限がなくなってしまいます。

ここで、唐突ですが「仕事に行きたい」という事を考えてみましょう。

「なぜ仕事に行きたいの?」と聞かれたらあなたはどう考えますか?

多分「いや、別に・・好きだから」とか「何となく・・まあ気分で」とか答えるのではないでしょうか?

本当に好きな事というのは、あまり難しく考えていません。

まさに、自由気ままにしたいからしているという状態にあります。

このように「仕事に行かなければならない」と「仕事に行きたい」は同じようで全然違うのです。

もし、あなたが「不安の連鎖」で押しつぶされそうなのであれば、我慢しても何も良いことはありません。

先ほど申し上げたように、さらに選択肢はせばまり、行く末は体を壊す事だけです。

それよりは、むしろ一度リセットして「仕事に行きたい」という状況にしてみるのはいかがでしょうか?

そのためには、まずは仕事を捨て、頭を空っぽにして「休む」という事が何より大事です。

我慢しても得られるものは少ない

今の仕事を我慢して続けてきた、という方は、もしかしたら「いまはつらいけど、きっとこれを乗り越えれば何か得られるものがある」という考え方をしていないでしょうか?

もちろん、それは否定できません。

ある程度我慢しなければいけない時もありますし、それを乗り越えれば、ある程度の技術が身につく、ストレス耐性ができる(単純に慣れる)ということであれば、「何か得られるものがある」という事もできるでしょう。

ただ、前節で述べたような「不安」を回避するための「回避行動」をしているだけの状態であれば、得るものは少ないと考えましょう。

特に身体症状が出てきているという事であれば状況はかなり深刻です。

むしろ、その日その日の不安を解消するための自転車操業を繰り返しているような状態ではないでしょうか?

それだけ視野や選択肢が狭まっており、中長期的なビジョンやスキル獲得などもおざなりになっているのではないでしょうか?

そのような状況においては、むしろ我慢していても百害あって一利なしです。

ストレス耐性についても同じです。

ストレス耐性というのは、我慢すれば身につくというものではありません。(もちろんある程度の慣れはありますが)

本当のストレス耐性というのは、なぜ自分はそのように「不安」に感じてしまうのか(幼い時のトラウマ、性格、考え方のパターンなど色々な事が考えられます。)その原因を見つけ、取り除くというよりも、共生する事を許容する事にあります。

自分自身を認めてあげる事といってもよいでしょう。

これは、自分である意味悟る事ができる場合もありますし、各種の心理カウンセリングがその後押しをする事がありますので、興味がある方は受けてみてもよいでしょう。

このように、「仕事に行けない」状況において、その状態を続ける事は何もメリットがありませんので、すぐ止める事をお勧めしておきます。

我慢が限界に達すると重度の精神疾患になる可能性があります。

「仕事に行けない」状態を我慢して、仕事を続けると取り返しの付かない「うつ病」やその他の重篤な精神疾患を発病してしまう可能性があります。

「仕事に行けない」「外に出れない」などの日常生活に支障がある状態の事を「社会不適応」と言います。

逆な言い方をすれば「死にたい」とずっと考えていても、毎日会社で仕事をこなし、普通に生活もできるのであれば社会に適応できていると考えられ、それほど重症とは考えません。(本人はとてもつらいでしょうが)

つまり、朝になると「仕事に行けない」という日常生活に支障がある場合は、とても重症なのです。

「うつ病」はとてもつらい病気です。

重症化すると、何もやる気が起きず、ベットから数ヶ月間起き上がる事もできない場合があります。

また、原因(会社の仕事、人間関係など)を取り除いてもすぐに症状は回復しません。

すでに神経はすり減った状態であり、ある程度時間が経たなければ回復する事はできません。

また、リハビリ期間もとても長く、つらい時期が続きます。

症状は回復と悪化の波を繰り返しながら、次第に全体としてゆっくり回復してゆきます。

患者さんにとってはとてもつらい時期のようで、自殺率もこの回復期でもっとも高まる事が知られています。

また、たとえ回復したとしても、本来の仕事に完全復帰できるとは限りません。

うつ病はとても再発しやすい病気でもあります。

再発しないように、職場のケアや周りの理解がとても重要になってきます。

そうした事を考慮すると、これまでのように体力・精神力の限界を超えて働くという事はできなくなります。

ある意味、一生つきあう必要がある病気なのかもしれません。

このような本格的な「うつ病」になってしまうリスクがあるのに、どうして我慢して克服しようと考えるのでしょうか?

そんな考えはすぐに捨て、明日からでも休養を取ることをお勧めしておきます。

同じ仕事のできる会社は山ほどある

「仕事にいかなければ」という考えた方の一つに「この会社で我慢できなかったのであれば、もしかしたら別の会社でも同じかもしれない」「自分は、ストレス耐性が甘いのではないか?」という「不安」です。

ですが安心してください。

まず、身体症状が出た段階で、あなたの我慢の度合いは「超ど級」です。

普通ならとっくに辞めているか、会社に来なくなっています。

むしろ、そこまで我慢をさせる環境に問題があると考えられます。

会社という所は、決して個人の能力を十二分に発揮できるようにはなっていません。

能力があっても、上司との折り合いが悪ければ、決して認められる事はありませんし、逆に目を付けられパワハラをうけてしまう可能性もあります。

また、たとえ得意であったり、好きな仕事であっても、その運用や仕事のやり方が合わなければ、決して能力を発揮できないでしょう。

同じような仕事ができる会社は山ほどあります。

そして、仕事のやり方や運用方法、会社の風土も含めて山ほどある事でしょう。

その中には、きっとあなたの仕事のやり方にぴったり来る職場も見つかるのではないでしょうか?

そう思って、ぜひ今の仕事は辞める決断をしてみてください。

朝、仕事に行けないのを克服せず、環境を変えましょう

朝、仕事に行けないのは、様々な身体症状があるからで、決して甘えではありません。

むしろ、身体症状が出るまでよく我慢したというべきです。(あなたのストレス耐性は超ど級です!)

そして、様々な「不安」で視野が狭まり、必要で適切な処置ができなくなっています。

こうした場合、克服しようとせず、明日からでも休養を取るようにしてください。

十分な休息を取る事ができれば、「不安」の連鎖から自分を解き放ち、「仕事をやりたい」という気持ちが出てきます。

そして、転職すれば、必ず自分の仕事のやり方やペースに合った職場を見つけることができるでしょう。

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