「楽しい仕事がしたい!」
「今の仕事を楽しくしたい。」
と多くの人が考えているのではないか?と思います。
どのような仕事が「楽しい仕事」になるのか、ランキング形式でご紹介してゆきます。
楽しい仕事はあるのか?
確かに、自分が好きで始めてた仕事であっても、楽しい事ばかりではありません。
顧客から無茶振りされる、上司はほとんどアテにならない、中々よいデータ(実績)が出ない、トラブル続きで疲弊してしまった、同僚はもう部長職なのに自分は・・・などなど仕事にまつわる苦労話には事欠きません。
結局の所、どんな好きな仕事であっても、苦労8割、喜び2割ぐらいで考えていた方がよいのかもしれません。(個人的な実感ですが・・)
ただ、やりがいのある仕事というものは、トータルで見ると「やっぱり、やっていて良かったなあ・・」と思えるものではないでしょうか?
どうしたら、そのように思えるのか、ランキングで紹介しながら見てゆきたいと思います。
やりがいのある楽しい仕事ランキング
各ランキングは、おしなべて全ての職種や業種にも当てはまりますが、なるべく具体的な業種・職種についても言及してゆきたいと思います。
一点、各ランキングは相互に密接な関連性があります。
たとえば、自分が好きと思える職種に就職できたとしましょう。(ランキング1位)しかしその会社では、サービス残業が当たり前で徹夜も珍しくない(ランキング6位)としたら、それは「楽しい仕事」と言えるでしょうか?
このように、各ランキングは個別ですが、トータルとして見る必要もある、という事を考えてみましょう。
6位:仕事量と体力・気力が見合った仕事
仕事量と自分の体力・気力が合致していないと、仕事を長期的に遂行してゆくことができません。
例えば、残業続きで疲れがとれない、頭がボーっとするという状況では、自分の力を十二分に発揮する事ができずに、ミスが連発し、パフォーマンスが低下してしまいます。
これではとても「楽しい仕事」とは言えないでしょう。
気をつけたいのは、この体力・気力というのは、人間が持って生まれた特質や性格に近いものと言う事ができます。
もちろん、運動などを行い、ある程度体力は増強できます。
ただ、例えば、人前でどの程度気を使っているか?どの程度緊張するか、外泊先のホテルで熟睡できるのか?といった細かい部分で、その人の気力・体力の消耗度は違います。
また、3日間徹夜しても平気だ、という人と、1日でも徹夜すると体を壊してしまう、という人もいるでしょう。
このような個人差は、そう簡単に直したり改善できないものです。
こうした、仕事量と体力・気力のギャップが起きやすいのは、例えばメディア、デザイン、アニメ、ゲームなどの比較的クリエイティブな仕事です。
自分が好きでその仕事に入った、という人が多いので「この程度の残業で・・」とがんばってしまう人が多いようです。(実際、かなりのハードな職場が多いようです。)
自分の体力・気力に見合った職種や会社を選ぶ事は、「楽しい仕事」をするためにはとても大切な事です。
5位:仕事量と給与が見合っている仕事
どんなに好きな仕事でも、やはりお金の事が気に掛かかるものです。
「武士は食わねど高楊枝」という言葉もありますが、実際問題として、転職理由の多くは「お金」に関する事なのです。
生活が苦しい、貯蓄もできない、という切実な問題の時はもちろんですが「自分の仕事量に見合った給与をもらえていない。」といった不満も「仕事が楽しくない」と考える大きな理由の一つになり得るのです。
仕事量には、二つのファクターがあり、一つは単純な仕事時間、もう一つは仕事の質や精神的ストレスです。
「仕事時間」については、サービス残業が多い、単純に時給が低い、などの理由が「仕事がおもしろくない」という気持ちにつながる事でしょう。
「仕事の質や精神的ストレス」に関しては、「自分はこれだけがんばっているのに、給与はこんなものか?」というギャップの大きさが不平不満につながると考えられます。
どちらにしろ、お金の問題は「仕事のやりがい」とは切っても切れない関係にあるのです。
4位:人間関係が良好な仕事
現在社会は、分業社会といっても良いでしょう。
ですので、他人と協力して業務を遂行してゆく事が必須です。
その結果、仕事にどうしても必要なファクターとして「良好な会社での人間関係」が上がってきます。
これができていないと「仕事が楽しい」とは決して感じられない事でしょう。
どのような仕事であれば比較的良好な人間関係を築けるのでしょうか?
