精神的に疲れたり、しんどい時ありませんか?
そうした時は、思い切って「非日常」を体験してみてはいかがでしょうか?
ここでは、疲れた自分にしてあげられる簡単な「ご褒美」=「非日常」をご紹介します。
精神的に疲れたら、お金を掛けてでも「取り去る」べき
そうした時は、お金を使ってでも「非日常」を体験すると、とても効果的です。
なぜ、非日常が良いのでしょうか?
一つは、嫌な事やつらい事を「忘れる」という効果です。
あたりまえといえばあたりまえですが、嫌な事、不安な事というのは考えれば考えるほど誇大的で妄想的になって良いことは一つもありません。
一時期でもよいので、スッパリ忘れている事の効能は絶大なのです。
もう一つは、非日常を体験する、驚き、笑い、などの情緒は、ストレスを一気に発散させる効果があります。
もちろん、何しても良いのですが、驚き、うれしさ、喜び、笑いなどが感じられる「体験」をしてみる事をお勧めします。
精神的に疲れたら、疲れた自分にしてあげるべき事
全体を通して言える事は、五感で感じる事です。
聞く、見るだけよりも、触ったり、味わったり、そういった体験ができる「体験型」の方がより効果がある、という事を覚えておきましょう。
水族館、美術館、アミューズメントパーク
気軽に行ける、美術館や水族館あるいは体験型アミューズメントパーク(例:ディスニーランド)はお勧めです。
美術館や水族館は見ているだけでも心が癒やされるのでないでしょうか?
ただ、見るだけではやはり効果が限定的です。(もちろん個人差があります。)
私は絵が好きで、美術館に行くのが好きですが、人生を変えるほどの衝撃を受けた絵にはお目に掛かっていません。
事前にインターネット等で見てしまう、というのもあると思いますが、フランダースの犬でネロがルーベンスの絵に渇望したような状況は現在では生まれにくいのです。
もっとはっきり言ってしまうと、現代人は目からの刺激に慣れすぎているのです。
ですので、美術館や水族館でも良いですが、なるべく体験型のイベントに参加してみましょう。
実際に絵を描いたり、生きものに触ったりしてみましょう。
水族館などでは、定期的に磯採集などのイベントをやっているので、興味のある方はぜひ参加してみるとよいでしょう。
そういった意味では、体験型のアミューズメントパークは、五感で体験できるため、とてもお勧めしたいです。
野外で自然を体験する
野外で自然に向き合う体験はとても癒やし効果があります。
なぜかというと、これを五感で感じられるからです。
きれいな山や風景を見るだけでも癒やされますが、森林から出る冷気やマイナスイオンなどを皮膚から感じる事ができます。
森林浴のために、簡単な散歩をしてみるのもよいでしょう。
聴覚という事では、静かな環境というのも癒やし効果があります。
都会にいると、普段はあまり感じない騒音があります。
近くで工事していたり、飛行機が飛んだりすればそれは騒音として認識されますが、認識されない程度のノイズがあります。
いわゆる「都会の喧噪」というやつです。
これが無くなる事で、深いリラックスが得られる可能性があります。
ただ、注意点としては、自然は良くも悪くも「自然むき出し」です。
例えば、気温などもエアコンが効いた快適な環境に比べれば、極端に暑かったり、寒かったりします。
また、虫や生きものが苦手という人にとっては「不快」という場合もあるでしょう。
また、キャンプなどに行けば分かりますが、何でも揃っているか?というとそうでもありません。(水道、火元、ゴミも持ち帰りだったりします!)
ですので、快適な環境に慣れている場合、自然と向き合うと、返ってストレスが増加してしまう可能性もありますので、注意しましょう。
身体リラクゼーション
特に男性の方は、あまりエステやマッサージを受けた事がない、という方も多いのではないでしょうか?
ぜひ、この機会に一回体験してみてはいかがでしょうか?
最近では、男性も気軽に体験できるエステやマッサージも増えてきました。
料金も2000円程度から気楽に楽しめます。
普段、あまり肩こりを意識していない方でも、意外に肩がこっていたり、筋肉がこわばっていたりするものです。
やってほしい部位や強さなどは、マッサージする方に気軽にリクエストしてみましょう。
体全体の筋肉がほぐれると、体の血流が増加し、とても体が軽くなります。
その結果、精神的なストレスも解消される場合が多いです。
昔から、心と体は密接な関係にあると言われています。
これを「心身相関」と言います。
体のリラックスは、心のリラックスにもつながります。
ぜひ、一回体験してみる事をお勧めしておきます。
心理カウンセリング
心理カウンセリングというと、様々な精神疾患の人が受けるもの、と考えていないでしょうか?
