「同じ仕事をしているのに、自分だけ残業ばかりしている。」
「周りに比べ仕事のペースが遅く悩んでいる」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
仕事が自分だけ終わらない時の、ストレスや辛い気持ちへの対処法を解説します!
仕事が自分だけ終わらないのは?
それには色々な原因が考えられます。
まず、仕事量が他の人と違う場合があります。
仕事を断り切れず、仕事を抱え込んでしまっている、という事はありませんか?
また、仕事の質の問題もあります。
自分だけ難しい案件を持っている、という事もあるかもしれません。
また、仕事の仕方や、その人の性格・特質が関連している場合もあります。
完璧主義であり、隅から隅まで整っていなければ気が済まない、という事がありませんか?
人間関係が得意でなく、同じ部署の人にもメールをいちいち書いている、という事はありませんか?(口頭で済ませた方が早いですよ!)
このように、様々な原因が考えられますが、最初に一つ申し上げるとするならば、「仕事」に関しては、他人と比較する意味はないですし、比較しても良い事は一つもありません。
何しろ、仕事はどれとして同じ物はなく、単純な比較はそもそもできないからです。
次の章で詳しく説明していきます。
仕事が自分だけ終わらない不安やつらい気持ちへの対処法
こうした場合、どのように考え、辛い気持ちを乗り越えればよいのか、その対処法をご説明していきます。
イライラが募るのであれば、まずは深呼吸して休憩を!
仕事をしていて、他の人たちがさっさと仕事を片付け、自分だけ居残りで残業している・・・となるとイライラしたり、不安が募ると思います。
そうした場合、まずは仕事を止めて休憩しましょう。
イライラしていると、色々な思考が流れ込んで、頭がパンク状態になっており、返って仕事のペースや質は落ちてしまいます。(仕事が手に付かない状態ですね。)
このような場合、「やーめた!」と宣言して休憩しましょう。
一服するもよし、ちょっと外出して気分転換してもよいでしょう。
そうすると、冷静になって、次は何をすれば良いか優先順位が決まってきます。
どうしても、仕事が終わらない状態であれば、思い切ってあきらめるのも一手です。
完璧主義の人は、あれもこれも完璧にこなそうとして抱え込んでしまいます。
資料作りは完璧にできても、仕事は完璧にはできると限りません。
人間関係が絡んでくるからです。
もちろん、そのための準備は必要ですが、「こうしなけりゃならない」というようなプロセスはあまり重要視しないで、結果だけにフォーカスしてみましょう。
そもそもまったく同じ仕事は存在しない
そもそも、会社においてはまったく同じ仕事は存在しません。
ですので、極論を言えば、同じ仕事がないのであれば、他人と比較する事も意味が無い事になります。
学校では、全く同じ環境で、同じ課題(例えばテスト)が出されます。
また結果もテストの点数という、かなり統一された「結果」が出てくるので、比較するのは意味があります。
ただ、会社においては、このような均一的で、結果がまったく同じ水準で比較できる仕事はまれです。
例えば、営業は「売上げ金額」で比較統一できる数少ない職種です。
ただ、そこに至るプロセスは複雑で、顧客は1人1人違いますので、そのアプローチも異なってきます。
自分だけ仕事が終わらないからといって悲観する必要は全くありません。
ちなみに、売上げ金額に完全に連動している業績給であれば、統一比較ですが、多くの場合、それ以外の様々な要素が絡んでいます。
多くの営業場面を見てきて、一番「業績給」が良いのは(つまり給与が高いのは)、「上司に気に入られた人」です。(売り上げではない!)
このように、会社においては、複雑な人間関係の上に「仕事」が成り立っています。
仕事のペースが遅い、といってもそもそもそこに至るプロセスが多様で、単純比較するのは全く意味がありません。
ぜひ、そのように考えてみてください。
他人との比較をやめる
前節において、他人との比較は意味が無いことが分かりました。
ここではさらに、仕事のモチベーションから見ていきましょう。
基本的に他人と比較する場合、ネガティブな事の方が多いのではないでしょうか?
「あいつの方が仕事が早い」
「あの人だけ、上司からかわいがられている・・・」
「僕は平社員なのに、あいつはもう課長まで昇進した。」
などなど、これらのネガティブな考え方は、仕事のモチベーションを奪う事はあっても、モチベーションを上げる事はまれです。(よし!自分もがんばらなきゃ、と思える人は素晴しいです!)
そもそも、仕事のモチベーションとはどのように生まれるのでしょうか?
それは、「自分の考えた事や工夫した事を、実現させたい!」という思いから生まれてきます。
つまり、モチベーションは自分の中から生み出すものであって、決して他人との比較から生まれてくるものではありません。
ですので、他人より仕事のペースが遅い、と悩むよりも「今、自分のしたいように仕事ができているか?」という部分を注視してみましょう。
ちなみに、仕事が本当に面白くなってくると、夜中に残業を1人でしていようが何をしていようが全く周りは気にならなくなります。
つまり、ほぼ趣味みたいなものですね。
ここまで仕事が面白くなってしまえば、あなたが抱えている悩みはほぼ消え去っている事でしょう。
(ちなみに、夜中まで仕事をする事はいくら楽しくてもお勧めしません!体調を崩す危険もありますし、遅くまで残るのが優秀な社員とも言えません。その辺は、ほどほどにしておきましょう。)
自分の良いところを見つけよう!
