うつ病で仕事が辛い…辞めたい時の対処法4つ

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あなたは今、「うつ病で仕事が辛い、だけどどうしたらよいか分からない。」

「うつ病で仕事が辛く、今の会社を辞めたい。でもどうすればよいか分からない。」
と悩んでいませんか?

そんな方に今回は、うつ病を治療して会社を辞めるまでの対処法を4つ、順を追ってご説明いたします!

まずは医療機関(心療内科)に相談しましょう

仕事が辛い、やる気が起きないなどの症状があり「うつ病かな?」と思ったらまずは、医療機関(心療内科)に相談しましょう。

とはいえ、心療内科なんて行った事もないし、どんな事をされるか分からないと不安ではありませんか?

また、多くの方が「どうやって良い心療内科を選べばいいんだろう?」と不安の声を上げているのをよく耳にします。

ここでは、よい心療内科を見つけるポイントを2つご紹介致します。

初診で話を良く聞いてくれる先生を選ぼう

始めて心療内科に行く場合、当然、患者と治療者は初めて知り合うという事になります。

うつ病には多彩な症状があり、なおかつある程度の期間、投薬なり、心理治療なりを行う必要があり、主治医の先生とは長いお付き合いになる事もあります。

ですので、初診時に様々な身体症状や気分、生活実態、仕事の様子など細かくヒアリングしてくれる先生を選ぶとよいでしょう。

主治医は、これから「診断書」を書いてもらったり、治療やリハビリにおいても中心的な役割を担うパートナーと呼べる存在でもあります。

最初に色々悩みを聞いてもらって、あなたの辛い気持ちや仕事の状況も含めて理解してもらえる主治医を選ぶとよいでしょう。

最後はフィーリングで決めてもよい

最後は人と人とのお付き合いですから、当然「合う」、「合わない」があります。

ウイルス性の風邪などの場合、診断と治療が的確であれば、それほど性格が「合う」、「合わない」を気にする必要もありませんが、特にうつ病の場合は、身体的症状のみならず、気分や感情も関係してくる病気です。

また、場合によっては、何年も主治医とのお付き合いをする事になるかもしれません。

そのような場合、無理に合わない先生に会いに行くより、また行きたい、ぜひ話を聞いて欲しいと思える先生を選ぶとよいでしょう。

また、現在の主治医の方針に疑問を感じた場合、すぐに行くのをやめるのではなく、別の先生にかかり意見を聞くのもよいでしょう。(セカンドオピニオン)

休職願を出しましょう

心療内科に行って、「うつ病」と診断されたら休職願を出しましょう。(診断書を同封します。)

決して会社を辞める事を早まってはいけません。

理由は、休職願を出す事で、ある程度金銭面が保証された状態で、ゆっくり休む事ができる可能性が高いからです。

金銭面での不安があると、ゆっくり休む事もできませんよね?

以下にメリットを簡単にご紹介します。

休職中でも給料が支払われる

多くの会社では、休職時の取り扱いを会社の規定によって定めています。

給料面や休職期間について規定されていますが、多くの会社では休職期間中でも給料をある程度保証している場合がありますので、「就業規則」を確認してみましょう。

休職中、給料が支払われない場合でも、いくつかの「手当」を申請できます。

ひとつが労災保険の「休業補償」ですが、認められるケースが少ないので、ここでは「傷病手当」をお勧めします。

会社の健康保険組合に申請し、認められれば給与の2/3、最長1年6ヶ月の給付を受け取る事ができます。

うつ病はまず、しっかり「休む」事が必要です。

金銭面の心配をしないで、まずはゆっくりと「休む」事に専念しましょう。

引き継ぎは最低限でOK

会社にいきなり「仕事が辛いのでやめます。」というとかなりびっくりしてしまいます。

場合によっては、やめるまでに人間関係がギクシャクしたり、過度な引き継ぎでかえって仕事量が増えた、症状がひどくなったというようなケースもあるでしょう。

こういった事にならないように、まずは「休職願」を出す事をお勧めします。

休職願の理由が「うつ病」であり、「診断書」があれば、会社側も上司も過度な要求はしてこないでしょう。

また、退社であると完全に会社との関係性が切れてしまいますが、休職の場合、関係性は残っていると認識されるので、会社側のいわゆるアレルギー反応(関係性が切れてしまうので、引き継ぎや要求が過度になりがちという意味)もあまりないと思います。

ただし、休職の場合でも最低限度の引き継ぎは、可能な限りしておきましょう。

すでに通勤などがつらいという方は、電話、メールだけでも構わないでしょう。

重要な点は、最低限の引き継ぎをしたら、もう仕事の事は忘れて休む事に専念してください。

休職中にもかかわらず、仕事の内容等をしつこく聞いてくる上司、部下には敢えて返事をしないようにし、総務を通じて業務関係についての問い合わせはできない旨、伝えるのもよいでしょう。

休職中はまずはゆっくり休む、回復してきたらこれからの事を考えます

休職中は、まずはとにかくゆっくり休みます。(これまでの仕事は忘れます。)

