「仕事ができない、自分はなんてできない奴なんだ」と悩んでいる方はいないでしょうか?
そう思って、つらい、仕事を辞めたいと考えている方に向け、考え方や対処方をお教えします。
仕事ができない理由を考える
考え方としては二つあります。
一つは、外部要因(環境)です。
例えば、どんなに優秀な人でも、人間関係が良好でなければ良い仕事はできません。
二つは、自分自身の内部の問題です。
なぜかモチベーションが湧かない、仕事をがんばってもできない、という状況があります。
以下、「仕事ができない理由」を外部要因(環境)と内部要因に分け、その対処法を説明してゆきます。
一つ重要な事は、「仕事ができない理由」が外部要因であれ、内部要因であれ、一つとは限らないということです。
問題は、いくつかあり、それが複雑に絡み合っている場合があるという事です。
以下を参考にしてぜひ自分で考えてみる事をお勧めします。
仕事ができない:その外部要因と対処法
しかし、「自分が悪い」と自分自身を責めてしまい、「自分には仕事の才能がない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
「外部環境を整えるのも仕事の才能の内である」と言う人がいます。
もちろん否定する事はできませんが、自分ではどうしようもないケースもあります。
そうした場合は「外部環境」を自分から変える=転職する事をお勧めします。
以下、ケースごとに見てゆきます。
人間関係が良好でない
仕事を良好に進める条件の一つとして、「人間関係」ほど重要な要素もないのではないでしょうか?
特に上司との人間関係はとても重要です。
また、チームで協力しながら仕事をする場合、同僚や先輩、後輩との関係性も重要になってくる事でしょう。
こうした、会社での人間関係や仕事を円滑にするためのスキルをコミュニケーション能力と言います。
「コミュニケーション能力を磨く事も仕事の内」という人はいます。
確かにその通りですが、実はとてもやっかいなのが人間関係で、会社のストレスの半分以上は不快な人間関係というアンケート結果もあります。
もし、あなたがそりの合わない上司の元で我慢しているのであれば、すぐにも環境を変える事をお勧めします。
つまり転職する事をお勧めします。
あなたがどんなに仕事を頑張って成果を出しても、正しくは評価されない事でしょう。
何かと難癖を付け「仕事ができない」状況に追い込んでしまいます。
相手はそれだけの権力を持っているのです。
あなたも上司も悪くありません。そりが合わないのです。
これはもう、元来持っている「気質」に属する事なので、うわべだけのコミュニケーションスキルやノウハウを述べてもうまく行かない事の方が多いのです。
いくつかの施策を試し、ダメであれば、環境を変える=転職する事をぜひ決断してみてください。
仕事のペースや運用が理想と違う
好きで始めた仕事でも、自分との仕事のペースや運用方法が違う場合、「仕事ができない」状況が生まれてしまいます。
例えば、絵を描いたりイラストを作る事が好きな人がいたとします。
そのため、広告宣伝部に配属して広告を作る仕事を始めました。
ただ、膨大な仕事量で一日何枚もの広告を作らなければなりません。
自分としては、もっとゆっくり色の配色や文字の配置を考えたいのにその時間がありません。
また会社のテンプレートや上司との色彩感覚が合わず、何度も修正され「○○さん、仕事が遅いねー、配色センスも悪いし・・」と上司からいじられる始末です。
これは一例ですが、好きな仕事でも、ペースや考え方が違うと「仕事ができない」状況に追い込まれてしまいます。
こうした場合、自分に合った職場や自分の仕事ペースが保てる会社に転職するのも一つの手です。
ただ、一点注意点があります。
好きな仕事と言っても自分のいいようにできる仕事というものはありません。
他人のために尽くして「お金」をもらうのが仕事です。
ですので、自分の好きな事だけをやり、自分の好きなペースでできる「仕事」というものは存在しないのです。
そうした場合「自分の好きな事って何だっけ?」という疑問が出てきます。
好きな仕事というのは、「楽しい事」と考えがちですが、実は「何も考えないでできる仕事」と考えた方がよいかもしれません。
「楽しい」とか「苦痛だ」など考えずに気がついたら仕事をしている、できている、毎日の食事のような事柄の方が、仕事の適性があると考えてみてください。
残業や休日出勤が多すぎる
どんなに「好きな仕事」「できる仕事」でも、人間には体力の限界というものがあります。
こうした体力の限界を超えるような、残業や休日出勤がある職場の場合、問答無用で転職する事をお勧めします。
ただ、やっかいなのは、この「体力の限界」には個人差があります。
3日徹夜しても平気で仕事を続ける人がいます。
「私は、一日最低でも6時間は寝ないと次の日倒れてしまいます。なので、徹夜しないで終電で帰ります・・」という人は「仕事のできない」人でしょうか?そんなわけありません。
こちらの方が普通です。自分を責める必要はありません。
こうした体力の限界は、適性以前の問題で、その人の「気質」に属する問題です。
ですので、変更する事はできません。
もし現在の会社が、自分の体力の限界を超えている会社であれば、迷わず転職を選択してみてください。
うつや過労死になっても会社は助けてくれません。
