「仕事のストレスで、涙が突然出て止まらない」という方はいないでしょうか?
このような症状(身体症状)がある方は、ぜひ以下の文章を読んで早急に対処してみてください。
涙が止まらないのは、すでに危険なシグナルです!
人間関係、過重な仕事、残業などなどです。
自分で「つらい」「ストレスだ」と感じている場合はまだよいのですが、様々な理由で「辞められない」「休めない」状況が続くと次第に、身体症状として表れてくる場合があります。
不眠、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなどなどです。
突然涙が出て止まらないというのもそうした身体症状の一つであり、要は「これ以上この状態が続くと体を壊しますよ!」という体からの危険シグナルなのです。
ともかく、様々な身体症状や「何もやる気がしない」「何をしても楽しくない」という気分が2週間以上持続しているようであれば、仕事の事はまずは考えず、明日からでも休暇を取る事をお勧めします。(まずは有給休暇で構いません!)
また、「心療内科」への受診も合わせてお勧めしておきます。
限界を超える前に試す解消・発散法
また、様々なストレスで苦しんでいる方に向け、簡単にできる解消・発散法をご紹介してゆきます。
何度も申し上げますが、抑うつな気分や身体症状が何週間も持続するようであれば、小手先の解消・発散よりも「仕事を休む」決断をすべきです。
思いっきり泣く、大声を出す
涙が出て止まらないのであれば、いっそのこと大声で泣いてしまうのは、効果的な発散方法です。
もちろん職場でやるわけにもいきませんので、自宅などでやってみましょう。
「涙を流す」効用というのは昔から知られており、心の怒り、悲しみ、もやもやを吹き飛ばしてストレスを発散させる効果があります。
また大きな声を出すなどにもストレス発散効果があります。(ストレスが溜まると、カラオケに行く人がいますが、同じ効果をねらっています。)
大人になると、あまり泣いたりしない、大声を出したりしない、という方は意外に多いのではないでしょうか?
おもいっきり、大声を出して泣いてみましょう。
かなりの効果が認められると思います。
逆な言い方になりますが、「突然涙が出て止まらない」というのは、それだけ抑圧している感情が溜まりに溜まっているので、自動的に体が反応してストレスを発散しているとも言えるのです。
その事態の深刻さを忘れないようにしましょう。
仕事を忘れる時間を作る
仕事のストレスが溜まっている時は、強制的にでも仕事を忘れる時間を確保しましょう。
一日の内で少なくとも1時間~2時間、週間では、土日のどちらか一日を必ず仕事を忘れる時間としてリフレッシュに活用しましょう。
なぜ、「仕事を忘れる」事が重要なのでしょうか?仕事がつらい、ストレスだ、という場合、人は多くの「不安」に苛まれています。
「失敗したらどうしよう」「上司に怒られるかもしれない」そういった感じで頭の中は「不安」でいっぱいです。
逆な言い方をすれば「仕事がしたい」という状況は、不安なく自由に意見や言えたり仕事に取り組める状況なのです。
こうした不安というものは、頭で考えれば考える程、より悲観的に、より深刻に考えるようになってしまい、実を言うと良いことは何もありません。
ですから、「仕事を忘れる」時間を強制的にでも作るのです。
一日の中で1時間~2時間取るのは難しいという事であれば、食事をしながらでも問題ありません。
何か生産的な趣味があればもちろんよいですが、ダラダラTV見たり、マンガを読んだりする事でも全く問題ありません。
重要な事は、仕事のことをすっぱり忘れられるかどうかです。
また、土日はなるべく休養に使ってください。
休日出勤しなければならないのであれば、どちらか1日でも構いません。
とても疲れているようであれば、一日中寝ていても全く問題ありません。
少なくとも寝ている間に「仕事の事を考えている」という人はいないでしょう。
余裕があれば、もちろん外出して買い物をしてもよいでしょうし、映画鑑賞などもよいですね。
もし外に出るのがおっくうであれば、料理を作ったり、掃除するのも立派なリフレッシュになります。
ただ、「やらなければ」と思うような作業は止めましょう。
自由気ままに、やりたいようにやるという事がとても重要な事なのです。
お勧めしたい簡単な瞑想法
どうしても仕事の事を考えてしまい、思考が止まらない、そのため不眠になる、といった方にお勧めなのが簡単な「瞑想」です。
誰でもできる簡単なものですので、ぜひ試してみましょう。
まず、楽な姿勢で座ります。
足はあぐらでもよいですし、正座でもよいですが、とにかく自分で楽と思える姿勢を取ります。
そして背筋を伸ばします。
腰がつらいようであれば、壁際に座り、背を支えてもらう感じでもよいです。
準備体操として、肩をできるだけ上に持ち上げます。
これ以上できないぐらいギューと上に持ち上げ5秒ぐらいたったら、ストンと落とします。
これを2~3回繰り返します。
肩こりなどがある場合はこれでかなり体がリラックスした状態になると思います。