「仕事が自分だけ終わらない・・」と悩んでいる方は、「仕事の時間」だけに注目している可能性があります。
それ以外の、自分の得意とする事をぜひ探してみましょう。
例えば、明日会議があるとします。
そのため、みんな今日は会議資料作りをしています。
5時を過ぎて、6時、7時、そろそろ帰り始める社員もいます。
自分だけはまだ半分もできていません・・・
会社では、様々な会議、打ち合わせ、顧客との折衝でもプレゼン資料を作る必要があり、得意な人、不得意な人がいるのではないでしょうか?
様々な資料やデータを貼り付け、見やすいように加工し、結論を導き出す、このような仕事を実に素早く、キレイに作る人がいます。
では、あまり得意でない人はどうすればよいのでしょうか?
ここで、そもそも会議の目的は何なのかはっきりさせましょう。
ある案件があり、どうしてもそれを承認してもらいたい、とりあえず上司から怒られたりせず無難に「報告」できれば問題ない、それによって資料作りの方法も違ってきませんか?
また、方法論も様々あるのではないですか?
例えば、「上司から怒られたりせず無難に「報告」できれば問題ない」という目的にフォーカスしてみましょう。
前日資料作りをするのではなく、あらかじめ上司に問題点を直接報告しておく(つまりプレ会議ですね)という方法があります。
また、見られたくない失点があるのであれば、あえて報告しない(資料は作らない)という手もあります。
資料作りが苦手であれば、資料はあまり作らず、当日口頭で言い負けないようにする、という方法もあります。(会議で、強弁だけど、何を言っているか解らない・・という人ですね。でも上司から突っ込まれなければそれでよいのです!)
このように、会議の資料作り一つ取ってみても、そのアプローチや方法論は様々です。
ぜひ自分の得意とするスキル、得意とする方法論を見つけて、アプローチしてみてはいかがでしょうか?
仕事量が適切でないのであれば、上司と相談を
仕事が自分だけ終わらない・・・という場合、仕事量が適切でない場合があります。
もし、そう感じるならば、上司に相談して仕事量を減らすようにしてみましょう。
こう書くと、「自分だけ、仕事ができないダメな奴みたいだ」と悲観的に考えがちです。
しかし、そうではありません。
その考えは「仕事の時間」だけに捕われすぎです。
もちろん、現代社会はある程度マルチに仕事の効率性や早さが求められます。
ただ、仕事が早いだけで、すべて「やっつけ仕事」でどうしようもない、という場合もあります。
会議資料の誤字脱字であればまだ許せるのですが、顧客へ出す見積もりの金額や名前(前の人の消し忘れ!)が間違ってると、もう使い物にならない類いです。
これよりは、仕事のペースは少し遅いけど、着実に資料を作り、着実に仕事をしている人の方が、伸びはとても良いです。
人には、個人個人で色々な個性があります。
そのどれもが、会社にとって必要な個性です。
ですので、仕事量が適切でない場合、仕事量がこなせないばかりか、仕事の質まで低下してしまい、致命的なミスとも成りかねません。
そうなる前に、仕事の量を減らしてもらえるように、上司に申告してみてください。
あれ、他人と違うかな・・・と思ったら
どのように考えても自分は、他人と少し違う、同じようなミスを何回も繰り返してしまう、といった事がありませんか?
それはもしかしたら、ある程度の「発達障害」を抱えている場合があります。
会社の業務で良くあるのが、
「人に感情が解らず、人間関係がうまく構築できない」
「言われた事をすぐ忘れてしまい、同じようなミスを何回も繰り返す」
「読んだり書いたりするのが苦手で、資料やメールを打つのが苦痛である」
というような場合です。
これらはすべて、ある発達障害に関連している可能性があり「アスペルガー(自閉症スペクトラム)」「多動性障害」「学習障害(識字障害)」です。
なぜこれまで見過ごされてきたかというと、一つは正常と障害は、何もどこかできっちり区切れるわけではないので「グレーゾーン」が存在しているという事実です。
二つは、そのグレーゾーンは学校(小学生~大学生)では目立たず何とか適応できていたのですが、いざ仕事を始めると、とたんに高度なコミュニケーションスキルや仕事の質が要求されますので、適応できなくなり表出したという事です。
「もしかしたら・・・」という人は、ぜひ一度医療機関で、関連した「テスト」を受けてみる事をお勧めします。
もやもや悩んでいるより、はっきり分かり、自分でその「障害」に対する予防措置を適切に取る事で、より仕事場に適応できるようになります。
また、職場の雰囲気によりきれですが、「カミングアウト」する事も重要です。
周りの理解も一昔前よりはかなり「受け入れられる」土台ができて来ています。
カミングアウトする事により、あまり不得意な仕事が割り振られたりする事もなく、周りの理解も進んでコミュニケーションも円滑になる事が予想されます。
「発達障害」は、適切な仕事が与えられれば、通常の人よりもその「強み」が発揮される場合があります。
ぜひ、あなたも勇気を出して、一歩、歩き出す事をお勧めしておきます。
仕事が自分だけ終わらないと悩まず、自分に集中しよう!
自分の仕事を面白くする事だけを考えましょう。
そうすれば、「自分の強み」が見えてきます。
それを生かす事ができれば、「仕事が自分だけ終わらない」と悩む事もなくなる事でしょう!