これは非常に難しい問題です。
選択肢は二つあります。
もし、あなたがある意味濃い人間関係を望むのであれば、比較的中小のワンマン経営の会社を選ぶとよいでしょう。
社長は、良くも悪くも普通ではないちょっと変わった人だなあ・・と思う事もあるかもしれません。
個人的な体験ですが、200人程度の会社でしたが、社長さんは全ての社員の顔と名前が一致していて、「やあ、○○さん、最近調子どう?」みたい感じで気さくに声を掛けてくれ、昼飯などもおごってくれるいい人でした。
うまく「はまる」人は、異例の出世をする人もいて、お金も権限も与えられ、好きなようにやっているなあ・・という印象でした。
逆に嫌われてしまうと、もう会社には居られない、という感じでしたが。
もし、あなたがこちらを選ぶのであれば、社長さんとの面談でフィーリングをよくよく確認してみてください。
社長さんとの関係性が良好であれば、そのほかの人間関係は付いてくると思えば問題ありません。
逆に、もしダメであれば、さっさと次の会社に転職すべきでしょう。
もう一つの選択肢は、あまりこうした密接な人間関係よりもドライな関係を望む場合です。
これは典型的な大企業という事になります。
ただ、在籍していた感覚でいうと、確かにコンプライアンス重視が求められるので、あからさまなパワハラやセクハラはないのですが、その分、陰にこもるというか、人間関係のドロドロが全く無いか、というと決してそんな事はありませんでした。
ただ、高度に分業化されているので、縦割りで小回りも効きませんが、自分の仕事を黙々と続けるには良い職場ではないか?と思いました。
雲の上では、かなりの激しいバトルをやっているようでしたが、噂だけなので何とも言えませんでした。
このように、会社での人間関係が良好かどうかは入ってみないと何とも言えませんが、会社の規模で、ある程度見えてくる事もあります。
3位:人の役に立っている、と実感できる仕事
人様の役に立っている、社会のために有益な事をしている、という認識は「仕事のやりがい」に直結するとても重要な要素です。
医療や福祉関連の企業はその典型例という事ができますが、それ以外でも社会の利便性や生活に関係した企業は、十分社会の役に立っているのです。
また、顧客に直接「ありがとう」と言ってもらえる職種の方がより実感はわきやすいですが、それ以外の職種が「役に立っている」と実感できないか?というとそんな事はありません。
間接的であっても「自分は社会の役にやっている」と認識できるのであれば、それは十分「仕事のやりがい」になりますし「楽しい仕事」になる事でしょう。
では、逆にどのような仕事であると「社会の役に立っていない・・」となってしまうのでしょうか?
それは、ある意味「斜陽産業」で無理矢理仕事を作っている場合です。
つまり、市場の需要はもうないに等しいのに、規定路線で仕事を作っており、お金は国からの補助金等でまかなっている、というような場合です。
また、こうした事を行うために、反社会的行為や談合などを行っている場合も同様となります。
要は、何か後ろめたい事をしている場合、中々「仕事のやりがい」には結びつかないのです。
他人はだませても、自分自身はだますことができないのです。
2位:成長を実感できる仕事
人間には「自己実現」を目指す欲求が根源的に備わっているといわれています。
どんな怠け者でも心の中では「成長したい、進歩したい!」と考えているという事です。
ですので、この欲求を満足させられる「成長(ステップアップ、スキルアップ)を実感できる仕事」というのは、十分「仕事のやりがい」を感じられる事でしょう。
どんな仕事がより成長を実感できる仕事なのでしょうか?
これは、一概に言えない部分もありますが、工程の1から10までをやりきるという事です。
例えば、素晴らしいアイディアの商品を思いついたとします。(開発)
次にどうやって効率的に製造するのか?という部分に頭を絞ります。(製造)
そして、実際に商品ができれば、どうやって多くの方に知ってもらうか考えます。(広告・宣伝)
実際に顧客の喜ぶ顔が見たいという事であれば、実際の販売もします。(営業)
売れ始めても、会社を継続するには利益が出ているか気にしなければなりません。(経理・財務)
このような形で、開発~販売、利益に至るまで一連の行程が気になるのは、ごく自然の流れでもあるという事は言えます。
ただ、現代社会は高度で緻密な社会であり、1人ですべてを担当するのは不可能に近く、それゆえ高度な分業化が進んでいるわけです。
ですので、個人の成長と分業化は相反する事象なのかもしれません。
もちろん、高度に分業化された中でも、改善や創意工夫をする事は可能でしょう。
「仕事をやりがい」を見つける事も可能です。
ただ、もっと広い世界を見たい、成長したい、という人はぜひ、起業やベンチャー系の企業に勤めてみてはいかがでしょうか?
きっと、あなたのやりたい仕事がみつかる事でしょう。
1位:自分の好きな事ができている仕事
「楽しい仕事」「やりがいのある仕事」で1位は、まずもって「自分の好きな仕事」である事は間違いない所でしょう。
ただ、ちょっと待ってください。
「自分の好きな仕事って何だろう?」「本当にこれが、自分のやりたかった仕事なのだろうか?」と考えた事はありませんか?
「自分の好きな仕事に就いているよ。」という人でも、年がら年中楽しくてしょうがない、という事はないでしょう。
むしろ、9割方苦しい事ばかりだよ、という方もいるのではないでしょうか?
ではなぜ、人は「自分の好きな仕事」だと言えるのでしょうか?
答えは、無意識で気がついたら仕事をしている、というのが「好きな仕事」です。
「やらされている」という感覚もないし、積極的に「すごくやりたい」という感情でもないが、気がついたら仕事をしていて、残業していたとは気付いていない・・というような感じです。
また、少し時間が経って、1年を振り返ると「良くない事もあったが、まあ、やっててよかったなあ~」としみじみ思える事でしょうか?あまり理論的ではありませんが。
逆な言い方になりますが、「自分にはこれしかない」強く思うような場合、本当に好きではないのかもれません。
ただ、周りより秀でている才能である事は間違いありませんし、そうした「追い込み」は人間を極限まで高める事ができるのかもしれません。(スポーツ選手などが典型ですね。)
どちらにしろ、少し立ち止まって「これって本当に自分のやりたい事?」と一度考えてみる事は、とても良い事ですので、お勧めします。
楽しい仕事は、あなたの好きな仕事ではない可能性があります
給与、人間関係、働き方、その他の要素が複雑に絡んでくるからです。
逆に「好きな仕事ではない」が、「楽しい仕事」「やりがいのある仕事」もあるかもしれません。(人間関係が良好な職場、創意工夫ができる余地があるなど・・)
このように、仕事というものは様々なファクターで「楽しい」「やりがい」が決まってきます。
一度、この仕事でよいのか?この職場環境でよいのか?など再検討してみても良いでしょう。