いよいよ本番です。といっても難しい事はありません。
なるべく大きく呼吸して肺に空気を取り入れます。(胸が大きく膨らむのが分かります。)
5秒ぐらいで大きく空気を取り入れたら、ゆっくり、とにかくゆっくり息を吐き出します。
20秒ぐらいで息を吐き出す感じです。(もちろん途中で苦しくなったら、それ以上我慢しないで吐き出すのを止めてOKです。)
これを何回か繰り返します。
うまく効果が出ているかどうかは、半分眠っているような半分起きているような微妙な感じになる事です。
これを「半覚醒状態」と呼びます。
この瞑想のコツは、あまり余計な事を考えない事。
息を吸ったり吐いたりしている時に呼吸で上下する胸の動きだけに注意が行くようにしてみます。
この息を吸ったり吐いたりする方法は、実は「腹式呼吸」でやるのがベターなのです。
つまり吸うときは鼻から吸って、吐き出す時は口から吐き出す。
ただ、これを守らなきゃ、みたいな感じで余計な雑念になってしまうようであれば、鼻でも口でも問題ありません。
とにかく、何も考えない、自由気ままにリラックスする事がこの「瞑想法」の一番の目的なのです。
この「半覚醒状態」が、かなり安定して持続できるようになれば、様々な自然の景色を思い浮かべたりしてみるのも良いでしょう。
思い浮かべる時のコツは五感を使う事です。
何が見えるかだけでなく、何が聞こえるか、小川のせせらぎに手を入れてみたらどんな感触だったか?などです。
もし、本当に眠くなってしまったら、遠慮無く眠ってしまって構いません。
慣れてくれば、職場のちょっとした休み時間や、昼休みにも好きな体勢で、この瞑想を行う事ができます。
ただ、なるべく静かな環境で行う方がベターです。
入浴と心地よい睡眠導入法
中々時間も無いし、ユニットバスなのでお風呂に入る時間もない、という方は意外多いかもしれません。
ただ、入浴はリラックスする方法としてはかなり効果の高いものの一つです。
毎日とは言いませんので、お風呂がある人はぜひ試してみる事をお勧めします。
お風呂は、少しぬるいなあ・・と感じるぐらいの温度がベターです。(36~40度ぐらい、季節によっても変化します。)
なるべくリラックスできる体勢で長めに入るとよいでしょう。(お風呂が狭いとそうもいかないかもしれませんが・・)
入浴後は、何もせずにゆっくりする事をお勧めします。
間違っても、パソコンをしたりスマホをいじる事はお勧めしません。
仕事はぜったいに止めましょう。
30分~60分程度で、少しずつ体温が下がってきます。
その時が睡眠導入のお勧め時刻です。
なぜかというと、体温が下がり始めると、興奮の交感神経からリラックスの副交感神経への切り替えが行われます。
そうすると自然に眠くなるというわけです。
ただ、このように書いてしまうと、入浴後1時間で眠らなきゃと神経質になってしまう方がいます。
これでは「逆効果」です。
神経質な方は、入浴後ダラダラして眠くなったら眠ようか、というような感じで問題ありません。
「眠らなきゃ」が気になり、逆に眠れない人は、「体を横にして、休んでいるだけ」でも十分休養になっています。
そう考えて、過度な「眠らなきゃ」を無くすようにしてみましょう。
辞める決断をする
突然涙が出る、といったような身体症状が出ているにもかかわらず、仕事が辞められないというのはどういった状況でしょうか?
「お金を稼がなきゃいけない」「自分の好きな仕事なのに」「ここで諦めたら自分は終わりだ」などと自分で自分を縛っていないでしょうか?
世の中には、仕事も会社も山ほどあります。
例え、好きな仕事でも、その運用ややり方、上司とそりが合わないなど様々な理由により、仕事はうまく行かないものです。
一度、仕事を辞めて、休養し、再度「自分がやりたいと思えるような仕事、会社」を見つけてみるという決断はできないでしょうか?
一度、「仕事を辞める」という決断ができれば、かなりストレスは軽減されます。
もう結末が決まっており、いついつまでに辞めるという決断ができるからです。
嫌な上司も、つらい残業もあまり気にならなくなる事でしょう。
どうしたら良いか分からない、いつまでこのような苦痛が続くか分からない、といった終わりの見えない不安や苦痛に対するストレスは多大です。
「仕事を辞める」という決断ができれば、人はそれを目指して前向きに活動できるようになるのです。
辞める決断ができたら、とにかく休暇を取りましょう
すでに辞める会社なのです。
わずらわしい人間関係や過重な仕事からも解放されます。
引き継ぎは、しなければなりませんが、それは後からで構いません。
まずは何も考えず休むようにしましょう。
仕事のストレスが消え去っても、まだ体調が回復しない、という場合は、心療内科のお医者さんとも相談しながら、「休職願」を提出しましょう。
身体症状が出ている時点では、何らかの診断を下してくれる可能性が高いと考えます。
その診断を会社に持って行けば「休職願」も認められる可能性が高いです。
とにかく、自分の体の事だけを考え、自分を大切にしてください。
あなたの体は、あなたにしか守れないのです。