特に症状がひどいときは、自分で考えたり、判断したと思っても、かなり病気によってフィルターがかかっています。

つまり、普段の自分ではおおよそ考えないような思考や判断になっているのです。

ですので、あまり性急な判断をせず、まずはゆっくり休む事を考えてください。

回復してきたら、初めて今後の事などを考え始めます。
以下にいくつかのポイントをまとめます。

本当に転職でよいか考える

転職するか、あるいはもとの会社に復職するか、もう一度考えてみましょう。

休職に入る前に辞めたいと考えていた場合でも、もう一度転職と復職双方のメリットとデメリットを書き出してみましょう。

たとえどんな会社であったとしても、少なくとも何年(何ヶ月)は在籍して内情をよく分かっている会社です。

人間関係や仕事の内容が自分に合っていないのであれば、他の部署に異動するというのも一つの手段です。

もう一度考えてみましょう。

これまでの仕事を振りかえってみる

これまでの仕事ぶりや傾向を自分の性格も合わせながら振り返ってみましょう。

少し厳しい言い方になりますが、例えば現在の会社が、パワハラ、モラハラのオンパレードで、仕事も過重で、月に1回~2回しか休めない、というような会社であったとしても、ではなぜ体調を崩す前に(うつ病になる前に)その会社をやめるなり業務の軽減ができなかったのか?という事は考えてもよいかもしれません。

それは、強い責任感なのかもしれませんし、上司に意見する事ができなかったという事かもしれません。

あるいはそんな事を考える暇もなく、ある日突然ベットから起き上がれない、電車に乗れないという状況になってしまったのかもしれません。

ただ、私は「うつ病」は体からのサインであると同時に人生においても何らかの転機なのではないかと考えています。

私もそうでしたが、大学時代から理系で就職先もそれに関連した業種であると、それ以外の世界をほとんど見たこともありませんでした。

また日々の仕事が忙しければ、そんな事を考える暇もなく目の前の業務をこなす事で精一杯になります。

仕事を辞めて、「そういえば、こうやって空(きれいな青空)を見るのは何年ぶりだろう・・」と思った事は鮮明に覚えています。

体調が回復してきたら、これまでの仕事のこと、人生も含めて振り返ってみるのもよいでしょう。

転職エージェントに相談する

会社を辞める、あるいは迷っている場合でも転職エージェントに相談してみましょう。

「うつ病」という病気自体は、お医者さんに診てもらう事が基本ですが、退社や転職は転職エージェントに相談するのがよいでしょう。

無料で、相談に乗ってもらえます。

詳細は、以下の記事にも掲載しておきましたので参考にしてください。

リハビリを行う

回復してきたら、主治医とも相談しながらリハビリを行います。

最初は、決まった時間に起きる、食事を取る、家で本を読んだり、趣味を始めたりと簡単な事から始めてみましょう。

外に出られるようになれば、買い物をしたり、電車に乗る事なども始めてみましょう。

電車に乗る場合もまずは、混まない日中を選んで1駅~2駅という感じで始め、慣れてきたら勤務地まで行ってみるのもよいでしょう。

この時期は、症状が良くなったり悪くなったり波のように変化しながら改善してゆきます。悪くなったからと気落ちしたり、あせったりしないでゆっくり行ってください。

本格的な仕事復帰に向けてのリハビリは、「リワークプログラム」を活用するのも一つの選択肢です。

「リーワークプログラム」とは、主治医から紹介を受けて参加するもので、臨床心理士、保健師などが担当し、リラクゼーション、心理教育、模擬復職、患者同士のグループワークなどを行います。

また上述の転職エージェントとも相談しながら、自分のスキルの棚卸し、職種の検討、転職先の検討なども進めてゆきます。

もし、うつ病の症状が良くならなければ休職の延長も考える

もし、休職期間中に状態が良くならなければ、休職期間の延長を会社に申し出てみましょう。

もちろん、主治医には「診断書」を書いてもらいます。

最近では、「うつ病」に対する認知度が上がり、理解のある会社も増えてきていると聞いていますので、まずは申請してみるとよいでしょう。

会社を退社する

最終的に退社の意思が決まっていれば、退社します。

ただ、休職期間中にリハビリを行い、転職先などもある程度確定している事が望ましいのは言うまでもありません。

退社自体の手続きはそれほど問題なく進みます。

というのは、休職期間中にあなたの仕事自体は、誰かがもう代わりにやっており、問題なく回っている事になるので、その辺は気兼ねなく退社できます。

ただ、書類手続きだけはしっかりやりましょう。

会社によっては、あからさまに適当になったりする場合もありますが、「こんな会社はやっぱり辞めて良かったな!」と思えると思います。逆に大人の対応で返しましょう。

まとめ

最後に、要点をもう一度まとめておきます。

  • 仕事が辛い、うつ病かな?と思ったらまずは心療内科を訪問しましょう。
  • うつ病と診断されたら、すぐ会社を辞めずにまずは「休職願」を提出しましょう。
  • 休職中は、まずは「休む事」に専念しましょう。
  • 回復してきたらこれまでの仕事のやり方などを見直しつつ、リハビリを行いましょう。
  • 会社を辞める事を決断した場合は、退社しますが、書類の手続きはしっかり行いましょう。

うつ病になった方で、休職せずに退社してしまう方も多いと聞いています。

「会社に迷惑をかけたくない」との思いもあると聞いています。

もちろんその気持ちは、とても尊重されてしかるべきと思いますが、病気になった時のために毎月給料から天引きされている部分もあります。(健康保険など)

個人の意見としては、「会社の組織」という中で働き、我慢もしてきたのですから、こういった時に組織の強みを生かしきるというのも一つの考え方だと思います。(これが自営業だったら、誰も何もしてくれません、すべて自己責任です。)

いかかでしたか?「うつ病で仕事が辛い…辞めたい時の対処法4つ」を、ステップを追ってご紹介致しました。

読んでいただいた内容が、あなたの今後の人生を切り拓く一助になりましたら幸いです。

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