自分の体は自分で守るようにしましょう。
目標が過大すぎる
ブラック企業に良くあるのが、人間業では到底できないような課題や目標を課して、できなければ「仕事ができない」となじるケースです。
こうした企業の場合も、問答無用で転職を考えても良いでしょう。
なぜこのような状況が生まれるかというと「経営者の怠慢」の一言につきます。
つまり、売る商品やサービスがすでに市場の要求性と乖離しているのに、末端(主に営業)にその責任を押しつけているのです。
あなたがどんなに接客術や交渉術に長けていても、市場価値がない商品を売る事はできません。
50件の外回りを100件に増やしても結果は目に見えています。無理なのです。
こうした企業に限って、戦略もなく「自分が営業の時は、一日100件は回ったもんだ、今の奴らは精神がたるんどる。」みたいな懐古主義や無駄な精神論が跳梁跋扈しています。
こうした企業にいくらいても、「仕事ができる」状況にはなりません。
転職して、環境を変えてみましょう。
仕事ができない:その内部要因と対処法
多くは、現在の仕事の内容よりも高度なものを求めている場合や、別の仕事をやりたいと考えている場合です。
以下にケース別に見て行きましょう。
スキルや経験が足らない
「現在の仕事はなんの問題もない。ただもっと高度な仕事に挑戦したいがスキルや経験が足らない」と悩んでいる人は多いかもしれません。
こうした人は、とても目標が高い人で、自分の満足する仕事ができていないため「仕事ができない」と感じているのです。
こうした場合、どうすればよいでしょうか?
経験(実務経験)というものは、やり始めないことには身につきません。
あまり考えずにまずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
上司に理解があれば、異動や新しいプロジェクトなどにも喜んで応じてくれるでしょう。
ただ、大企業にありがちなのが、すでにルーチンが部署ごとに硬直化しており、新しいスキルや経験がしづらいという現状です。
こうした場合、ベンチャー企業などに転職を考えてみてもよいでしょう。
ベンチャー企業は基本的には少人数です。
少人数がゆえに、生産、研究、営業、経理など何でもこなさないと回っていきません。
反面、スキルや経験がかなり積み上がると考えて良いでしょう。
経営がうまくいき、会社が成長すれば、取締役以上の役員も夢ではありません。
我こそは、というモチベーションがあれば、ぜひトライしてみてください。
別のやりたい仕事がある
自分のやりたい仕事というものは、年齢に従って変化する場合も多いようです。
それは、価値観が変化する場合や新しい出会いや発見から生まれる場合も多いでしょう。
心の中で自分のやりたい仕事があると、現在の仕事に関してはどうしてもモチベーションが低下してしまいます。
これは私の個人的な体験ですが、私も本当にやりたい仕事とその時の仕事に乖離がありました。
ただ、その時の給与にはある程度満足していたため、なかなか転職というわけにはいきませんでした。
そうすると、本気にその事業に取り組んでいる人と差が出てくるのが自分でも分かりました。
確かにその仕事は10年以上続けていたので、手堅く仕事はしていました。
しかし、ある程度リスクが高く、残業なども発生するような仕事にはどうしても尻込みしてしまい、モチベーションが上がりません。
自分では「(同年代の)周りと比べて仕事ができていないなあ・・」とずいぶん悩んだものです。
結局、これを解決するには転職してやりたい仕事をするしかありませんでした。(給与は下がってしまいました・・)
このように、自分に嘘はつけません。
やりたい仕事があるのであれば、時期を見つつ、転職を選択してみるべきです。
仕事へのモチベーションが湧かない
現在の給与や仕事量、仕事内容、人間関係にもあまり不満はないけど、なんとなく仕事のモチベーションが湧かない、周りのやる気がある人にくらべ仕事ができていない、という方はいないでしょうか?
こうした場合、逆に「こうであればモチベーションが上がる」という事例も考えてみてもよいかもしれません。
例えば、給与が2倍になったらモチベーションが上がる、もっと自由裁量でこうした事ができたら良い、などなどです。
いくつか思い浮かんだら、ぜひ紙に書いてリスト化してみましょう。
今後のあなたの指針や方針を決めるために役立ちます。
また、「自分は何をしたらよく分からない」という場合は、アフター5を充実させて色々な体験をしてみましょう。
インターネットの情報ではなく、見て、触れて、感じて、体験してみるということが最も重要な事です。
きっと、あなたに最適な「やりたい仕事」がみつかる事でしょう。
仕事ができないのは、「才能がない」からではありません。適切に環境を変えましょう
こうした状況の多くは、外部環境が適切に変更されれば劇的に変化する場合があります。
もちろん、すべてを外部環境のせいにするのは適切ではありません。
ただ、あなたの内部に埋まっている、やる気や適性を引き出すには、適切な外部環境に置かれている必要があります。
心の底から怠けたい人などいないのです。
みんなが充実した人生を送りたいと考えています。
もし、仕事ができないと悩んでいるのであれば、思い切って転職して環境を変えてみてはどうでしょうか?
きっと、やりがいのある仕事を見つけられますよ。