これは誤解です。話がしたかったら心理カウンセリングを受けてよいのです。
悩みがなければ・・という事もありません。
むしろ、「○○という悩みがあるのですが・・」とはっきり言ってくる人の方がまれです。
多くの悩みや根本的な葛藤は、巧妙に隠されています。
依頼者がそれに直面するのを避けているからです。
そのため、優秀なカウンセラーであれば、「今日はどんな悩みで来ました?」とは聞きません。
「今日はどういった事で来られました?」と聞きます。
つまり、与えられた時間をどのように使うかは依頼者側に任されているのです。
ですので、「とにかく日常の不平不満を吐き出すためにきました。」「何となく話しをしたら楽になるかな~と思って。」「心理カウンセリングってどんなものか知りたくて・・」といった理由でも全く問題ありません。
料金も大体5000円~ありますので、一度試しに受けられてみてはいかがでしょうか?
カウンセラーとのフィーリングが会わなければ、1回で終わらせても問題ありません。
その辺の判断もすべて依頼者側に任されています。
心理カウンセリングというと「話を聞くだけじゃん」という人もいますが、「人に話す」事の効用はかなり高いものがあります。
相手は人の話を聞くプロです。
聞いてもらえるだけで心が軽くなるのが分かると思います。
私の個人的な体験ですが、カウンセリングを受けた直後は「なんだよ、あまり変わらないじゃん。」とかなり不満でしたが、電車に乗りながらボーとしていると、あれ少し心が軽くなったかな~という感触があり、心臓のあたりが暖かいような感じがありました。
それ以後、ある行動が苦手だったのですが、そのことが少し楽にできるようになりました。
心理カウンセリングを受けた事のない人の方が圧倒的多い事と思います。
試しに一回体験されてみてはいかがでしょうか?
買い物と食事はどちらがよい?
てっとり早くストレスが解消できる方法として、「おいしいものを食べる」と「好きなものを買う」というのがあります。
どちらが良いのでしょうか?これは、個人差があるので何とも言えない部分もありますが、病的でなければどちらもOKという事は言えます。
ただ、「依存症」と呼ばれる病的水準まで進行するリスクを考えると、買い物依存症の方が高そうです。
「食べる」という行為はなんだかんだで「リミッター」があります。
満腹になれば人はそれ以上の食事は苦痛になります。(吐いてまで食事を繰り返す、過食症という病気はありますが、有病率はそれほど高くありません。)
買い物の場合、「お金」というリミッターはありますが、基本どれほど買っても満足できない部分があります。(クレジットカードが普及している国では、買い物依存症の有病率はかなり高まると言われています。)
また、買い物の場合、食べ物と違い「物」は残るので、その罪悪感に悩む方も多いようです。
「おいしいものを食べる」と「好きなものを買う」、どちらでもよいのですが、基本的には節度を守って楽しむようにしてみてください。
お酒を飲むのは有効か?
つらい時やストレスが高い時に「お酒」を飲むという事は、皆さんも良くやられているのではないでしょうか?
これは本当に正しいのでしょうか?
結論から言えば、軽く飲むぐらいならとても効果的です。
私の場合、ストレスが高い時、ビール缶半分ほど飲みます。
そうすると気分が軽くなり、高揚感があり、そして何より肩こりなどがずいぶん楽になります。
お酒は、血流を良くする効果もあるので、こうした効果があるのですね。
ただ、深酒は禁物です。下手をするとアルコール依存症になる可能性があります。
アルコール依存症は遺伝的素因も関連していて、アセトアルデヒドを分解する能力が高いとなりやすいと言われています。
アセトアルデヒドはアルコールを分解してできる物質で、簡単に言えば二日酔いの原因物質です。
二日酔いは、めまいや吐き気などの症状で実に不快なものです。
つまり「不快」な経験をすれば、「もう深酒は止めよう」と思うわけです。
これが「リミッター」となります。
ところが、アセトアルデヒドの分解が早い人は、二日酔いにならず「リミッター」が薄いか、ない人達です。
これではアルコール依存が進んでしまう可能性が高く、下手をすると肝臓の機能障害や暴力、妄想、徘徊などで社会に適応できなくなります。
ですので、お酒は節度を持って軽めにするのが良いでしょう。
特に、あまり二日酔いにならない、という人は要注意です!
本当につらかったら、「心療内科」へ
これまでご説明してきた、リラックスや癒やしはあくまでも対処療法的なものです。
慢性的な不眠(寝付けない、途中何回も起きてしまう)や不安感、何もやる気がおきない、などの精神症状が2週間以上継続している、または朝つらくて起き上がれない、吐き気がつらくて電車から降りてしまった、などの身体症状があるようであれば、適切な医療機関にかかる事をお勧めします。
まずは、「心療内科」を受診してみる事をお勧めします。
また、仕事などはとりあえず有給休暇などを使用して休む事を強くお勧めしておきます。
これまで紹介してきた、小手先のストレス解消法やリラックスでは、症状が進行して取り返しの付かない事になる可能性もありますので、ぜひ注意してください。
精神的に疲れたら、自分にご褒美で「非日常」を!
「非日常」を五感で体験して、驚きや喜びを感じられれば、きっと忘れていた「課題」に立ち向かう、勇気と精神力が湧いてくるでしょう。
そして、ぜひその課題を解決してみてください。
きっと、一回りも二回りも大きくなった自分を実感できる事でしょう。